小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅32 「-土楼の王- 承啓楼の内部」
承啓楼の細部をじろじろと見てみることにする。
せっかく円形の土楼、内部は気持ちよく中庭にしてしまえば良いと思うのだが、ここでは中心に廟を置き周囲にも建物がある。なので直径60m超の内部なのに1階はどこに行っても広々感がない。
広々感はないが路地裏感は豊富だ。
旅行者の趣味としては広々と小綺麗な中庭より、「この狭い中に良くまぁ」的路地裏感の方が楽しい。もともと私は路地裏愛好者なので多少割り引いて考えてもらっても良いが。
中央には廟がある。僑福楼のローマ建築風の門柱よりはまともな感性だとは思う。何を祀った廟なのかはまるでわからない。
井戸。周囲の濡れ具合とバケツから現役であることが分かる。「1階には一族の台所がある」というのも分かる。単純に4階まで水運ぶの大変だろうし。
一族の台所は見あたらなかったが、ちょっとした土産物などを売る店はあった。観光客相手なのだろう。主な土産物はお茶で、あとはほとんど何もない。
こちらは比較的やる気のあるお茶屋。
こちらはあまりやる気を感じないお茶屋…
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承啓楼の細部をじろじろと見てみることにする。
せっかく円形の土楼、内部は気持ちよく中庭にしてしまえば良いと思うのだが、ここでは中心に廟を置き周囲にも建物がある。なので直径60m超の内部なのに1階はどこに行っても広々感がない。
広々感はないが路地裏感は豊富だ。
旅行者の趣味としては広々と小綺麗な中庭より、「この狭い中に良くまぁ」的路地裏感の方が楽しい。もともと私は路地裏愛好者なので多少割り引いて考えてもらっても良いが。
中央には廟がある。僑福楼のローマ建築風の門柱よりはまともな感性だとは思う。何を祀った廟なのかはまるでわからない。
井戸。周囲の濡れ具合とバケツから現役であることが分かる。「1階には一族の台所がある」というのも分かる。単純に4階まで水運ぶの大変だろうし。
一族の台所は見あたらなかったが、ちょっとした土産物などを売る店はあった。観光客相手なのだろう。主な土産物はお茶で、あとはほとんど何もない。
こちらは比較的やる気のあるお茶屋。
こちらはあまりやる気を感じないお茶屋。
近くの部屋ではおばさんがお茶の葉をほぐしている。
お?
「土楼王 楼中餐旅館」
「内没 衣家菜住宿、尋遊客家特産」
このおばさんに聞けば、承啓楼の内部に泊まることもできそうだ。僑福楼だけじゃないんだな。私は「どうしても土楼に泊まりたい」という気にはならないが、時間がたっぷりあれば1泊くらいはしても良いとも思う。割高だろうけれど。
階段を上る。
2階は穀物保管庫で3階と4階が住居だとのことだが、どのドアも閉ざされていてよく分からない。そりゃ私だって自分の部屋を通りすがりの観光客にじろじろ見られるのは嫌だ。気持ちは分かる。もう少し上がる。
4階には前回紹介した「観景台」がある。
観景台と言っても廊下に木製の長い踏み台を置いてある程度で、「12人以上は乗らないでね」とある。確かにここからだと承啓楼の全容が分かりやすいが、むしろこの台はこのみなさんのビジネスのためにあるような気がする。
ひどい混雑ではないが、後ろからどんどん次の人が来る上に狭い。その狭い中にこのような写真屋が4-5人いて「写真撮るよ、どうだ?」的に声をかける。多少うるさくないでもない。4階は住居より写真屋の方が活用できるんだな。
土楼の内部を眺めるのも良いが、ここまで上ったら外の村も見ておきたい。一応承啓楼はこの周辺でもっとも高い建物なのだ。
ごめん。たいしたことなかった。
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