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台湾

2015 台湾桃園ベースの旅4 桃園ベースが便利な慈湖/大渓観光を振り返る

高速鉄道(日本型新幹線)ではない台湾鐵道で、桃園駅から台北駅までの所要時間と運賃は、区間車(普通列車)で約37分/42元、急行(のようなもの)の莒光号で約35分/51元、特急(のようなもの)の自強号で約31分/66元と、かなり安い。260円で30分間の特急の旅を楽しんで台北に行くというのは、悪い選択肢ではないと思う。

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しかし私が台北エリアに行くときに桃園に泊まるようになったのは、台北へのアクセスが悪くないから、ではなく、桃園ベースの方が便利な観光地に行きたかったのがきっかけでもあった。その観光地とは、蒋介石が隠れ家として選び、今はネットで事前に予約することで入れるようになった後慈湖、蒋介石と蒋経国のエバーミングされた遺体が保管された慈湖陵寢大溪陵寢(遺体を見ることが出来ないが、衛兵交換を見ることができる)、反蒋介石の時代に回収された蒋介石の彫像をこれでもかと集めた慈湖紀念雕塑公園、そして日本統治時代の建物も多く残る大渓の老街であり、ここに行くには桃園からのバスに乗るのが一番便利なのだ。今回はこのルートをおさらいしてみよう。

まず、蒋介石の隠れ家兼非常時軍司令部として作られた後慈湖の施設は、ネットのこのページで事前予約しなければ入ることが出来ない。身分証明書番号や電話番号など日本在住の日本人には書式が合わず苦労することになるが、そこはこの記事を参考にして、なんとか予約書のプリントアウトまでこぎつけて欲しい。現地の窓口で事情を説明してパスポートを預ければ中に入れることは、私が実際に確認した。桃園から後慈湖まで直行バスはないので、まずは駅東側の桃園客運バスターミナルから5096番のバスで大渓まで行き、そのまま慈湖まで行ってしまうのが良い。ただ、慈湖周辺の食事環境はかなり良くないので、朝食や昼食は桃園か大渓で取っておく方が賢明だ。

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慈湖エリアにつけば、あとは統制区域行きのバスに乗り後慈湖に入るのが良い。慈湖寝陵や雕塑公園は、後慈湖からの帰路にまた帰ってくることになる。この辺りには蒋介石と蒋経国の墓所だけでなく各種展示がいろいろあるので、本気で読んでいると半日で脳内が蒋親子に関する情報でいっぱいになる。まぁ、どちらかというと国民党側の観点からのものだけれど。

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社会科見学と蒋介石の物語で頭がいっぱいになった午後は、大渓の老街を歩くのが良い。

老街とは古い街並みを指す言葉だが、台湾の場合清朝か日本統治時代に建てられた街並みを意味する。まぁ、そんなに古くはないのだけれど、大渓の老街は19世紀半ばから発展を始め、日本に縁のある建物も少なくない。大渓の場合、他の老街と比べても、街そのものにもなんというか観光地臭以外の生活臭が充満していて、歩いていてなかなか楽しい。

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ここには百年油飯というちょっと有名な食堂もある。有名になりすぎてファストフードっぽい店になってしまったのは少し残念だけれど、ここで昼食や夕食を取るのも悪くない。

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と、振り返りが長くなってしまったが、今回書きたかったことは、この慈湖と大渓を巡るルートは桃園が起点になっている、ということだ。

もちろん大渓は今や結構人気の観光地なので桃園以外からのバスもあるようだけれど、桃園便程頻繁にはない。もし台北に泊まっているとしても、1度電車で桃園に出てから5096バスに乗るのが基本だ。慈湖や大渓を観光したい人にとっては、桃園は台北よりアクセスの良い街となる。

ホテルも安いし、街もこぢんまりしてるし、空港も近いし、桃園、悪くないでしょ?


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