2016初めてのイラン11 カタール航空にさんざん食事をふるまわわれた後、やっとイラン/シーラーズに向かうQR476便に乗り込んだ件
2016/08/22
カタールからイランは近い。ペルシャ湾を挟んだ対岸という感じで、一番近い場所ならその距離は150km程度だ。そしてシーラーズはイランでもペルシャ湾寄りに位置するので、ドーハからシーラーズまでの直線距離は500km弱、東京ー大阪間と大体同じだ。
私が乗るQR476便も、その運行時間は1時間15分。この1区間のためにたっぷりドーハの何もないエリアを堪能することになったのだが、まぁ、これはこれで面白くもあった。自腹じゃまず泊まれないお高いホテルに2回も滞在できたしね。そして、再び出国エリア・アルムルジャンラウンジで朝食。はい、おいしいです。
予定をかなり超過したドーハ滞在十分楽しんで、やっとQR477便に搭乗、と思いきや、またもや遅延。スタッフが言うには、まだシーラーズの天候が回復していないのだそうで、今度は他の乗客と一緒に出国エリアにある”Marche Restaurant”というお安そうなカフェテリアに案内され、30カタールリヤルのセットをいただく。
物価のお高いカタールの空港だけれど、ここではクーポン利用者でなくとも普通に30リヤル程度のセットを食べることができる。街中のマクドナルドでセットが23-25リヤル程度だったから、空港の出国エリアとしてはなかなか良心的なお値段だ。こうなるとホテルでいただいた100リヤルとか150リヤルというミールクーポンの額面がいかに大きかったかが分るし、トランジットホテルの食事の高さも分る。まぁラックで1泊52000円のホテルだかた仕方がないか。
チキン、米、フレンチフライ、豆のサラダ、ケーキ、そしてドリンクバーがついて30リヤル(≒約895円)。そんなにおいしいってものじゃないけれど、お腹は満たされる。本当はお腹は空いてなかったけれど。
ところで、私は成田からカタールに着いてから、①トランジットホテルに向かうアライバルラウンジでの軽食、②トランジットホテルでの超豪華ランチビュッフェ(バウチャー150リヤル)、③アルムルジャンラウンジでのMade to orderの夕食、④再度トランジットホテルに向かうアライバルラウンジでの軽食、⑤トランジットホテルでのルームサービス(バウチャー100リヤル)、⑥出国エリア・アルムルジャンラウンジでの朝食、⑦出国エリアMarche Restaurantでのランチと、6食をあてがわれたことになる。
ラウンジの2食を除いても4食、食べ物さえ与えられれば上機嫌になる私としては、極めて満足だ。カタール航空、偉い!
QR477便は、結局定刻を12時間15分遅れた14:00に出発した。ドーハにはカタール航空の機材がごろごろしているわけであって、この遅延は天候の問題であり、シーラーズ空港のレーダー誘導能力の問題だ。それを考えると、カタール航空は良くやっていると思う。
QR476便の機材は、ちゃんと全席にVODが装備されたA320。私はドーハ到着で結末を見損ねた邦画の続きを見る。LCCに染まった身としては、A320にVODというのは、なんだかものすごく贅沢に感じる。
ミールはスナック。賞味1時間のフライトだから、こんなもんだな。もうお腹いっぱいなので、これはそのまま鞄に詰め込む。こういうケチなことをする乗客は、イラン線といえども私くらいだ。
30分も飛ぶと、窓の外はもうイラン。
革命やら経済封鎖やらフライト廃止やらでなかなかご縁がなかったイラン、やっとやって来たよ、だ。