旅行の必需品1 携帯用ウォシュレット、ただし乾電池不要
旅行の必需品というと、バッグだとかカメラだとかまぁいろいろな話が出てくる。確かにそれらも大切なのだが、私にはより切迫した必需品がある。
携帯用ウォシュレットだ。
今から20年ほど前自宅のトイレに温水洗浄便座を取り付けて以来、旅先でもおしりは洗わないと気が済まなくなった。
尾籠な話で恐縮だが、私は旅先で少し無理な移動をすると校門周辺が腫れる。腫れ痔というやつらしい。これは体調が悪くなった時に良く出る、私の健康のバロメーターだ。
というわけで、数年前までは小さな鞄にはTOTOの携帯用ウォシュレットを常時持っていた。
私が初めて買った時には、1万数千円したものだが、価格競争の激しい今の通販サイトではTOTOで5800円のものもある。
買った当時は結構幸せだったことも告白しておく。
ところが数年前、友人が痔で入院した。
我孫子と柏の間、国道6号沿いにある、痔の治療では日本トップクラスと言われる病院だ。
もちろん私たちは、友人をからかって元気をなくしてやろうとお見舞いに行った。しかし、からかうことは不可能だった。この病院に入院している患者のほとんどが痔の手術で、相部屋にいた友人に痔についてからかうどころではなかったのだ。
とまぁからかいは残念な結果に終わったが、その病院の売店で大変良い物を発見した。
乾電池の要らない携帯用ウォシュレットだ。
私が買い替えようかとTOTOの製品を見ていたら、売店職員の方が「それでもいいですけれど、ここの患者さんのほとんどはこれにしますよ」と言って見せてくれたのがこれだ。
東葛辻中病院の患者は痔のプロだ。そのプロたちが選んだ製品だ。これは間違いない。
まさかネット販売しているとは、ついさっきまで思わなかった。
これは大変な優れものだ。
まず乾電池が要らない。本体を軽く握れば、十分な水圧で水が噴射される。乾電池が要らないということは、世界のどこでも簡単に使えるということだ。電池式のウォシュレットは、ここぞという時に電池が切れる。まぁ予備を常時持っていればいいんだけど。
しかも電池式TOTOの「うぃーん」という異音もない。あの音を隣の個室で聞いた人は、いったい何をやってるのだろうと思うだろうと、それまではいつも重い悩んでいた。
そして値段だ。
例の病院、東葛辻中クリニックの売店では1500円だったのだが、通販ではちょっとだけ高い。しかし1800円だ。病院には痔の患者が多かったため、ボリュームディスカウントがあったのかもしれない。
携帯用とか常備用とかポーチ付きとかいろいろあるが、一番安いこれだけで十分だ。ポーチが欲しかったら100均に行けばよい。
旅先でも持ち歩くティッシュペーパーの消費が少なくなるのも魅力だ。
もう少し調べて見るとリッチェルというメーカーが、乾電池を使わないより安価な携帯用ウォシュレットを販売していた。これにも大変興味がある。
1000円を割る物もあって非常に関心を惹かれるのだが、これには引き出し式のノズルがない。
また霧吹きのようなスタイルの物もあったが、これ、携帯には不便そうだ。
低価格ものならこのシュピュラーがC/P的にも性能もベストだろう。
通販サイトに売っていなければ、柏市の東葛辻中病院1階食堂横売店で買うことができる。
私はこれなしでは、外出するのが嫌だ。
おしりはいつも洗いたい。インドや中東にいる時なら、その辺の空き瓶に水を汲んできて左手で洗った物だが、これを知ってしまうとまた抵抗感が生まれてしまう。
この優れものが1800円なのだから、買って絶対に後悔しないことは、幼い次女にすら信用のない私が保証する。