世界、大人の社会科見学!

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フランス

2016パリ22 17区のホテルからモンマルトルの丘までせっせと歩いた件

パリに戻った私が泊まったル・トラントは、パリ17区の東側、18区にそう遠くないエリアにあった。

17区はパリでも広い区で治安状況も一概には言えないが、概ね南西部は穏やかで、北部や環状道路周辺そして東側は多少雰囲気が怪しい場所もないではないらしい。西高東低、南高北低、だ。

ホテルの最寄り駅はブロシャン(Brochant)。多少空気が怪しいと言われるポルト・ドゥ・クルシー(Porte de Clichy)駅からクルシ通りを600m程度南下した場所であり、更には同じような評価を受けるポルト・ドゥ・サン・トゥーアン(Porte de Saint-Ouen)駅からもざっくり南西に1km、普通に歩いている分には特に危険は感じないけれど、「大変に治安が良い」とは言えない。

事実、クルシー通りには廃品のマットレスで眠るホームレスの一家もいた。この雰囲気はブロシャンから北東に向かうと濃いめになり、18区、19区の特定のエリアになるともう少し濃厚になるらしい。

とは言え、このエリア、特に18区は「パリの夜遊びエリア」としても知られている。ホテルからクリシー通りを15分も南下すると、あの有名なムーランルージュだ。

ここは1889年に営業を開始したキャバレーで、ダンスやフレンチカンカンを見ながら食事をしたりお酒を飲んだりすることができる。しかしその料金は、ドリンクとショーで約15000円、ディナーだと23000-30000円という大変に豪快なものだ。こっちじゃ大日本帝国憲法がやっと制定された年にフレンチカンカンをやっていたわけで、さすがパリだ、と思ってしまう。

が、その近くには、怪しげな博物館や店舗も並ぶ。「そういうエリアなんだ」くらいのことは頭に入れておいても良い。

 

そして、ムーランルージュの北東裏手に広がるのが、モンマルトル。

パリで最も高い丘であり、歓楽街であり、そして芸術家が集まる街でもあったモンマルトルは、今では歴史地区に指定されパリ屈指の観光地となった。丘には例によって歩きやすいサイズの路地に店舗が集まる、というスタイルの道が続く。そんな中、私がどうしても見たかったのがここ、サティの家だった。

家、といっても1890年から98年までの8年間住んでいただけなのだが、サティを代表する3つのgymnopedieがこの家に住んでいた時に書かれたこともあり、ファンにはちょっとした聖地となっている。私も、その…、来られてうれしい。

 

丘の頂に登ると大きな教会がある。サクレクール寺院だ。

ここはそんなに古い建物じゃない。1877年に着工され1914年に完成したのだが、内部が公開されたのはベルサイユ条約の締結された1919年だったため、アンチドイツの象徴にも見られるらしい。地元の人にはいろいろあるのだな。

ものすごく古いというわけではないが、バジリカ聖堂であり格式は高く、その規模も大きい。

そして何より、モンマルトルの丘の上にあるサクレクール寺院からは、見下ろすパリが絶景だ。

 

モンマルトルの標高は130m、ものすごく高いわけではないのだけれど、パリの街が比較的平坦であることもあり、ここからは市内が一望できる。

パリで街を見下ろす高い場所というと、エッフェル塔、凱旋門、モンパルナスタワー、ノートルダムの塔、コンコルド広場の観覧車など、妙に有料のところが頭に浮かぶが、モンマルトルに登るのにお金は要らない。

後は、アラブ世界研究所の屋上がセーヌを見下ろす無料ポイントとして有名だけれど、私が行った日にはお休みだった。ここは転じも充実している上、カフェも安くて眺めが良かったらしいのだが…残念。

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