2010中東旅行31<br>アレッポ城。シリアの遺跡は、当たり前の様に「紀元前10世紀」などと言うので少し困る件。
アレッポ城の原型になった神殿は紀元前10世紀に築造された。
この紀元前10世紀は学校で習った日本史だと縄文時代ということになっているが、これは土器を使い始めた約1万6500年前から紀元前5世紀くらいまでの全てがひとくくりにされている。教科書の年表あたりだと、僅か59年間の南北朝時代も1万年以上の縄文時代も枠的に「~時代」と同列に扱っていたりもして、結構乱暴な気もする。大体日本史の場合、大和朝廷の成立する2-300年前あたりからどどっと資料が増え始め記述も詳しくなるが、紀元前については「先土器・縄文・弥生時代」となんだかおおざっぱな印象しかない。だから日本では2000年以上前のことは「大昔」で済まれればよい。嘘だ、ごめん。
ところが中東あたりでは、紀元前の遺跡が結構ごろごろ転がっている。
石の構造物が多いせいもあるだろうし、空気が乾燥しているせいもあるだろう。しかしアレッポ城のように「紀元前10世紀頃築造された」とさらっと言われると困る。 いつだよ紀元前10世紀って。そんな昔のこと言われても分からない。大体俺はそんな頃まだ生まれてないんだよ。
アレッポはユーフラテス川と地中海を結ぶ交通の要所でもあり、紀元前20世紀頃にはヤムハド王国の首都として栄えた、らしい。
なんだよヤムハド王国って、そんな国の名前今まで1回たりとも聞いたことはないぞ。だいたい紀元前20世紀ってどういうことだ? ビッグバンの翌年か? 俺の脳内年表では紀元前と紀元後の比率は0.5:9.5なんだ。いきなり紀元前を掘り下げられても困る。本当に困る。
中東を旅行すると、自分の歴史知識の乏しさを痛感できる。
入場料は150SP(約270円)、学生は10SP(約18円)。中東やヨーロッパ、アフリカを旅行する人は、もし取得が可能なら国際学生証を作っておくと良い。通信教育や専門学校などでも取得は可能だし、バンコク・カオサン界隈では写真さえあれば200円/30分くらいであっという間に…、あ、これ犯罪で…
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アレッポ城の原型になった神殿は紀元前10世紀に築造された。
この紀元前10世紀は学校で習った日本史だと縄文時代ということになっているが、これは土器を使い始めた約1万6500年前から紀元前5世紀くらいまでの全てがひとくくりにされている。教科書の年表あたりだと、僅か59年間の南北朝時代も1万年以上の縄文時代も枠的に「~時代」と同列に扱っていたりもして、結構乱暴な気もする。大体日本史の場合、大和朝廷の成立する2-300年前あたりからどどっと資料が増え始め記述も詳しくなるが、紀元前については「先土器・縄文・弥生時代」となんだかおおざっぱな印象しかない。だから日本では2000年以上前のことは「大昔」で済まれればよい。嘘だ、ごめん。
ところが中東あたりでは、紀元前の遺跡が結構ごろごろ転がっている。
石の構造物が多いせいもあるだろうし、空気が乾燥しているせいもあるだろう。しかしアレッポ城のように「紀元前10世紀頃築造された」とさらっと言われると困る。 いつだよ紀元前10世紀って。そんな昔のこと言われても分からない。大体俺はそんな頃まだ生まれてないんだよ。
アレッポはユーフラテス川と地中海を結ぶ交通の要所でもあり、紀元前20世紀頃にはヤムハド王国の首都として栄えた、らしい。
なんだよヤムハド王国って、そんな国の名前今まで1回たりとも聞いたことはないぞ。だいたい紀元前20世紀ってどういうことだ? ビッグバンの翌年か? 俺の脳内年表では紀元前と紀元後の比率は0.5:9.5なんだ。いきなり紀元前を掘り下げられても困る。本当に困る。
中東を旅行すると、自分の歴史知識の乏しさを痛感できる。
入場料は150SP(約270円)、学生は10SP(約18円)。中東やヨーロッパ、アフリカを旅行する人は、もし取得が可能なら国際学生証を作っておくと良い。通信教育や専門学校などでも取得は可能だし、バンコク・カオサン界隈では写真さえあれば200円/30分くらいであっという間に…、あ、これ犯罪ですから。
もともとは神殿として作られたアレッポ城だが、その主人は戦争のたびにころころと変わり、12世紀の十字軍侵攻の際にはイスラム側の最前線として要塞化された。2回十字軍に包囲されたが陥落しなかったという、なかなか出来の良い要塞なのだ。
上層部にはローマ式の劇場を始め、モスクや小さな店舗跡などが生活施設がある。
しっかしこのローマ劇場、どこにでもあるよなぁ、だ。娯楽だけではなく集会や儀式にも使えて何かと便利なのだろうが、この界隈だと「1都市に1つはローマ劇場」って感じだったのではないかと感じる。これがまた丈夫で長持ち、今だって現役でいけるのだから、お得な買い物であることは間違いない。
旧スーク界隈は、仕切りがちまちましていてよろしい。モスクは大小2つが残っている。
なんとも良い感じの遺跡だ。
アレッポの街中とロケーションも良いので、好きなときにやってきて心ゆくまでのんびりだらだらすることができる。
アレッポ城南、橋の右側は"Tawashi Palace"とう宮殿跡だ。
また造兵廠博物館(arsenal)、タワー博物館という内部展示エリアも隣接している。
銃眼発見。
短い時間ではあるが、私も不審人物の入城に目を光らせる。
アレッポ城の歴史、内部や構造についてはここが詳しい。このガイドブックは城内の売店にも置いてある。日本語版もあった。行く前に軽く目を通しておくと、見学が10倍は面白くなる。私のようにろくに知識のないまま突入すると、店員にうさんくさく見られるくらい現地でこのガイドブックを立ち読みすることになりかねない。
アレッポ城から街を望む。
このあたりからはスークが2本伸びている。アレッポ城はスークと合わせて見学すると効率が良い。もし疲れたら、スークの中にも城の外郭にもハンマームがある。ラマダンの日中には営業していなかったが。
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