世界、大人の社会科見学!

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老眼CK手術と電子書籍リーダー(私は裸眼で電子書籍/ガイドブックを読もうと思う)

忌々しい老眼を、CK手術でなんとかしてみた件 その3

 
CK手術の方法とメリット/リスクについて説明を受けた上で、再度検査を行う。

もう一度効き目を確認し(私の場合右目だった)、効き目ではない側に焦点を補正するレンズを装着させられ、15分ほど放し飼いにされる。老眼のCKでは効き目ではない片眼だけに手術を行うので、術後強い違和感を感じるタイプなのかどうかを事前に調べるのだそうだ。レンズの度数は老眼鏡で言えば1.5。手術はこの度数をターゲットに行われる。どうやら私は特に問題が発生しないタイプのようだった。

CK手術は誰にでもできるというものではない。坂西先生の最先端近視・老眼治療のすべてによると、「-0.75D~+1.00D程度の遠視で、読書の際老眼鏡の必要な40~60才位の人」に手術が適応されるとある。更には「40才くらいまでメガネの必要を感じないで過ごしてきた人で、最近老眼のために細かい文字などが読みにくくなって来た人にお勧めします」ともある。心臓ペースメーカーが入っている人は手術を受けることはできない。

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私は平日に休みを取ることが難しい。手術翌日の休息のことを考えると、できれば土曜日に手術を受けたい。メールの返信にあったように、龍ヶ崎でのCK手術は月曜日と金曜日の昼に行われているが、日程を相談し、土曜日に銀座の分院(坂西眼科銀座クリニック)で手術を受けることになった。前回スキャンしてアップした説明書や手術同意書、手術前日からさしておく目薬などを受け取ってこの日は帰宅する。しかし手術同意書って、ネガティブなことばかり書いてるなぁ、である。別にここや眼科に限った話じゃないんだけどね。日本も今や訴訟社会だし、たまには訳の分かんない判決も出る時代だから仕方ないか。

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11月某日夕刻、私は銀座にいた。

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雨じゃねーか暗いじゃねーか暗雲立ち籠めてるじゃねーか

坂西眼科銀座クリニックは、地方からCK手術を受けに来る人のために作られた。CK手術を受けられる病院が日本には一桁しかないことを考えれば、羽田や東京駅から近い銀座は龍ヶ崎よりは間違いなく便利だ。しかし、正直銀座じゃなければいけないのか?という気がしないでもない。空港や新幹線の駅から遠くなければ、秋葉だって新橋だって足立区だって良いような気もする。それに私は小さい頃から銀座が苦手だ。YAMAHA以外自分の好きな店がほとんどないんだもん…って、これは個人の好みだな。今日は目玉の表面を突っ張らせに来ただけだから、手術が終わったらとっとと帰れば良い。ルイビトンとかブルガリタワーとか生涯ドアをくぐることのなさそうな店を横目に、プリントアウトした地図と解説を見ながら、クリニックに…


 

------------------(全文はここから)

CK手術の方法とメリット/リスクについて説明を受けた上で、再度検査を行う。

もう一度効き目を確認し(私の場合右目だった)、効き目ではない側に焦点を補正するレンズを装着させられ、15分ほど放し飼いにされる。老眼のCKでは効き目ではない片眼だけに手術を行うので、術後強い違和感を感じるタイプなのかどうかを事前に調べるのだそうだ。レンズの度数は老眼鏡で言えば1.5。手術はこの度数をターゲットに行われる。どうやら私は特に問題が発生しないタイプのようだった。

CK手術は誰にでもできるというものではない。坂西先生の最先端近視・老眼治療のすべてによると、「-0.75D~+1.00D程度の遠視で、読書の際老眼鏡の必要な40~60才位の人」に手術が適応されるとある。更には「40才くらいまでメガネの必要を感じないで過ごしてきた人で、最近老眼のために細かい文字などが読みにくくなって来た人にお勧めします」ともある。心臓ペースメーカーが入っている人は手術を受けることはできない。

