世界、大人の社会科見学!

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中国

2016丹東6 丹東駅に近い中朝友誼橋(鴨緑江大橋)と、そのライトアップをじろじろと眺めた件

2016/09/09

中朝国境のベースとなる鴨緑江や図們江などの川には、人や物資を運ぶ手ための国境の橋がいくつかかっている。そんな中、鴨緑江下流に近い丹東の中朝友誼橋(鴨緑江大橋)は、その中で最も重要なものの一つだ。ここは丹東の駅から歩いて5分程度の場所だ。

何しろこの橋には道路の他鉄道路線もあり、中国と北朝鮮を結ぶ列車が走っている。この列車は平壌行きがK27次,北京行きがK28と呼ばれ、今も現役だ。この列車が鉄橋を渡る光景を見たければ、北朝鮮行きなら朝10時頃、中国行きなら午後3時頃鉄橋に張り付いておけば良い。

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ちなみに中国の時刻表はかなり分かりにくく、優等列車ならCTripあたりをチェックするのが現実的なのだが、世界に冠たる日本の鉄道ファンが作った中国鉄道時刻研究会という超マニア集団が、中国鉄道時刻表という極めてクオリティの高い時刻表を2000円以下の良心的な値段で頒布している。驚いたことにこの本は基本コミケで頒布されているらしい。

コミケことコミックマーケットが同人誌の即売会でありその内容がコミックに限らないことは知ってはいたが、こんなクオリティの高い旅行情報同人誌まで売っているとは、知らなかった。コミケ意外ではアマゾンを含む委託書店等で入手が可能だ。ちなみに同じグループによる韓国鉄道時刻表という書籍もある。今こういう時刻表は日本人にしか作れないのかもしれないな。

 

20160327123934(橋のすぐそばで、発車許可を待つ貨物列車、の最後尾部分)

 

もう少し鉄橋の近くに行ってみよう。

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いろいろな話が飛び交う中朝国境の現役の橋であり、北にしてみれば物資を運び込むの生命線の一つだ。中国にしてみても、丹東は中朝国境貿易で経済的に潤ってきた経緯がある。両国にとって極めて橋なのだが、1943年に開通してからが1977年にセメント補修をしたきりで老朽化は否めない。現在ここから約10km程下流の丹東新区に近代的な「新鴨緑江大橋」が作られている。作られている、というより、橋はできているのだが、橋を渡った北朝鮮側はただの畑のままだ。

 

 

これは北朝鮮側が北国内の建設費も中国に出してもらおうと目論んでいたのだが、今ひとつの両国関係から中国側が出費を拒否してこうなっている、という話もある。橋も中国側が建設費を負担したのだけれど、北側は「橋が完成したら通行料を徴収する」と言ったという噂まであって、こうなるともうさすがとしか言いようがない。

 

とまぁそれは置いといて、今の中朝友誼橋(鴨緑江大橋)だ。現在使用されているのは1943年に完成した鴨緑江第2橋梁であって、すぐ横には1911年に完工した第1橋梁がある。1911年と言えば日本は明治時代であり、橋を作ったのは当時の韓国統監府だ。

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12連のトラスからなるこの橋は、北朝鮮側には橋脚しか残されていない。ここは1950年米軍によって爆破された。この橋を中国語では「断桥」と呼び、近くのバス停も「断桥」という名前になっている。ここは観光名所でもあって、橋を歩くには20元(だったかな?)の入場料が必要だ。多少の展示もあるし、少しでも近くから北朝鮮・新義州の河岸を見たい人には価値があるのかもしれない。

 

そして、この橋が観光名所であることは、夜になるとよく分かる。20160325140152

 

ライトアップ!!

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一昔前まで、この鉄橋には地味な暗い灯りが少しあるだけで、こんな感じじゃなかった。今では立派な観光スポットと化している。ま、確かにここは重要な観光資源だ。中国の感覚からすれば、地味なまま放置しておくのはもったいないのかもしれないな。私なら多少電気代はかかっても陰気で暗めの白熱球を使って演出したいところだけれど、この辺の好みは、人ぞれぞれ、お国それぞれだからねぇ。

 

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