2016高雄ツーリング5, 高雄から70km、台南の脱力スポット”麻豆代天府”を目指した件
2016/09/23
台湾でもバイクを借りて真っ先にするのはガソリンを入れることだ。
フェルメーターも怪しいバイクで満タン返しは意味がないせいだが、私的には確認しようもない燃料タンクを「満タンですから」と言われるよりこちらの方がすっきりする。特に観光客が騙されることの少なくないベトナムあたりではそうだったなぁ。ま、10リットルも入らないんだけどね。
さて、今回高雄を起点としてどこまで走るか多少迷った。片道100kmの台湾南端・墾丁国家公園という案も一時採用されかかったのだが、運転手の「わしゃリゾート地というのはあまり好かん!」の声に却下され、24号線を70kmどんどん山奥に向かい、霧台風景区で魯凱族の集落を見るという案も採用されかかったが、運転手の「わしゃ異国で峠を走りたくない!」の声に却下され、結局最初の目的地はここになった。
高雄から70km、台南市北部の有名脱力スポット、麻豆代天府だ。
ここ麻豆代天府は、そのウェブサイトを見てもいつ出来たのかが分からないし宗派も今ひとつピンとこないお寺なのだが、巷では「明朝末期に出来た」と言われている。大きな観音様がいるので仏教寺院であることは間違いない。しかし、ここが世間で結構有名なのは、その歴史や建築のためではなく、結構えげつない地獄極楽巡りに象徴されるB級珍スポット系エンターテイメント施設、としてだ。ま、わたし好みのオモシロスポットなわけだな。高雄からは平坦な国道1号線で70km、緩くてよろしい。
迷うような道でもないのだが、今回はスマホのgoogleマップをナビにした。日本から持ち出したスマホに1000円のSIMを入れるだけで、日本語音声案内もできる台湾カーナビになるのだから、これはバイク乗りにはかなり便利だ。気まぐれに横道に入ったって、ちゃんとナビが道を教えてくれる。
(横道の台南監獄。私は刑務所に弱い)
(横道の手工刀切麺館。私は平打ち麺に弱い)
そして目的地の麻豆代天府。
一応お寺なので、本堂っぽい建物でご本尊を拝むことにする。
どうやら観音様らしい。高さは5mもあるだろうか。ま、その、なんだ、いろんな感想があるところだとは思うが、とりあえずは、日本とはずいぶん違う。
お寺はそこそこ広い敷地を持ち、中には大型のビルディングもある。どうやらここは宿坊らしい。宿に戻ってから調べたら2300人が宿泊できる、とのことで、もし宿泊者が全員信徒ならすごいことだと思う。ただ、ここは「新南流勝景八勝」という台南政府や観光局公認の「観光地」でもあるので、判断は難しい。
このお寺がこの龍を作ったのは、一説によると1980年代らしい。日本が好景気に沸いていた時代だな。境内には、それなりに豪華で、そして日本人の感覚としてはやや極彩色に過ぎる建物が並ぶが、普通の中国寺院だって私には「超極彩色」に見えるので、ここだけの話じゃない。
やはりここは、有名な「地獄極楽巡り」を見てなんぼの場所なのだ。さぁ、お代40元也を支払って、一八地獄に突入だ。
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