ck_ginza_01.gif

私は平日に休みを取ることが難しい。手術翌日の休息のことを考えると、できれば土曜日に手術を受けたい。メールの返信にあったように、龍ヶ崎でのCK手術は月曜日と金曜日の昼に行われているが、日程を相談し、土曜日に銀座の分院(坂西眼科銀座クリニック)で手術を受けることになった。前回スキャンしてアップした説明書や手術同意書、手術前日からさしておく目薬などを受け取ってこの日は帰宅する。しかし手術同意書って、ネガティブなことばかり書いてるなぁ、である。別にここや眼科に限った話じゃないんだけどね。日本も今や訴訟社会だし、たまには訳の分かんない判決も出る時代だから仕方ないか。

ck_ginza_07.gif

11月某日夕刻、私は銀座にいた。

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雨じゃねーか暗いじゃねーか暗雲立ち籠めてるじゃねーか

坂西眼科銀座クリニックは、地方からCK手術を受けに来る人のために作られた。CK手術を受けられる病院が日本には一桁しかないことを考えれば、羽田や東京駅から近い銀座は龍ヶ崎よりは間違いなく便利だ。しかし、正直銀座じゃなければいけないのか?という気がしないでもない。空港や新幹線の駅から遠くなければ、秋葉だって新橋だって足立区だって良いような気もする。それに私は小さい頃から銀座が苦手だ。YAMAHA以外自分の好きな店がほとんどないんだもん…って、これは個人の好みだな。今日は目玉の表面を突っ張らせに来ただけだから、手術が終わったらとっとと帰れば良い。ルイビトンとかブルガリタワーとか生涯ドアをくぐることのなさそうな店を横目に、プリントアウトした地図と解説を見ながら、クリニックに向かう。

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こ、ここなのか? 本当にここなのか?

1階にはエレベーターと郵便受けくらいしかない。しかしビルのフロア案内には確かに「坂西眼科銀座クリニック」の文字がある。7階だ。約束の時間も近い。うだうだ考えていても始まらないのでエレベーターに乗り込み7階のボタンを押す。

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エレベーターの扉が開くと、そこはクリニックの待合室だった。

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小さなクリニックだ。受付のある小さな待合室以外には、やはり小さな診察室が2つあるだけだ。2行で「小さい」を3回も書いてしまったが、それくらい小さいのだ。これで5回書いたな。

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来客用の椅子が2つだけ置いてある部屋には先客がいた。診察室には坂西先生の姿も見える。スタッフは坂西先生と看護士さん1人だけ。龍ヶ崎の坂西眼科が、チャーシューの旨いラーメン屋くらいしか産業のない街の割には大きな病院だったので、ギャップを感じないわけにはいかない。ともあれ、まずは術前の検査を受ける。

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「前回の検査時と特に違いはないですね」緊張を解きほぐすように坂西先生は言う。実はこの時、私は緊張で汗まみれだったのだ。手術の経験はないではないし、体にメスが入ったこともあるが、目とその他の場所では心理的緊張感が格段に違う。部分麻酔でお腹にメスが入っても「お、来たな」程度で済んでいたけれど、正直「目玉は怖いよぉ」である。私はこう見えてもチキンなのだ。

チキンの目玉には特に問題がなかったようで、いよいよ隣室で手術が始まる

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銀座クリニックはCK手術専門の病院だ。龍ヶ崎の坂西眼科でもCKは受けられるが、前述したとおり地方の患者のためにこの病院は作られた。(いや、都心にお住まいの方にも便利なんでしょうけれど。)ともあれ、CK手術はこの環境で行われる。正直予想よりかなりシンプルだが、これはCKがメスを使わない手術だからこそ可能なのだ。重要なのは医師の技術とこの機械だ。

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待合室で目薬を差したにも関わらず、椅子に座った私の目は「これでもか」と言うくらいに消毒される。「ちょっと冷たいと思いますけれど、消毒はとても大切なので我慢してくださいね」と先生。いや、私はこれから自分の目玉に起こることでいっぱいいっぱいで、目のあたりがどれだけ濡れようとも全然気にならないんですが。

消毒後、ついに顔に布が被せられる。ここで大切なことは眼球を動かさないこと、とのこと。大事な手術中に自分からリスクを増やすようなマネをする気はないが、自分にどこまで可能なのか急に考え込む。さすがチキンだ。

チキンの手術が始まる。

実際に私の目に行われていることは、こういうことなのだが、

私の視界はこんな感じだ。

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坂西先生の本から手術の手順を引用すると、どうやらこんなことが行われていたらしい。

