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フランス 西ヨーロッパ

2016パリ4 中心地の”安食堂” ブイヨン シャルティエ を私は評価したいと考えた件

2017/05/23

「国庫の室は正金に満ちていて、金銀貨の重みにこわれかかってる壁には支柱を施さねばならなかった。が私はアルブル・セック街で一人前二十二スーの食事をしていた」

私の大好きな「レ・ミゼラブル」の一節だ。これは、ジャンバルジャンに銀の燭台を与えたミリエル神父についてのエピソードで、神父がその死を看取りにいった元民約議会員「G」の言葉だ。無神論者で「弑虐者」(実際は彼は国王の処刑に反対していので濡れ衣)で「ほとんど一つの怪物」(濡れ衣)と考えられていた彼は、死を迎えるにあたり、その厳しく質素な人生をミリエル神父に語る。その中に「アルブル・セック街で一人前二十二スーの食事」という言葉が登場する。

スーという貨幣単位は、レ・ミゼラブルに頻繁に登場する。1フランが20スーであり、物語の舞台であった7月王政下のパリで考えると、外食における22スーはざっくり2000円ちょっと、と言っても良い。正直、質素とまでは思わないけれど、革命政権とは言え国の議員としては、決して贅沢ではない。

(ヨーロッパでは外食は伝統的に割高、という背景もある。だからこそ、ピノキオはギデオンの「レストランで食事、素晴らしいのさ!」の誘惑に騙されたわけだ)

ちなみに入獄前のジャンバルジャンが枝おろしで1日に得た金は24スー、テナルデの木賃宿の部屋代が20スーで夕食代が6スー、オーステルリッツ橋の通行料が1スーとされているので、1スーは購入対象によって1~2ユーロ、と考えてもそんなに間違いはない気がする。そして、私は元民約議会員Gのように、22スーの食事をしてみたかった。

 

ブイヨン シャルティエ (Bouillon Chartier)。

多くの旅行者に時には高く評価され、時には冷罵されるこの店は、パリの中心部、9区と2区の境界線、地下鉄グランドブルーバード駅近くにある。Gが食事をしていた裏町のアルブル・セック街からは北に1km少し離れているけれど、そこは仕方がない。アルブルセックにはシャルティエのような店は見つからなかったのだ。

 

その昔、このレストランの評価は高かった。曰く、パリ中心部にありながらセルフサービスの店と変わらない価格でそれなりの物が食べられる、曰く、映画の舞台になった元図書館を改造した伝統的な建物、曰く、フランスの伝統的な大衆レストラン…。実際に人気店だったのだ。

しかし(私は実際に見たわけではないのだが)この店がレトルトの料理を提供しているらしいことがテレビで放映され、その噂が流れ始めからは「事情通」による「旨くはないけれど雰囲気があるから良しとするか的」評価や「この店は観光客相手のよろしくない店」的評価が増え始めた。中には「20ユーロも出して」という、なんだかなぁな声もある。 (テレビやネットで噂になるまで知らなかった癖にに偉そうに、たかがパリの20ユーロじゃん、と思わないでもない)

しかし私はこの店が気に入った。この店は、日替わりのメニューを印刷して張りだしている。

例えレトルトだろうと、ちゃんと日替わりのメニューを用意することは高く評価されて良いと思う。私はこの店の前を何度か通り、2回食事をしたのだが、ちゃんと内容は変わっていた。私にとっては苦手なフランス語なので目を通すには時間がかかってしまうが、店の外にも張り出されているので、じっくり時間をかけて読むこともできる。

それすら面倒な人には、アラカルトを組み合わせたお勧めメニューなんてのもある。この日のおすすめメニューは、前菜がマケドニアハム3.2ユーロ、メインが牛頬肉とナッツで9.5ユーロ、デザートがライスプディング2.6ユーロ、飲み物はペリエかヴィッテル1/2で3ユーロ。飲み物込みで総額18.3ユーロ。

13区の小さな中華料理屋でセットのお弁当を持ち帰っても6-7ユーロはするパリで、この価格はかなり安いと言って良い。

 

そして個人的に私がこの店を気に入った理由の一つに、予約を取らないことがある。私は中途半端なアイドルタイムにばかり行っていたので待ち時間で困ることはなかったけれど、夜はそこそこの行列ができるらしいのに、あえて予約を取らないというのは、いかにもビストロといった感じでよい。

 

そして料理だって、そんなに酷いとは思わないのだ。

エスカルゴ、6.6ユーロ。サイゼリヤだって400円するぞ?

サラダ2.2ユーロ。旅先では生野菜に飢える。

詳細は忘れたけれど、ステーキその1。9-10ユーロくらい。

別のステーキ。これも9-10ユーロくらい。どれも私には普通においしい。

ちなみ飲み物が2種類あるのは2日間の画像を羅列しているからであって、ビールやワイン(ハウスワインのハーフ)は2-3ユーロだったと思う。そして上の画像にある水は、水道水、”de L’eau Robinet”、英語で言うところの "Tap Water" だ。フランスではペリエなんかを頼まなくっても意外と無料の水をもらえる。

私は気が弱いので「赤ワインのデキャンタと、えっと、あと、水道のお水下さい」的なオーダーしかできなかったが、近くの席にいたフランス人(か、フランス語をネイティブっぽく話す人)カップルは、肉料理単品と水道水だけを頼んでいた。ステーキをレストランで食べて10ユーロ以下。さすが大衆食堂!

私は、ワインかビール、そして前菜を一品にメインを一品だけが基本だった。デザートやチーズとか、要らないんだよねぇ。それで会計は20ユーロ以下。ビックマックのセットが7ユーロ以上するこの国の首都のど真ん中、しかもサービス付のレストランで、これは安いと言って良い。この日は16.7ユーロだったのだな。この値段でレトルトがどうのとか言うのは、野暮ってもんじゃないぞ?

多分、もう少し豪華な店で50ユーロ出したとしても、雰囲気こそ少し高級になっても、味は極端には変わらない。もちろん「ものすごくおいしい店」が存在しいてることも知らないわけじゃないけれど、私の個人旅行では20ユーロは上限に近い。20ユーロ以下でパリのビストロの空気を味わえるシャルティエは貴重な存在なのだ。

 

そうそう、シャルティエの近くには、Marsonという、ただ事じゃなくレートの良い両替所がある。

うかつな場所で両替をすると悪いレートに加えて割高な手数料もかかることが多い中、ここは極めて良いレートで手数料すらかからない。「知る人ぞ知る」店のようで、噂を聞きつけて行ってみたのだが、確かに極めて良いレートだった。私はユーロは成田にある両替所の「優待レート」を使うことが多かったのだが、ここはそこより良いレートで両替できた記憶がある。

ここはシャルティエから5分もかからない場所にあるので、高レートの両替と安い食事を併せて楽しむのは悪くない気がする。

ちなみにベトナム航空の遠回り22000円チケット(VNエコノミーセーバーアオザイ)は、パリだけではなくロンドン、フランクフルト、モスクワが目的地になっている。単純往復だけじゃなく、例えばロンドンとパリのオープンジョーなんかで発券できれば面白いと思うのだが、どうなんだろう?

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