世界、大人の社会科見学!

上の「世界、大人の社会科見学!」の題字をクリックすると記事一覧へ移動します。観光の王道から微妙に外れた、ちょっとへそ曲がりな海外・国内旅行記です。

スポンサーリンク

2009GW お伊勢参り/善光寺ご開帳ツーリング

2009GW中日本ツーリング16 象山地下壕(松代大本営)と、気象庁精密地震観測室の天皇御座所を見る

 
キングオブ健康ランド「信州健康ランド」で元気を取り戻した私は、ツーリング途中にいい加減に思いついた第二の目的「善光寺ご開帳参拝」に向けて、ぽんぽんぽんと走り出した。
このまま善光寺に直行しても良いのだが、その前に久々に見ておきたい場所があった。松代大本営跡(象山地下壕)だ。
gn125_ise_matusiro1.gif
例によってだが、日本語版Wikipediaにはこうある。
松代大本営跡(まつしろだいほんえいあと)は、太平洋戦争末期、日本(当時の大日本帝国)の国家中枢機能移転のために長野県埴科郡松代町など(現在の長野市松代地区)の山中に掘られた地下坑道跡。象山、舞鶴山、皆神山の3箇所が掘削された。また舞鶴山地下壕付近の地上部には、天皇御座所、皇后御座所、宮内省(現在の宮内庁)として予定されていた建物も残っている。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/松代大本営跡より引用)
山の中あちこちにトンネルが掘られているが、見学できるのは約500mのエリアに限られている。内部の施設などは全て撤去されていて、残されているのは削岩機のロッド、測点跡、電線配線跡の木片程度だ。内部は高さがあまりないので、用意されたヘルメットを借りて中を歩くことに…
 


 
キングオブ健康ランド「信州健康ランド」で元気を取り戻した私は、ツーリング途中にいい加減に思いついた第二の目的「善光寺ご開帳参拝」に向けて、ぽんぽんぽんと走り出した。
このまま善光寺に直行しても良いのだが、その前に久々に見ておきたい場所があった。松代大本営跡(象山地下壕)だ。
gn125_ise_matusiro1.gif
例によってだが、日本語版Wikipediaにはこうある。
松代大本営跡(まつしろだいほんえいあと)は、太平洋戦争末期、日本(当時の大日本帝国)の国家中枢機能移転のために長野県埴科郡松代町など(現在の長野市松代地区)の山中に掘られた地下坑道跡。象山、舞鶴山、皆神山の3箇所が掘削された。また舞鶴山地下壕付近の地上部には、天皇御座所、皇后御座所、宮内省(現在の宮内庁)として予定されていた建物も残っている。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/松代大本営跡 より引用)
山の中あちこちにトンネルが掘られているが、見学できるのは約500mのエリアに限られている。内部の施設などは全て撤去されていて、残されているのは削岩機のロッド、測点跡、電線配線跡の木片程度だ。内部は高さがあまりないので、用意されたヘルメットを借りて中を歩くことになる。
gn125_ise_matusiro3.gif
かなり興味深い施設だが、解説展示があまりないため事前に知識がないと感慨が少ないかもしれない。そういう人にうってつけの施設が松代大本営跡入り口横にある。その名を「もうひとつの歴史館・松代」という。
gn125_ise_matusiro4.gif
松代大本営=象山地下壕は長野市が管理しているが、こちらは民間団体による運営だ。
小さな施設文献の展示が多いので、隣の松代大本営跡に入る前に見学すると、十分な事前知識が得られる。ここには初めて入った。
内部は撮影禁止だったが、地下壕の全体図、説明・写真パネル、トロッコなどがあり、200円なら十分引き合う内容だ。ついでに書くと、象山地下壕には駐車場はないが、この展示館には数台分の駐車場があるので、象山地下壕まで車で行けるというメリットもある。もちろんGN125は松代大本営(象山地下壕)入り口近くに駐車が可能だ。
展示館の方は、訪問客が他にいなかったせいか、私の質問にも詳しく答えてくれた。ついでに、第2次世界大戦末期に松代大本営近くに作られた、天皇・皇后御座所がある舞鶴山地下壕への道もていねいに説明してくれた。舞鶴山地下壕の地上部分に作られた、御座所予定施設は、現在では気象庁精密地震観測室になっている。象山地下壕から細い道を川沿いにのぼり、GN125で5分程度の場所だ。御座所跡の存在は展示館で知った。実は御座所跡の存在を、ここに来るまで知らなかったのだ。

大きな地図で見る
gn125_ise_matusiro5.gif
ゴールデンウィークだったが、施設は開放されていた。
ただし、入り口に鍵がかかっていないだけで、人の気配があまりない。「入りたいんなら勝手にどうぞ。でも監視カメラは動いてるので、その辺のことを忘れないようにね」的な感じだ。
とりあえず中央の入り口に入ると、中には施設の概要が説明されたパネルが何枚かある。
gn125_ise_matusiro6.gif
gn125_ise_matusiro7.gif
天皇の間・皇后の間予定跡
gn125_ise_matusiro8.gif
そうそう、私はここが見たい。
しかしどこにも案内表示がない。怪しげなドアを開けてトンネルも降りたが、そこには地震観測の施設があるだけだった。
いったいどこに御座所予定地跡があるんだ??
と地震観測所の入り口を見ると、右側にゲートがある。
鍵はかかっていないが、特に案内はない。ただ「開けたら閉めてね」的なことが書いてあるだけだ。
gn125_ise_matusiro10.gif
ここ、怪しい。
gn125_ise_matusiro11.gif
窓に近づいて中を見る。
gn125_ise_matusiro12.gif
gn125_ise_matusiro13.gif
間違いない。ここが御座所の予定地跡だ。
しかし何の説明もない。ここが御座所の予定地だと知るには、パネルの図面をしっかり読んでおくしかない。今写真をよく見ると、確かに「1号庁舎。天皇の間予定地見学は窓から」と書かれている。
gn125_ise_matusiro14.gif
そっかぁ。
秘密にするつもりはないんだろうけれど、あんまり積極的に見せたくはないのだな、ここは。
松代が大本営予定地になった理由の一つに「信州は神州に通じ品格がある」というものがある。なんとなくそんなことを思い出しながら、御座所からの景色を眺める。
gn125_ise_matusirogozashokara.gif
文字の言葉遊びは別として、確かにこの風景は良い。
美しい日本の山村、という感じだ。この狭い屋敷とトンネルの中で生活したとしたら、どれだけ心にしみる光景だろう、と思う。
ゴールデンウィークまっただ中であるにも関わらず、象山地下壕にいたのは20人程度、もうひとつの歴史館には私1人、気象庁精密地震観測室には3人しか人はいなかった。その中の2人は「どこが御座所なんだ?」と言いつつ車に乗り込んでいた。やっぱりわかりにくいよなぁ。
この周辺はかなり貴重な歴史遺産だと思うのだが、人がいない。
象山地下壕にはまだ人がいたが他の施設に人がいなかったのは、知られていない、というより、ガイドブックに載っていないためだろう。もし地震観測所が「るる*信州」や「Ma**le長野」に載ったらこうはいかないはずだ。
ガイドブックは便利で私も大好きだが、そこに載っていない場所に妙に惹かれるのは、へそ曲がりの証明なのかもしれない。
よろしかったらクリックお願いします ^^
にほんブログ村 バイクブログ
にほんブログ村 バイクブログへ

アドセンス関連コンテンツ

応援投票クリックしていただけるとうれしいです! → にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村 本日のランキングはこちら

 
関連記事と広告


-2009GW お伊勢参り/善光寺ご開帳ツーリング

スポンサーリンク