世界、大人の社会科見学!

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国内旅行2

2011熊本1泊2日、ラーメンと産業遺産の旅1 「安さは力だ、熊本1泊2日15800円。羽田エアポートラウンジから熊本空港オリックスレンタカーまで」

 
前回書いた南九州近・現代史の痕跡を辿る1泊2日の旅が意外と好評で気を良くしていたところ、名鉄観光の激安熊本ツアーを発見した。

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実は最近九州の歴史産業遺産に惹かれている。

前回の鹿児島1泊2日でもかなり興味深い物を見ることができたし、調べてみると九州には魅力的な産業遺産が多い。平成20年10月29日「九州・山口の近代産業遺産群」が世界遺産の暫定候補になったりして、ちょっとした騒ぎだ。

この「国内での価値があるから世界遺産に」みたいな流れには個人的に疑問を感じてはいる。この辺のことはバイクブログの富岡製糸場の記事に一度書いたので、関心のある方は読んでもらえるとうれしいが、読んでくれないずぼらでいじわるな方のために、記事を一部引用しておく。

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なんだか最近、猫も杓子も観光客誘致的に世界遺産を狙ってんじゃねーのか?

世界遺産というのはユネスコの世界遺産条約に基づいて登録される。そしてそこには「歴史上、学術上、芸術上、顕著な普遍的価値を有するもの」「鑑賞上、学術上、景観上、保存上、顕著な普遍的価値を有するもの」とあるわけだが、富岡製糸場は果たしてこれにあたるのだろうか?

こういう事を書くと富岡市の皆さんに怒られてしまうだろうが、富岡製糸場がヌビア遺跡やガラパゴス諸島に並ぶ普遍的な価値があるとはなかなか考えにくい、とうのが正直な感想だ。

私は社会科見学が大好きで、こういった産業史跡には目がない。旧富岡製糸場が国の史跡に指定されたり建物が重要文化財になるのはもう当然だと思うし、しっかり地域と国が手をとって守っていって欲しいとも思う。

でもさぁ、世界遺産っていうのは、ちょっと欲張りすぎじゃないか?

日本にはもう11の文化遺産と3つの自然遺産が登録されている。
国の規模から考えても、日本の世界遺産っていうのはこの程度で良いのではないだろうか。あんまり増えても世界遺産のインフレが起きてその価値が下がるだけのような気がしないでもない。

ちなみに現在日本の世界遺産暫定リストに登載されているのは12件。その中ですんなり認めても良いと思われるのは、個人的には鎌倉と平泉くらいだ。「九州・山口の近代化産業遺産群」など涎が出るほど好みだが、「別に世界遺産じゃなくてもいいし、その価値は変わらない」とも思う。

地方自治体が地元の史跡を世界遺産にしたがるのには、理由がある。
もちろん地元の史跡を知らしめ守りたいからでもあるが、同時に観光客を大量に誘致できるからでもあるのだ。たかだか半国営放送のドラマで観光客が大量に押し寄せる軽薄な国民性をもってすれば、世界遺産の名は観光客誘致に極めて大きな力となる。ついでに、その観光名物ともなる史跡を守るための予算も獲得できる。世界遺産になって損はない。

もう一つ、国内でも比較的地味な存在であった石見銀山が2007年に世界遺産に登録されたことも、他の候補地に勢いを与えたのも事実だろう。実際石見銀山は「登録延期が適当」と判断されたのだが、結構強引な外交活動で登録を勝ち得たという経緯もある。

正直これ、裏で「石見銀山は、あの『もののけ姫』の舞台ですよ」的な工作があったような気がしてならない。世界は結構ジブリに弱い。

日本国内(ついでに台湾)のあちこちでも「ここが千と千尋のモデルになりました」的な言葉が多く聞かれそれに結構観光客が納得するように、日本文化が好きなユネスコ職員がジブリ的に後押しをしたのではないかと思えるほどの抜擢だったのだ。

ちなみにカンボジアのペンメリア遺跡は日本人観光客の比率がアンコールワットやトムに比べて異常に高い。もちろんこれは「ペンメリアがラピュタのモデルだった」という話のせいだ。と思う。30%くらいは間違いないと思う。

例によって話が長くなってしまったが、要は「なんでもかんでも世界遺産じゃなくても良いだろう」ということだ。
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この「とにかくおらが地域の名物を世界遺産に」的運動は「実現させよう、三重新幹線」くらい無茶だとも思うのだが、可能性を確信した現地の人にはそんなとんちんかんな戯れ言を聞くつもりはないだろう。まぁ、いいんですけどね。

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世界遺産はともかく「九州・山口の近代産業遺産群」は魅力的だ。

