ETC - 初海外公演
2004年12月10-11日、韓国ソウルオリンピックホールでDIMENSION初の海外公演が行われました。
韓国は現在日本の1980年代のようなジャズ・フュージョンブームのまっただ中です。Casiopeaは日本人初の芸能人として韓国公演を果たしまし、その後も人気は衰えていません。今回のDIMENSIONの公演はT-Squreとのジョイントでしたが、韓国のリスナーにもDIMENSIONは大きな衝撃を与えたようです。また、この公演がグレッグ・リーの初めてのツアーサポートとなりました。
韓国公演 set list --- DIMENSION --- |
韓国には "GONSIOPEA"という日本のジャズ・フュージョン愛好者サイトがあり、そこの掲示板でもDIMENSIONは大きな話題になりました。以下は、韓国リスナーの感想です。
「いつものように、ライブの急先鋒は"Are you gonna win?"。予想通りだったがやはり大変なパワーだった。会場のPAが良くなかったのかもしれないが、キーボードの演奏がはっきりと聞こえない印象も受けた。特に増崎と勝田の連携ではいつものように大爆発を繰り返す。今回の公演に参加した10人の中で、一番の破壊力を見せたのは増崎ではないだろうかと思う。」
「今回の公演は"6th DIMENSION"の構成と似ているが、グレッグ・リーのグルーブ感溢れるフィンガリングベースが加わったことにより、フュージョンよりややジャズよりの演奏になったようだ。多くが原曲より演奏時間が長く、それが公演でのDIMENSIONの部分を小さく感じさせるとこにもなった。(実際、T-Squreは曲数が多かった)」
「"Are you gonnna win?"の演奏時間は約9分30秒ほど。神保と徳永との演奏の時に比べ1分ほど長い。オリジナルのベースラインはスラップだが、グレッグはフィンガリングで新しい魅力をもたらした。」
「"Are you gonnna win?"の終了を寂しく感じる間もなく"Beat#5"。97年の恵比寿ガーデンホールより速めの演奏だったが、これくらいのリズムの方が良いようだ。ここ数年間はあまり演奏されることがなかったようだったので、韓国公演で登場したのはやや意外だった。"6th DIMENSION"とほぼ同じ演奏時間で、演奏の雰囲気も似ていた。しかし、たった2曲で演奏時間は15分にもなる。」
「増崎はDIMENSIONとして初来韓ではないかのような、センスのあるMCを行った。(勝田の『みなさん、愛してます!』は圧巻だった)。石川雅春、グレッグ・リー、小野塚晃、勝田一樹、増崎の順でメンバー紹介をする。」
「増崎の『みなさんにこの曲を捧げます』のMCの後、勝田の演奏で"IF"が始まる。やはり韓国でもこの曲の人気が一番のようで、最も反応が大きかった。(わずか5曲の演奏ではあるが。)勝田の演奏では、いつもその肺活量を知りたくなる。原曲と似ている展開だが、演奏時間はやはり長く7分台をマークする」
「増崎の左手が一瞬上がり、Jazz Cigaratteのイントロが演奏される。Jazz CIgaratteとT.A Jingleの演奏を期待していた。青木智仁がいないことでT.Aジングルの可能性はなくなったが、うれしいことにJazz Cigaratteが登場。私が一番うれしかった瞬間だ。グレッグ・リーの参加で原曲よりジャズ的な演奏だ。"Are you gonna win?"同様、スラップをフィンガリングに全て置き換えての演奏であった。」
「残念なのはT-Squreに比べドラムとベースのソロがあまりなく、魅力的なソロが聴かれなかったことだ。(もちろん"Japanese Soul Brothers"は例外) とにかく"Jazz CIgaratte"はライブのメインとなる最も躍動的に変化する曲だ。原曲では勝田の感動的なソロで終わるが、今回は小野塚のキーボードソロが登場し、監修にカタルシスを与えた。多分5曲の中で一番長い演奏になったはずだ。」
「Break Outでは以前とは違った展開になっていて驚かされた。グレッグリーのフィンガリングベースによる変化を最も感じさせた曲だ。石川のドラムも原曲とはかなり違っていた。(リフレインを除く) また、後半の増崎のプレイでも全く予想しなかった時点で爆発するなど、新鮮な演奏を見せてくれた。(やはり演奏時間は8分を過ぎてしまう。)」
「Four of a Kindの活動による青木智仁の来韓公演不参加は残念だった。しかし、その代わりに参加したグレッグリーのベースのおかげで、終始一貫して努力し、原曲を変化させていくDIMENSIONの卓越したアイディアを再確認することができた。やはり、3人のユニットである強みだろう。」
「前述したが、演奏時間の比重の少なさは、私だけではなく多くの人が感じたことだろう。ある程度予想はしたが、5曲で45分を消費するという「蛮行?」までは予想不可能だった。公演が終わっても短い演奏時間への寂しさが残る。早い時期のDIMENSIONの単独来韓公演を祈るものだ。」
いかがですか?韓国のリスナーも聞き込んでいるようですね。