・まぶたと目の中を消毒し、点眼麻酔を行う。
・開瞼器という機械で目を開き、角膜周辺部に円形状にマーキングをする。
・最適なポイントを割り出し、マーキングに沿って高周波を加える。
・これを8-16回繰り返す。

手術を受けてる私はというと、真っ白な光の中にピンク色の五角形を見ながら「あー、目に何かされてるっぽいな」と思っただけで、僅かな痛みすら感じない。「痛みはほとんどない」と聞いていたが、私の場合は「皆無」と言って良かった。敢えて言うなら「目のあたりを押されてるな」的な感覚があっただけで、これを痛みというのはいくらチキンでも、という感じだ。チキンの癖に偉そうで申し訳ない。

手術は多分5分程度で終わり、そのまま歩いて待合室の椅子に座る。左目はまだ開かない。15分程度このまま休む。手術の効果を感じたのは、術後の説明を受けているときだった。私は裸眼で、手術同意書を読むことが出来ていた。

このあとの経過は、私のtwitterを見ていただくのが手っ取り早い。

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手術した左目に痛みを感じることは、手術後も全くなかった。ただ手術後2日間位、目にゴミが入ったときのような地味な異物感を感じていただけだ。もちろん手術後には痛み止めなどの点眼薬を投与されそれを使っていたわけだから、その分差し引いて考えてもらった方が良いが。

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手術から今日で3週間が経つが、私の目は快調だ。

手術前まではパソコンのモニタを見るときすら老眼鏡が必要だったのに、今は文庫本も裸眼で読むことができる。本を読んでいるときたまに「右目がぼやけるな」と思うことがあったが、こっちは昔通り遠視なのだから仕方がない。っていうか、その程度感じた瞬間に気づけよ私、だ。

では遠くを見る力が落ちたかというと、実はほとんどそういう印象はない。術後の検診では「遠くも近くも見えてるようですね」と言われたが、事実その通りなのだ。術後2-3ヶ月は左右の視力差に慣れない人もいるという話だったが、インドに行けばパイサ単位で値切ることができる順応力の高い自分は、数日で慣れてしまった。

うはは、これで裸眼で電子書籍/ガイドブックを読んだる計画、成功だ!

来月には都内でライブをやるのだが、もう譜面を読むために老眼鏡を持って行く必要もない。裸眼ででたらめなソロを弾きまくってやる、だ。ミャンマー旅行だって、もうがんがんiPadに入れたガイドブック読みまくって、待ち時間には投げ売り価格で買ったSONYの電子ブックリーダーで小説読みまくってやる、である。うはは、だ。

ただCKで改善された老眼は、今後の目の衰えと同時に再進行する。

坂西先生の本にはこうも買いてあった。

「老眼は年齢を重ねるに従って進むので、メガネが必要になる時間が増える可能性もあります。CKは目の年齢を5-10年ぐらい若返らせる手段と考えていただければいいのではないでしょうか。」

坂西先生らしく控えめな書き方だ、と感じるのは、私のCK手術がとてもうまくいった例だからかもしれない。効果や継続期間には個人差が大きいということは、事前検診の時点で聞かされていた。実際5年で再手術をした例を、これも坂西先生から直接うかがった。

「CKの効果は1回目が一番大きいんですよ」

これは、それまで老眼で悩んできた直後の手術だからということもあり、また、2回目以降の手術では施術できるポイント(坂西先生は「良い場所」と言った)が限定されてくるかららしい。私の目に再び老眼鏡が必要になる日がくるのがいつなのか、それは今の時点では全く分からないが、CK手術の安全性と考えれば、5年から10年保てばそれだけでも十分という気もする。再手術だってできるわけだし。

最後に銀座クリニックで撮影した日本で初めてのCK認定医であり、最も症例数の多い坂西先生の写真を貼って、「裸眼で電子書籍計画」の報告を締めよう。

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坂西先生。「ブログに書くからもっと詳しく教えろ」だの「ここで写真を撮らせろ」だの、わがまま放題いって申し訳ありませんでした。お写真の顔がちょっとだけ迷惑そうにも見えるんですけれど、私は気にしません。(`・ω・´)

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