阿蘇の噴火のせいか、熊本の経済のせいか、名鉄のツアーでは北九州と熊本だけが異常に安い。前回飛行機に乗り損ねたのだが北九州便でもう一回トライするのが地味に悔しかったとと、産業遺産の中でも面白そうなものが熊本界隈にも少なくないので、今回は熊本空港をベースにしてみたのだ。特に万田坑の万田ステーションはオープンしてから1年しか経っていない。三池炭坑、私は見たい。

名鉄観光の激安ツアーは、スカイマークのフライトと現地のビジネスホテルを組み合わ…


 

------------------(全文はここから)

前回書いた南九州近・現代史の痕跡を辿る1泊2日の旅が意外と好評で気を良くしていたところ、名鉄観光の激安熊本ツアーを発見した。

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実は最近九州の歴史産業遺産に惹かれている。

前回の鹿児島1泊2日でもかなり興味深い物を見ることができたし、調べてみると九州には魅力的な産業遺産が多い。平成20年10月29日「九州・山口の近代産業遺産群」が世界遺産の暫定候補になったりして、ちょっとした騒ぎだ。

この「国内での価値があるから世界遺産に」みたいな流れには個人的に疑問を感じてはいる。この辺のことはバイクブログの富岡製糸場の記事に一度書いたので、関心のある方は読んでもらえるとうれしいが、読んでくれないずぼらでいじわるな方のために、記事を一部引用しておく。

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なんだか最近、猫も杓子も観光客誘致的に世界遺産を狙ってんじゃねーのか?

世界遺産というのはユネスコの世界遺産条約に基づいて登録される。そしてそこには「歴史上、学術上、芸術上、顕著な普遍的価値を有するもの」「鑑賞上、学術上、景観上、保存上、顕著な普遍的価値を有するもの」とあるわけだが、富岡製糸場は果たしてこれにあたるのだろうか?

こういう事を書くと富岡市の皆さんに怒られてしまうだろうが、富岡製糸場がヌビア遺跡やガラパゴス諸島に並ぶ普遍的な価値があるとはなかなか考えにくい、とうのが正直な感想だ。

私は社会科見学が大好きで、こういった産業史跡には目がない。旧富岡製糸場が国の史跡に指定されたり建物が重要文化財になるのはもう当然だと思うし、しっかり地域と国が手をとって守っていって欲しいとも思う。

でもさぁ、世界遺産っていうのは、ちょっと欲張りすぎじゃないか?

日本にはもう11の文化遺産と3つの自然遺産が登録されている。
国の規模から考えても、日本の世界遺産っていうのはこの程度で良いのではないだろうか。あんまり増えても世界遺産のインフレが起きてその価値が下がるだけのような気がしないでもない。

ちなみに現在日本の世界遺産暫定リストに登載されているのは12件。その中ですんなり認めても良いと思われるのは、個人的には鎌倉と平泉くらいだ。「九州・山口の近代化産業遺産群」など涎が出るほど好みだが、「別に世界遺産じゃなくてもいいし、その価値は変わらない」とも思う。

地方自治体が地元の史跡を世界遺産にしたがるのには、理由がある。
もちろん地元の史跡を知らしめ守りたいからでもあるが、同時に観光客を大量に誘致できるからでもあるのだ。たかだか半国営放送のドラマで観光客が大量に押し寄せる軽薄な国民性をもってすれば、世界遺産の名は観光客誘致に極めて大きな力となる。ついでに、その観光名物ともなる史跡を守るための予算も獲得できる。世界遺産になって損はない。

もう一つ、国内でも比較的地味な存在であった石見銀山が2007年に世界遺産に登録されたことも、他の候補地に勢いを与えたのも事実だろう。実際石見銀山は「登録延期が適当」と判断されたのだが、結構強引な外交活動で登録を勝ち得たという経緯もある。

正直これ、裏で「石見銀山は、あの『もののけ姫』の舞台ですよ」的な工作があったような気がしてならない。世界は結構ジブリに弱い。

日本国内(ついでに台湾)のあちこちでも「ここが千と千尋のモデルになりました」的な言葉が多く聞かれそれに結構観光客が納得するように、日本文化が好きなユネスコ職員がジブリ的に後押しをしたのではないかと思えるほどの抜擢だったのだ。

ちなみにカンボジアのペンメリア遺跡は日本人観光客の比率がアンコールワットやトムに比べて異常に高い。もちろんこれは「ペンメリアがラピュタのモデルだった」という話のせいだ。と思う。30%くらいは間違いないと思う。

例によって話が長くなってしまったが、要は「なんでもかんでも世界遺産じゃなくても良いだろう」ということだ。
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この「とにかくおらが地域の名物を世界遺産に」的運動は「実現させよう、三重新幹線」くらい無茶だとも思うのだが、可能性を確信した現地の人にはそんなとんちんかんな戯れ言を聞くつもりはないだろう。まぁ、いいんですけどね。

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世界遺産はともかく「九州・山口の近代産業遺産群」は魅力的だ。

