2016丹東2 短期旅行者がVPNを使わず中国のネット規制をかいくぐり、FacebookやGoogleを使う方法
2016/08/22
旅行記を進める前に、中国のネット規制について書かなければならない。
イラン同様、中国でもネット接続は政府によって規制されており、「金盾」という情報検閲システムがネットでの情報のやりとりを監視し、「防火長城」と呼ばれる大規模な検閲システムがインターネット通信を時に規制、遮断している。政府にとってあまり好ましくない情報は遮断されるのだ。
まぁその辺はそれぞれのお国の事情があるとして、旅行者にとって困るのは、中国政府に都合の悪い情報を得られないことより、Facebook や LINE、Twitter、Gmail、Youtubeなどの日本で普通に使っているサービスが遮断されていることだ。SNS位使わせてやれよ、とも思うのだが、アラブの春の原動力のひとつがSNSだった経緯などもあり、やっぱり慎重になるんだろうな。
じゃぁ、中国でFacebookを使いたい人はどうすればいいのかというと、まずイラン同様、VPNを使う、という選択肢がある。
しかし、国外からの旅行者が、1週間以内の短期間中国で規制されているサービスを使いたい場合には、いっそ中国で使う携帯のSIMカードとして、規制がない香港の国際ローミングSIMを買ってしまう、という手もある。今回私は、このSIMカードを取り寄せてみた。
中国聯通香港 本土31省+香港7日間1GBData通信SIMカード
Amazonで国際送料込み2000円で買えるこのSIMカードは、中国国内と香港で、7日間/1GBのデータ通信が行える。周波数帯もWCDMA(UTMS) Band1を使っているので、その辺のスマホやタブレットで使えないと言うことはまずない。しかもプリペイド方式なので、カードを挿してから課金したり、クレジットカード番号を入れる心配もない、短期旅行者にはかなり使いがっての良いSIMなのだ。もちろんその気があるのなら、データ量を追加購入することもできる。
SIMには切り取り線があり、Nano / Micro / Normal の3サイズに切り取れる。中国に入る直前にSIMを入れて、APNを ”3gnet” とするだけだ。あ、もちろんデータ通信とデータローミングは”ON”だな。
そして最も重要なことなのだが、このSIMは「ネット規制のない香港のSIMを、大陸中国国内で国際ローミングして使う」ものなので、中国国内の規制に全く引っかからない。香港同様、日本と同じサービスを利用することができる。Gmailも、LINEも、Youtubeも、FacebookもTwitterも、思うがままだ。
速さは、下り15.67、上り2.72。地下鉄の駅で3Gだし、まぁ、こんなもんかな。
中国ではスマホがあると、かなり移動が楽だ。
特に市内の移動時には、百度地図というアプリがあると、「近隣のどのバス停から何番のバスに乗れば何分で着く」などの情報があっさりと手に入る。その精度は、データの整ってない国で使う googlemap よりよほど正確だ。googleは国で遮断しているけれど、スマホアプリは android 版もある。あ、そういえば最近は iPhone を使ってもつるしあげられるんだっけ??もちろん iTunes にもアプリはあるけど。
中国でスマホやタブレットを使ってLINEやFacebookをしたいのなら、wi-fi環境でVPNを使うのも良いけれど、こういう国際ローミングのSIMを買ってしまった方が速いしどこでも使えるし、絶対良い、と思うのだ。
このSIMの値段と使い勝手がなかなか良かったので、私は最近こんなのも取り寄せてみた。
こちらは同じ1GBでもヨーロッパ33カ国で15日間使えて、国際送料込み3500円。ヨーロッパは現地のSIMも結構お高いので、まずはこれをスマホにさして出かけよう、という算段だ。ちなみにこちらのAPN名は "primary.m2m"。このSIMも3Gなので4Gのような高速さは求められないけれど、モバイル端末には十分過ぎる。
ヨーロッパでFacebookやGmailを遮断している国はないけれど。
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