台北の安宿
台湾はお金持ちの国だ。物価も安くない。
公共交通機関や競争の激しいバスなど、安いと感じるモノも少なくないが、宿代は結構する。ドミトリーでも最低400元台、普通のホテルでは2000元台からと、日本とあまり変わらない気がする。
台北駅裏には、怪しげな安宿が軒を連ねていて、個人的にはこういうところも面白いと思う。一見場末のラ*ホテル的でもあるが、実際その通りだ。が、台湾でも安宿とラ*ホテルの境界線は日本ほど明確ではないので、そういう目線を気にする必要はない、らしい。ここに良くできたレポートがあるので、一度目を通すといいだろう。
しかし、もう少し健全な空気が欲しいという人には、こんな宿がお勧めだ。
まず今まで多くの日本人バックパッカーを受け入れてきたおおしろだ。
ここはいわゆる日本人宿だ。
日本人宿はいろいろ意見が分かれるが、個人的には悪いものではないと思う。ナイロビの夜恐ろしい思いをしてやっとたどり着いた日本人宿での安心感は、経験者にしかわからないかもしれない。盗難などが他の安宿に比べ極めて少ないこと、母国語で情報交換できることの意味は大きい。おおしろも、日本人バックパッカーの間で、台北の安心宿として語られてきた歴史がある。
ここはかなりお勧めだ。
個人的には一番お勧めできる。ユースホステルとして登録されていて、日本の有名ガイドブックに掲載されている制で日本人も多い。持ち込んだパソコンでのネット無料もうれしい。
そして何より、ドミトリーから家族部屋まで部屋タイプが豊富なのが魅力だ。ドミトリーが550元、ファミリールームが1800元からとなっている。
自助とはセルフサービスのことだ。つまり「セルフサービスの宿」
位の意味合いだろう。ここの最大のメリットは場所が良いこと。MRT台北駅の目の前、そごうの隣、K-MALLというビルの22階にあり、大変に眺めがいい。ドミで480元、個室で600元からだが、安い個室は予約しないとまずありつけない。
MRT善導寺駅に近い。MRT台北駅の隣だ。
ここの魅力はなんといってもその安さだ。ドミトリーで300元からは、台北のまともな安宿の中でも最安だ。個室の500元からも同様。キッチンやリビングもなかなか充実していて、台湾人学生の利用も多い。
せっかくの旅行、ケチるのは嫌だと言う人は、ここからよりどりみどりだ。しかし、2000元前後の安ホテルに泊まるなら、上に紹介したホステルの方がよほど快適で楽しいと思う。
私に時間があったら、このチケットでひとまず台北に渡り、ホステルのドミに泊まりつつ故宮博物院や街をだらだら歩く。気分次第で他の町にも行くだろうが、それはきっとドミトリーで情報交換してから気分次第で決めるだろう。10日、そんな休みが欲しい…