阿蘇の噴火のせいか、熊本の経済のせいか、名鉄のツアーでは北九州と熊本だけが異常に安い。前回飛行機に乗り損ねたのだが北九州便でもう一回トライするのが地味に悔しかったとと、産業遺産の中でも面白そうなものが熊本界隈にも少なくないので、今回は熊本空港をベースにしてみたのだ。特に万田坑の万田ステーションはオープンしてから1年しか経っていない。三池炭坑、私は見たい。

名鉄観光の激安ツアーは、スカイマークのフライトと現地のビジネスホテルを組み合わせた物だ。ウェブで予約が完了できてしまうし、その後電話でクレジットカード決済ができる。振り込みとか書類を郵送するとか、そういう面倒なプロトコルがない。それでいて安い、というより「だからこそ安い」のだろうが、これは極めて私好みだ。旅行のバウチャーは電話決済の2日後に到着した。

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この「航空引換証」というバウチャーが結構優れもので、右上の2次元バーコードをかざせば、スカイマークの自動チェックイン機も利用できた。航空券とかわりませんな、これは。もっとも気がついたのは帰路の熊本/羽田便の時だったけれど。

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そういうわけでSKY201便。

出発が6:55。15分前までにゲートに行くとすると6時オープンのエアポートラウンジは30分強しか利用できないが、楽天プレミアムカードの会費を支払っている人間としてここは素通りはできない。まぁ入会金は入会ボーナスで無料だったけど。その時5月22日の「旅のリアルタイムメモ・羽田リベンジ」を書いた。俺はなぁ、提供されるサービスは何があっても全部利用するのだよ。

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機材は737-800の中でもウィングレットのあるより新しいものだった。

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スカイマークの18機のB737-800のうち、オプションオーダーのブレンデッド・ウィングレットがある機材は比較的新しい。ハートやサクランボ、♪などのワンポイントも可愛いが、新しい機材の場合iPhoneやPCに使えるコンセントがついている可能性が高い。CAの話だと8機に装備されているのだという。あまり積極的に使って欲しくないのか搭乗時にアナウンスがないことは、前回の鹿児島便で経験済みだ。

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ほおら、あった。

これでフライトモードにしたiPhoneを充電しつつ、ぎっしり詰め込んだ水曜どうでしょうを見て過ごす。ゴルフ教室や到着地の観光案内などなくても良い。ついでに機内で売っているドリンクも100円とリーズナブルだ。新幹線のコーヒーを売っている会社は、少し考えて欲しいとも思う。

最近放射線測定に熱心な私は、電子製品使用可のPAを確認し、機内窓際で放射線量を計ったりもした。1.00μSv/hに設定したアラームが光りっぱなしの高い数字でびびったが、東京電力が言うほどの高い数字でもなかった。って、これはあっちのブログのネタだな。

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お、大分空港が見える

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などしてるうちに、SKY201は熊本空港に到着した。私は数日程度なら、いや夏の中東2週間くらいなら荷物をチェックインしないので、さっと外に出ることができる。これは癖になるぞ。もう、意地でも荷物はチェックインしないと思うまでそんなに時間はかからないはずだ。国際線なんかならますます、だ。

熊本空港レンタカーカウンター。

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最近愛用している、まず間違いなく最安値を探せる楽天トラベル(レンタカー)で予約したオリックスレンタカー、熊本空港店。

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まぁナビ/ETC付きで2日間6920円と最安だったし、この程度は仕方ない。成田の駐車場サービスみたいなもんだと電話をかけると、外に出て指定の場所でマイクロバスを待っててくれ、とのこと。はいはい、待ちます待ちます。

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貸し出しカウンターでは、例によって一日1050円の免責補償を勧めてくる。予約の時免責のチェックは外してあるのだが、貴重な収入源なのだろう。ここでも再度申し込みの有無を聞かれる。気が弱く心配性な日本人はここで入っちゃうんだろうなぁ。私は当然入らない。理由は既にここに書いた。

今回はノンオペレーションチャージ(NOC)の免責1日525円なるものもあって勧められたが、一般の免責にすら入らない客が加入するわけない。てかさ、Web予約時に免責入らないって言ってるんだから、ここで再営業をするのは、あまり印象が良くないぞ。

格安ツアーの一人旅でレンタカーを借りるのはやや割高で贅沢、という発想はあるだろう。

しかし私のような趣味の人間にとって、公共の交通機関が充実していないエリア、多くの観光客が振り向きもしない場所を訪問するのに、レンタカーは必需品だ。できたらカブの90か110あたりを1日1000円位で貸してもらえればうれしいのだが、あったとしてもレンタカーより割高な料金でなかなか手がでない。

日本中の空港にレンタカブがあればいいのになぁ…。ろくにメンテしなくても10万kmくらい全然平気だぞ、カブ。

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