世界、大人の社会科見学!

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インド

2013 小学生の娘と二人で行くインド9 ハリシュチャンドラ・ガートでじっくりと火葬を見学し、イーバカフェで和食を食べた件

 
ガンガーのガートで最もインパクトのある光景は、やは露天での火葬だと思う。バラナシのガートではマニカルニカ・ガートハリシュチャンドラ・ガートの2ヶ所で火葬を行っているが、観光客から小金をだまし取ろうと寄ってくる輩が少なく、ついでに規模もやや小さく、近くにベンチなどもあったりして、ややゆったりと火葬を見学できるのが、下流側にあるハリシュチャンドラ・ガートだ。私達はこのハリシュチャンドラ・ガートを目指して、歩いた。

ガートで火葬してもらえる人たちは富裕層だ。1体の火葬にかかる費用は「3000ルピーか、もっと」とのことで、支払うことができない一般庶民は、もう少し下流にある電気式の火葬場で焼かれる。そうかそうか、私達は毎日ふたり分の火葬代程度を宿代として支払っていたわけだな。さすがは五つ星ホテルだ。いや、何かずれているか。

ハリシュチャンドラ・ガートでは、マニカルニカガート程ではないが、常時4-5体の遺体を焼いている。娘はと言うと、この光景については特に怯えることはなく、極めて興味深そうに見学している。人が生まれ、死に、そしてその土地の文化に従って葬られることは自然なことで、露天の火葬も、その場にいればさほど違和感のない光景だ。この光景を見てまるで人生観が変わったような文章を残す人もいるが、それは余程中身のない人生を送ってきたか、文章を書けばお金になりあわよくばノーベル賞をもらえそうなプロの文筆業者くらいなんじゃないか、とすら思う。まぁ、インドに来たくらいで人生観がころっと変わる程中身のない人生を送ってきたつもりはないし、インド人の凝視に怯えた娘だって、この程度の光景は「他国の聖地の日常」として受け入れることは容易だったようだ。

MANIKARNIKA GHAT 1.gif
(とここまで書いて写真がマニカルニカ・ガートなのは、ボートの上から撮影しやすいからなのだが)

本来ガートで焼かれる人は「現世に何も残さない」ために、ここで写真を撮ることはタブーとなっている筈なのだが、薪を組んだ遺体のベールをはがして携帯で顔を撮影する親族がいたり、遺体に火をつけた瞬間に我々に声をかけて「今がシャッターチャンスだぞ!」とアピールする係員の青年もいたりして、ここは妙にのんびりしている。まぁ写真なんか撮ったら、あとでお金をせびられること間違いないけれど。少なくとも15分ごとに偽ガイドが声をかけてくるマニカルニカガートより、居心地と見学のしやすさはずっと上だ。

1体の遺体が焼かれるまでは、約3時間かかるらしい。焼かれている遺体はどんどんその姿を炭に変えていくが、生きている私達はお腹が空く。そこで、ハリシュチャンドラ・ガートから歩いて5-10分程度の場所にある日系カフェ、イーバ・カフェ(i:ba cafe)で少し遅めのランチにする。

MANIKARNIKA GHAT 2.gif

そこそこの水準の和食(写真は親子丼セット)が300ルピー弱(280くらいだっけな?)。エアコンwifiもあり、日本語の本も置いてあり、「持ち帰り自由」の日本語の古本もあることを考えれば、これはそんなに高くはない。娘も親子丼をおいしそうに食べている。よしよし。メグカフェよりちょっと価格帯は上がるけれど、居住性はこちらの方が上だな。

iba cafe 01.gif

ここでゆったりと休み、私達は再びハリシュチャンドラ・ガートに戻る。ガンガ-ぶらぶらはまだまだ続く。



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