世界、大人の社会科見学!

上の「世界、大人の社会科見学!」の題字をクリックすると記事一覧へ移動します。観光の王道から微妙に外れた、ちょっとへそ曲がりな海外・国内旅行記です。

スポンサーリンク

台湾

2012 スクートで行く週末台湾2 スクート/TZ201便、成田→台北フライトレポート

 
エアアジア・ジャパンやジェットスター・ジャパンの就航が派手に報道される中、10月の末にひっそりと成田に乗り入れたLCCがある。シンガポール航空の出資によるスクートだ。

シンガポール航空が出資しているLCCには2007年に就航したタイガー・エアウェイズがあるが、ここはシンガポールを中心に比較的距離の短い路線にナローボディのA319/A320を飛ばしている。スクートのコンセプトは、中距離路線をワイドボディ機を飛ぶLCC、ということらしい。

就航キャンペーンは成田/台北片道7000円と驚くほど安くはなかったが、11月の3連休も似たような値段だったので、チケットを購入してみた。運賃の他、空港利用料やネットで決済すると追加されるらしい「コンビニエンス料金」1100円などを合計すると総額22832円。「3連休じゃなければ買わないだろうな」的金額だ。

納得がいかないのが上の「コンビニエンス料金」だ。航空会社にしてみれば人件費のかからないネット決済はメリットはあってもデメリットはないはずなのに、これに1100円課金するというのは大変に印象が良くない。まぁ、ぐだぐだ言っても仕方がないのでとりあえずは一度体験だ。

scoot nrt tpe 01.gif

シンガポール航空の子会社ではあるけれど成田のターミナルはなぜか1。Cカウンターでのチェックインとなる。私は前日まで仕事が忙しく、ほとんど旅支度をしないまま家を出てしまい着替えもろくになかっ…


 

-------------------------------(全文はここから)--------------------------

エアアジア・ジャパンやジェットスター・ジャパンの就航が派手に報道される中、10月の末にひっそりと成田に乗り入れたLCCがある。シンガポール航空の出資によるスクートだ。

シンガポール航空が出資しているLCCには2007年に就航したタイガー・エアウェイズがあるが、ここはシンガポールを中心に比較的距離の短い路線にナローボディのA319/A320を飛ばしている。スクートのコンセプトは、中距離路線をワイドボディ機を飛ぶLCC、ということらしい。

就航キャンペーンは成田/台北片道7000円と驚くほど安くはなかったが、11月の3連休も似たような値段だったので、チケットを購入してみた。運賃の他、空港利用料やネットで決済すると追加されるらしい「コンビニエンス料金」1100円などを合計すると総額22832円。「3連休じゃなければ買わないだろうな」的金額だ。

納得がいかないのが上の「コンビニエンス料金」だ。航空会社にしてみれば人件費のかからないネット決済はメリットはあってもデメリットはないはずなのに、これに1100円課金するというのは大変に印象が良くない。まぁ、ぐだぐだ言っても仕方がないのでとりあえずは一度体験だ。

scoot nrt tpe 01.gif

シンガポール航空の子会社ではあるけれど成田のターミナルはなぜか1。Cカウンターでのチェックインとなる。私は前日まで仕事が忙しく、ほとんど旅支度をしないまま家を出てしまい着替えもろくになかったため、近くのユニクロで下着を買おうとしたら、私の事情を見透かしたかのような「Tシャツ、トランクス、ソックスのお買い得3点セット1000円」を発見、感動しつつ購入する。「さすがユニクロだなぁ」と素直に感心する。ちなみに今回はデジカメを持って行くことすら忘れてしまい、写真は全てiPad Miniでの撮影だ。

scoot nrt tpe 02.gif

scoot nrt tpe 03.gif

私のような基本エコノミークラス利用者かつプライオリティパス利用者にとって、成田の第1ターミナルは鬼門だ。第2ターミナルには出国前2カ所、出国後2カ所のラウンジが利用できるのに、第1ターミナルでは出国前にしか利用できない地味なラウンジしかない。プライオリティパスの関係者さんが見ていたら、是非1タミの出国後に利用できるラウンジを何とかして欲しいと訴えたいところだ。愚痴を言っても仕方がないので、TEIラウンジでコーヒーを一杯。

scoot nrt tpe 04.gif

この日3連休だということもあったのか、搭乗開始時間が定刻1時間前の10:50となっていた。60分前までにゲートに来なさいと言われたのは生まれて初めての経験だったが、そこはLCC、何かあったときにトラブルがあると困るので、素直に言い渡された時刻にゲートに向かう。もちろん実際の搭乗は定刻の20分程度前だった。俺の40分を返せよ、である。

scoot nrt tpe 07.gif

スクートが利用したのは98番ゲート。1タミの一番端にあるゲートだが、バスゲートではなく一応ボーディングブリッジを使えるのは良い。お、もう来てますな、スクートの黄色いB777。

scoot nrt tpe 05.gif

scoot nrt tpe 06.gif

このボーイング777ー200ERは、シンガポール航空の中古機材だ。中古と言ってもシンガポール航空は平均使用年数が短いので、おかしな航空会社の機材などよりはよほど安心ではある。ちなみにスクートの保有機材は今のところ同型のB777-200ERが4機だけだ。B787も20機ほど発注しているようで、成田線への就航予定もある。

