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韓国

2012釜山経由対馬12 対馬野生生物保護センターで憧れのツシマヤマネコとご対面した件

釜山からのジェットフォイルが到着する比田勝の港から対馬野生生物保護センターまでは、ここまで書いてきた場所などに寄り道をしない場合でも、25km弱の距離がある。

最寄りのバス停は対馬市上県町佐護の「湊」バス停ということになるのだが、ここには対馬交通・伊奈線のバスが7:37に比田勝に向かい、18:27に比田勝からやってくるだけ 、つまりは上下に1日1便だし、しかもバス停から3kmは歩く。対馬を南北に貫く「佐護」バス停ならば比田勝から上下それぞれ1日4本のバスが止まるが、今度は6.5km歩くことになる。つまりは事実上タクシーかレンタカーしか交通手段はないと言うことだ。

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対馬野生生物保護センターは、「ツシマヤマネコをはじめとする野生生物の生態やその現状についての解説、野生生物保護への理解を深めていただくための普及啓発活動や希少野生生物の保護事業などを実施しています」などと言ってはいるが、当然ここはツシマヤマネコの……


 
 

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釜山からのジェットフォイルが到着する比田勝の港から対馬野生生物保護センターまでは、ここまで書いてきた場所などに寄り道をしない場合でも、25km弱の距離がある。


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最寄りのバス停は対馬市上県町佐護の「湊」バス停ということになるのだが、ここには対馬交通・伊奈線のバスが7:37に比田勝に向かい、18:27に比田勝からやってくるだけ 、つまりは上下に1日1便だし、しかもバス停から3kmは歩く。対馬を南北に貫く「佐護」バス停ならば比田勝から上下それぞれ1日4本のバスが止まるが、今度は6.5km歩くことになる。つまりは事実上タクシーかレンタカーしか交通手段はないと言うことだ。


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対馬野生生物保護センターは、「ツシマヤマネコをはじめとする野生生物の生態やその現状についての解説、野生生物保護への理解を深めていただくための普及啓発活動や希少野生生物の保護事業などを実施しています」などと言ってはいるが、当然ここはツシマヤマネコの保護・調査のために作られた。西表野生生物保護センターが「イリオモテヤマネコの保護活動の拠点として整備された施設」と言っているのに比べ、多少玉虫色な自己紹介だ。職員が地元のキツネや狸に何か弱みを握られているのかもしれない。

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駐車場に車を止めて館内に入ると、職員の方が「いらっしゃい」と声をかけてくれた。「こんにちは」と挨拶を返すと、職員の方は私に館内の展示についての解説をしてくれる。この日は週末であったにも関わらず、この時間帯の見学者は私だけだったのだ。ある意味かなり贅沢な話だ。まずはジオラマやパネルの展示ゾーンを見学する。

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館内では、ツシマヤマネコの特徴や生態の解説同様に、あるいはそれ以上の重みで、ツシマヤマネコを交通事故などから防ぐことを訴えていた。1980年代には推定100-140頭いたツシマヤマネコは現在80-110頭に減少しており、その大きな原因のひとつが交通事故だ。更にはFIV(ネコ免疫不全ウィルス)、害獣確保目的のトラバサミ、更には野犬や放し飼いの犬によって被害を受けるケースもあるのだそうだ。ピューマの仲間なんだから犬に負けるなよ、である。 (ノД`)

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さて、いよいよツシマヤマネコとのご対面だ。

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福間(ふくま)くん、9才、オス。体長81センチ、体重3.2kg。

絶滅危惧IA類とかレッドリストとかいろいろ背負ってらっしゃるお方だが、お姿を伺うと、まずは単純に「かわいい」と思ってしまう。胴長短足で、尾が太く、白い斑点のある丸い耳が特徴だ。

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この時対馬野生生物保護センターには、保護/飼育下繁殖あわせて6頭のツシマヤマネコがいたが、公開されていたのは福間くんだけだ。西表野生生物保護センターではモニターを通してしかイリオモテヤマネコを見ることができなかったが、ここではガラス越しにお姿を見ることができる。それだけでもありがたい話じゃないか。(福間くんが我々一般人の前にそのお姿を見せるようになったのは、2003年の12月からだ)

訪問者が多くはないのか、職員の方はここぞとばかりに展示や福間くんの解説をしてくれる。ツシマヤマネコに関連する小さなライブラリーもあり、その気になればここで1日本を読んで過ごすこともできる。「日本で唯一ツシマヤマネコの姿を見ることが出来る場所だ」と書こう思ったら、去年の11月から名古屋・東山動物園での公開が始まっていて油断も隙もない訳だが、まぁ、ここでゆったりするのはかなり贅沢な時間の使い方だと思う。

もう一つうれしかったのは、ツシマヤマネコ保護のステッカーをいただけたことだ。
対馬のバスやタクシー、たまには一般の車両にも貼ってあるのを見て「自分も欲しいなぁ」と思っていたのだが、ここでいただけるとは知らなかった。私は猫好きでネコオブジェは嫌いではないけれど、あざとい観光地仕様のものには食指は動かない。

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しかし、こういう、オフィシャルで素性がよろしく「熊●没●意」的観光ビジネス臭のないグッズは頭を下げてでもいただきたい。もちろんいただいたとき、私は深々と頭を下げた。と思う。


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