16年間50回500日間以上の海外旅行経験を元に、子ども・赤ちゃんと行く海外旅行のノウハウと旅行記をまとめています

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2006 北タイドライブ (Nasu 4歳)


この旅行記はページ数が多いのでメニューをつけました。

1  「eTicket / Eチケット」
2  「成田でフライトキャンセル」
3  「全日空953便 バンコク行き 」
4  「バンコク - タイスキとフードコート」
5  「ドンムァン空港でレンタカーを借りる」
6  「空飛ぶ野菜炒め ピサヌローク」
7  「タイの脱力寺 ワット・ターウェット」
8  「峠を走る ピサヌローク 〜 パーイ」
9  「メーホンソンでひと休み」
10  「国民党の村 Ban Rak Thai」
11  「首長族」の村へ」
12  「首長族」の村 "MAE FAH LUANG"」
13  「旧日本軍博物館 - クンユアム 」
14  「供給過多 - チェンマイ 」
15  「チェンマイ動物園のパンダ 」
16  「日本食 宇宙堂  - チェンマイ」
17  「初めてのお祈り  ドイステープ - チェンマイ」
18   「ナイトサファリ - チェンマイ」
19  「チェンマイ 〜 バンコク ドライブ」


 

7 「タイの脱力寺 ワット・ターウェット

 

 「空飛ぶ野菜炒め」に騙された傷心の我が家は北へ向かう。

  ピサヌロークには「タイで一番美しい」と言われる仏像もあるのだが、寄り道する気にもならない。なにしろ「空飛ぶ野菜炒め」の街だ。どうせろくでもないものに決まってる。
私の心は直角近くまでひねくれかえってていた。


  と、今日は可能な限り北西方向に進むだけの日、なのだが、実は私には隠し球があった。Wat Thawet という脱力寺だ。


  タイのお寺は神聖な場所であると同時に、地元の人たちが集う場でもある。日本の瀬戸田に「西日光耕三寺」という、かなり怪しい脱力寺があるが、タイの一部には、それを遙かに上回る脱力寺があるらしい。

  そのことはうすうす聞いてはいたのだが、宮田珠己氏の「東南アジア四次元日記」という本でその存在を明確に知り、また、小嶋独観氏の「珍寺大道場」「泰国超絶地獄列伝」というサイトで、北上ルートの途中にまずまずの逸品があることをチェックしておいたのだ。

http://www41.tok2.com/home/kanihei5/thai-hell.html


  世界遺産でもあるスコータイ遺跡から北上したシーサムロンという街にも、WAT THAWET という脱力寺があるようだ。サイトを見る限り、なかなかのものだ。

http://www41.tok2.com/home/kanihei5/thai-watthawet.html



  「スコータイ市の北、シーサムロンにある」という17文字だけの緻密な情報を頼りに、車をスコータイ方面に走らせる。いざとなったらスコータイの観光案内所で道を教わればよいと思っていたが、日頃から信心深い私には御仏の加護があるようで、スコータイに入る前に"Sri Samron"の標識を見つけた。

 シーサムロンの街中で WAT THAWET への道を聞くと、英語の堪能なおばさんが丁寧に説明をしてくれた。どうやらこの周辺には WAT THAWET は二つあるらしいが、信心深い巡礼者が多く訪れる WAT THAWET は明らからしい。お礼を言って車を走らせる。あと数キロだ。

運転しながらも、辺鄙な街の寺で車を下ろされて得体のしれないオブジェを見せられる家族の呆れかえった顔が、楽しみでならない。


で、到着した WAT THAWET がこれ。

wat_tawhet1.jpg

 

 

 

 

 

 

 

敷地には怪しい動物のオブジェ以外なく、奥ではなにやら作業をしている。

工事中ですか、そうですか。_| ̄|○

 
  我が家は既に世界遺産を2つ素通りし、国宝級の仏像もスルーしてまで勝負をかけ、「空飛ぶ野菜炒め」で負け、また ワット・ターウェットで負けた。

タイ、手強い。

wat_thawet_swing1.jpg


 

 

 

 

 

 

 他にすることもないので、境内にあったブランコで次女を遊ばせる。

しかし、なぜ我が家は安くはない航空券代と貴重な時間や労力をかけ、異国の田舎までやってきて、たかがブランコ遊びをさせなければならないのだ?

もうこうなったら、どんどん北西に行くしかない。帰路で敗北するならともかく、往路でここまで敗北を続けると目的地にたどり着く気力がなくなってしまう。 北へ向かわねば!!

 

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