スクートのシートは3クラスに分かれている。私が使うような一番安い席は青いエコノミークラスだ。

scoot nrt tpe 08.gif

これが一番狭い席なのだが、シートピッチは31インチありレガシーの他社に比べて全く遜色はない。むしろおかしな航空会社のエコノミーより快適な位だ。ただし座席の事前指定には台北まで300円程の料金がかかる。またここで2000円だったかその程度を支払うと、シートピッチが35インチの黄色い「ストレッチシート」を指定することができる。青いシートでも十分快適なのでここで2000円支払う必要は感じないが、敢えてストレッチを選ぶなら、Bコンパートメントが良い。ここは全席ストレッチシートとなっていて、ちょっとだけ静かな印象だ。

scoot nrt tpe 09.gif

Cコンパートメント以降では、青いエコノミーと黄色いストレッチシートが混在している。バルクヘッドがストレッチシートなのは何となく納得がいくな。

scoot nrt tpe 10.gif

scoot nrt tpe 11.gif

ちなみに私は帰路、ストレッチシートをあてがわれた。追加料金を支払ったのではなく、満席による機械的なアップグレードだ。確かに4インチくらいピッチが広いけれど、青いシートに何の不満もなかったので感慨は少なかった。どうせ台北まで3時間のことだしね。

scoot nrt tpe 12.gif

そしてこちらが "ScootBiz"、一応ビジネスクラス、ということらしいのだが、

scoot nrt tpe 13.gif

scoot nrt tpe 14.gif

JAL国内線のクラスJの方が快適そうだった。

シートピッチこそ38インチではあるが、シートの横配列は2-4-2と他のクラスと変わらない。一応注文すれば17シンガポールドル(約1150円)の機内食が出るらしいし、コンフォートキットも付くらしいし、シートにPC用の電源は付くらしいし、荷物も20kgまで無料らしいのだが、フットレストすらないのはちょっと寂しい。「ビジネスクラス」としては破格に安いのだから仕方ないけれど、実質はプレミアムエコノミーだ。

さて、ミールだが、

scoot nrt tpe 15.gif

注文しなかったので、メニューだけで勘弁していただきたい。これでS$10(≒675円)は安くない気がする。ドリンクとデザートとのセットだとS$17≒1150円)。これは他のLCCでも思うのだが、もう少しLCC各社は顧客層を考慮したメニューを作ってもらえないだろうか。このサンドイッチ単品が540円はちょっと高めな気がしないでもないぞ。

scoot nrt tpe 16.gif

scoot nrt tpe 17.gif

機内誌を眺める。

scoot nrt tpe 18.gif

scoot nrt tpe 19.gif

"HOW SCOOT WAS BORN"。ふむふむ、スクートは中距離路線のLCCとして作られた、か。確かに東南アジアで中・長距離路線を飛んでいるのはエアアジアXしかないし、近距離路線市場に参入するよりビジネスチャンスは大きいのかもしれないな。

scoot nrt tpe 20.gif

機内販売誌にはスクートのオリジナル商品があった。飛行機の模型やボールペン、アイマスクと枕、毛布といったラインナップがいかにもLCCらしくて良い。S$12の毛布はちょっとだけ欲しかったかもしれない。

scoot nrt tpe 21.gif

と、飲食に関してだけはあまり納得はいかなかったけれど、私は「LCCでは基本食事はしない」という美しい信念を持っているので、実質的には全く問題はない。むしろスクートの場合、「LCCなのにシートがレガシー並に快適な会社」という好印象を持った。スクートは中国語では「酷航」と表記されていて少し笑ってしまったのだが、

scoot nrt tpe 22.gif

実際に乗ってみると結構快適だ。「酷い」ことなど全くない。後はLCCを名乗るのにふさわしい運賃を提示してくれれば言うことはない。


  人気ブログランキングへ

アドセンス関連コンテンツ

応援投票クリックしていただけるとうれしいです! → にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村 本日のランキングはこちら

 
関連記事と広告


-台湾

スポンサーリンク