小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅30 「高北土楼群の概要を知り、前座の僑福楼をじろじろ見た件」
震災と関連事故から半月が経った。
状況はというと、少なくとも福島の原発については全く状況が好転しているとは思えないのだが、日々放射線情報などについてだけ書くのも少しうんざりしてきたので、旅行記の続きを書くことにする。もうね、自分でもどこまで書いたか忘れていてブログ読み直しちゃったよ、おじさん。ついでに写真を眺めていたら動画のはり忘れもあったからここにはっておく。
中国の寝台バス走行中。
いや、これだけです。ごめん。
さて、微妙な昼食を終えていよいよ承啓楼に向かう。
が、いきなり承啓楼の中には入らない。ビートルズの演奏を聴くためには前座のドリフターズを聴かなければならなかったように、物事には順番というものがあるのだ。昼食をとった客家土味館(高北店)は集落の西側にあるので、徒歩で少し東に戻る。
土楼、じゃありません普通の家ですごめんなさい。なんだか良い感じだったので撮影してしまった。いかにも福建省の普通の家、という感じが良い。
こんどは本当に土楼。
しかしガイドは見向きもせず先へ進む。スルーですかそうですか。
福建省には20000を超える土楼があり、「福建の土楼」として登録されたものだけでも3000はあるというのだから、小さな土楼にいちいち関わっては時間がいくらあっても足りない。Google Mapでこの辺の衛星写真を見ると、土楼らしきものが結構見える。ちなみにGoogle Mapの衛星写真で中国を見た場合、地図と写真には微妙なずれが生じるので覚えて置いた方が良い。深センのバスターミナルを探したときにはこれで結構くろうした。大人の事情なのかもしれないな。
より大きな地図で アモイから承啓楼へ を表示
承啓楼のあるエリアは「高北福建土楼王光景区」と言うらしい。
土楼王というのはもちろん承啓楼のことで、つまりは承啓楼を中心とした土楼群だと言いたいらしい。案内図にはこうある。
日本語の記述もあるが「土楼」を「やぐら」と置き換えただけではあまり意味がないと思う。「撮影エリア」はまぁ良い。「村の民族文化をビット路」については残念としか言いようがない。更に 「往」あるいは "To" が省略されていて「洪坑民族村方面」の趣旨であるべきところがまるでここが「村の民族文化をビット路」であるかのように誤解されかねないのがますます残念だ。何のことか分からないけれど。 さっきガイドが素通りした土楼など名前も書いて…
--------------(全文はここから)
震災と関連事故から半月が経った。
状況はというと、少なくとも福島の原発については全く状況が好転しているとは思えないのだが、日々放射線情報などについてだけ書くのも少しうんざりしてきたので、旅行記の続きを書くことにする。もうね、自分でもどこまで書いたか忘れていてブログ読み直しちゃったよ、おじさん。ついでに写真を眺めていたら動画のはり忘れもあったからここにはっておく。
中国の寝台バス走行中。
いや、これだけです。ごめん。
さて、微妙な昼食を終えていよいよ承啓楼に向かう。
が、いきなり承啓楼の中には入らない。ビートルズの演奏を聴くためには前座のドリフターズを聴かなければならなかったように、物事には順番というものがあるのだ。昼食をとった客家土味館(高北店)は集落の西側にあるので、徒歩で少し東に戻る。
土楼、じゃありません普通の家ですごめんなさい。なんだか良い感じだったので撮影してしまった。いかにも福建省の普通の家、という感じが良い。
こんどは本当に土楼。
しかしガイドは見向きもせず先へ進む。スルーですかそうですか。
福建省には20000を超える土楼があり、「福建の土楼」として登録されたものだけでも3000はあるというのだから、小さな土楼にいちいち関わっては時間がいくらあっても足りない。Google Mapでこの辺の衛星写真を見ると、土楼らしきものが結構見える。ちなみにGoogle Mapの衛星写真で中国を見た場合、地図と写真には微妙なずれが生じるので覚えて置いた方が良い。深センのバスターミナルを探したときにはこれで結構くろうした。大人の事情なのかもしれないな。
より大きな地図で アモイから承啓楼へ を表示
承啓楼のあるエリアは「高北福建土楼王光景区」と言うらしい。
土楼王というのはもちろん承啓楼のことで、つまりは承啓楼を中心とした土楼群だと言いたいらしい。案内図にはこうある。
日本語の記述もあるが「土楼」を「やぐら」と置き換えただけではあまり意味がないと思う。「撮影エリア」はまぁ良い。「村の民族文化をビット路」については残念としか言いようがない。更に 「往」あるいは "To" が省略されていて「洪坑民族村方面」の趣旨であるべきところがまるでここが「村の民族文化をビット路」であるかのように誤解されかねないのがますます残念だ。何のことか分からないけれど。 さっきガイドが素通りした土楼など名前も書いていないな。
ちなみにチケットは駐車場横で買う。
洪坑土楼群90元、高北土楼群50元、南渓土楼群50元、初渓土楼群70元、中川古鎮30元。全部見学しようとすると300元弱かかることになる。中国の観光地や国立公園の入場料は結構容赦ない。このエリアは高北土楼群だから50元。ツアー価格158元の安さが分かる。もっとも入場券をいくらで仕入れているかは分からないけれど。
小さな土楼の存在を完全にスルーしたガイドは、まず我々を僑福楼に案内する。
僑福楼1962年に建てられたたかなり新しい土楼だ。
1962年と知って少しだけ醒めたことも事実だが、考えようによってはそんな最近まで土楼は作られていた、つまり土楼の文化はこの土地に根付いている、と前向きに理解することもできる。でもこのローマ風(?)の門柱はないよなぁ。
更に僑福楼は宿泊可能な土楼の一つとしても知られている。検索先によって10元から50元までいろいろな値段が書いてあるが、一番高い値段が一番新しい情報なのだろう。時間がたっぷりあったら泊まってみるのも悪くないかもしれないが、50元は安くないかもしれない。しかも村民の規約は常識的ではあるが口うるさい印象を免れない…、あ、8によると、客は熱情と礼貌をもって迎えられるのか。だったらいいか。
土楼の内部はなかなか風情がある。
集合住宅でありながら、共用のしかも閉鎖された空間である中庭があるのが良い。ここなら周囲の治安が多少悪くても小さな子どもを自由に遊ばせることができる。私はこの中庭と土間に異常憧れが強いので割り引いて考えていただいて良いが。
福建の土楼はその全てが同じ大きさの部屋で、権力者のスイートルームとかお金がない人の狭い部屋などの違いがないとも聞いた。確かに私の見た限りではそういう部屋はなく客家が様々な場所で成功した理由の一環を見た気もする。大変中国らしくなくて良い。
ちなみにここ僑福楼は入場券が不要だ。
厳密に言うと高北土楼群の一部として必要なのかもしれないが、少なくとも入り口での入場券チェックはない。
ここまで来て承啓楼を見ない人はいないという前提なのだろうが、たまたまここを通りがかって土楼の中も見たみたいという人がいたら僑福楼だけをのぞいていくという選択肢も可能だ。
問題は、偶然僑福楼の前を通る確率の低さだが。
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