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・2006 韓国・水原 5日間
5 「エバーランドへ」
水原に宿を取ったのは、「ソウルは飽きた」以外にも、周辺の遊び場への交通の便が良いことがありました。
エバーランドは韓国最大の遊園地です。
http://www.everland.com/htm/MultiLanguage/japanese/htm/index.htm
その規模は、東京ディズニーランド以上かもしれません。少なくとも面積では間違いなく広いでしょう。また、ディズニーランドでは考えられない我が家好みの地味な施設や動物園などもあり、とても楽しめる場所です。以前行った時には、隣接する「カリビアン・ベイ」というプールだけで1日が終わってしまいました。
しかしここにはあまり日本人は多くありません。「龍仁自然農園」時代にはほとんどのガイドブックには載っていませんでしたし、「エバーランド」と名前を変えても極端に増えることはありませんでした。ロッテワールドにはあんなに日本人がいるのに。
これには理由があります。エバーランドは交通の便が悪いのです。韓国の人にとっても「基本的に車で遊びに行く場所」のようで駐車場だけはやたら広いのですが、車がないとバス頼るしかありません。
しかし、これがまた分かりにくいのです。ソウルからだと江南から直行バスが出ていますが、韓国の代理店が主催するチャーターバスであるため、日本人には乗り場を見つけるのも一苦労。結局多くの人が代理店の日本人価格ツアーを使うことになるのですが、これがバス代にちょっと食事をつけただけなのに、いきなり値段が10倍以上になります。
我が家のソウルの定宿は明洞近く、南山の下にあるため、江南に行くには渋滞のない地下鉄に乗っても40分くらいかかってしまいます。ソウルの地下鉄はいつも結構混んでいてあまり座れた試しもないし…。つい億劫になり、今まではソウル大公園やロッテワールドあたりでお茶を濁してきました。
しかし水原からなら座席バスがあります。駅前なら乗り場に迷うこともありません。エバーランドに行く座席バスの乗り場は宿から歩いて2分程度のところにあり、10分〜20分に1本程度の頻度で走っています。座席バスに始発から乗るので、ゆったり座って行くことができます。
宿から歩いて1分の軽食堂で朝ご飯を食べ、そこから歩いて1分のバス停に向かうと、あっという間に6000番のバスはやってきました。所要時間は水原市内や龍仁市内の渋滞によって60-80分。ソウル発の韓国人向けバスの半額以下、日本人向けオプショナルツアーの20分の1の値段でエバーランドに行くことができます。
写真左は水原駅前のバス乗り場周辺、右はは6000番のバスです。
6 「エバーランド」
バスは60分ちょっとでエバーランドに着きました。とにかくここは広く、アトラクションも数多くあります。当然計画的に廻らなくてはなりません。緻密な計算を得意とする私は「なーんかよく分からんけれど、とりあえず左側から責めていこう」と提案、家族の支持と尊敬を集めました。園内案内図を見ると、どうしても左周りに1周してしまうという性癖があるのです。なぜなんだろう?何かの祟りかなぁ?
エバーランド正門を入り左側には、サファリバスや急流下りなどのアトラクションと動物園があります。もちろんディズニーワールドのようなしっかりした物ではなく、市川市動植物園と多摩動物公園とちょっと立派になった荒川遊園が合体したような、まぁあまり洗練されていない場所なのですが、演出が完璧ではない分かえってのんびり楽しめます。
のんびり動物を見て、触らせて、60分待ちのサファリバスに乗ったり、ユニバーサルスタジオの演出をあからさまにパクッた動物ショーを見たり、日本の自称「学芸的」水族館ではできない演出のアシカショーを見たりしているうちに、午後の結構な時間になってしまいました。園内案内図を見ると、敷地の1/6も廻っていません。完璧なプランのはずなのにおかしいなぁ…。
とはいえ、駆け足で次から次へとアトラクションを廻るのも我が家らしくはないので、左回りの原則を崩さずにじわじわ移動しながら、遊んだり、休憩したり、値段の割にいまいちな食事をしたり。そんな感じで過ごすうちあっという間に夜のバレードが始まってしまいました。時間は夜の9時。この時点でまだ敷地の半分しか廻っていません。
うーん、広いぞ、エバーランド。空港にあった日本語ツアーのパンフレットには4時間前後の滞在のものが多かったけれど、それじゃ本当にあっという間ではないかな?平日でもそこそこ混雑していたし、これが明日の子どもの日だったら、一体どんな修羅場になるんだろう?
夜のパレードは昔のエレクトリカルバレードをちょっと規模縮小したような物でしたが、きらきら光る山車に次女はとても喜びました。閉園は10時。帰りのバスの時間や駐車場内のラッシュも少し心配だったので、この後は次女のたっての希望で観覧車だけ制覇してから6000番のバスに乗りましたが、乗るや否や次女はぐーすか寝ています。そりゃそうだろうなぁ。
正直私は「遊園地」とう物があまり好きではないのですが、子どもが喜んでくれると、ちょっと疲れても行って良かったなぁと思います。こんな場所につきあわされるのも、あと数年のこと。そのうち長女の様に「え〜?遊園地ぃぃぃ?」とネガティブなイントネーションで言い出すのですから。