世界、大人の社会科見学!

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国内旅行

2017 バニラで行く函館24時間2 ベイエリアで近代化産業遺産を眺め、名物で小腹を満たす

3.十字街エリアの地味な近代化産業遺産を見る。

空港から出るシャトルバスの終点であるホテルWBFグランデ函館から北に300m程歩くと、路面電車の十字街駅に出る。

 

十字街駅は、路面電車唯一の分岐点だ。函館駅方面からやってくる路面電車は、ここで谷地頭温泉方面と函館ドック方面に別れる。現在は電車で転轍機を操作する仕組みになっているが、かつては、交差点に立てられた見張り台である市電操車塔の中で係員が手動・遠隔操作でポイントを切り替えた。1939年に建てられたこの操車塔は、場所を交差点のはす向かいに移動し、現在も保存されている。

 

 

十字街から大通りを100m西に歩くと、なにやら風格のある建物が見える。函館市地域交流街つくりセンターだ。

「街作りセンター」などといかにもお役所風味いっぱいの名前だが、実際ここは1979年から2002年までは函館市役所末広町分庁舎だった。

建物が1970年代建築に見えないが、これは市役所として使われる前ここが百貨店だったからだ。最盛期には北海道に7店舗を展開した丸井今井百貨店の函館店であり、建築は1923年。1923年といえば大正12年。関東大震災の年に建った東北以北最古のエレベーターは今も現役だ。スタッフにお願いすれば、解説つきで試乗できる。

 

更にここから北に200m程歩くと、こんなものもある。日本最古のコンクリート電柱だ。

1923年に建てられたこの電柱は、現存する中では日本最古の物であり、当時の函館水電会社が照った。現在の電柱と違い四角錐になっている。ここに古いコンクリート電柱が建ったのはどうしてかというと、函館がたびたび大火に見舞われたからであり、実際、建築11年後の1934年には死者が2000名を超える大火が起きた。この電柱はその大火を乗り越え、耐用年数が過ぎた今でも現役として使われている。

 

4.ラッキーピエロでチャイニーズチキンバーガーを食べる。

日本最古のコンクリート電柱から西に160m歩くと、函館を代表するB級グルメが並ぶ場所がある。やきとり弁当のハセガワストアベイエリア店と、ラッキーピエロの本店だ。

函館にはおいしい店が多くあるが、「安上がりで函館ならでは」ということになると、この2軒の右にでるものはない。時間はまだ4時前、まず今回はラッキーピエロにしてみよう。ここは函館に17店舗を展開するラッキーピエロの「ベイエリア本店」だ。ちなみに「総本店」は五稜郭より北の「峠上」という場所にある。

更にどうでも良いことを付け加えれば、マクドナルドは函館市内に5軒、北斗町を入れても6軒。ラッキーピエロの1/3以下の店舗数だ。

ラッキーピエロというと、このチャイニーズチキンバーガーばかりが取り上げられて、という声を良く聞く。

ラッキーピエロのメニューは豊富で、なんでもかんでもはさみこんだ「ふとっちょバーガー」やオムライス、店によってはラーメンや餃子まである。「普通のハンバーガーが旨い」という声も地元の声もある。しかし数年に一度しかここに来ない我々観光客は、頻繁にやってくる地元の方のように「ラッピ」などとは言わず、敬意を持って超定番のチャイニーズチキンバーガーを食べたい。

チャイニーズチキンバーガーは350円。甘酢味のチキン…、と言うか、中華風の唐揚げに道内産のレタスを添えマヨネーズを添える。中華オードブルの1品をバンズに挟み込んだようなものだが、これがなかなかおいしい。なにより、こういうメニューはここラッキーピエロ以外ではなかなか食べられない。やや大食いの観光客のおやつとしてはなかなか悪くない。

+300円で「ラキポテ」と「本物ウーロン茶」なるものなどのセットにもなる。佐世保バーガーの「ポテトM+ドリンクMで500円」を思えば良心的と言っても良い。しかし、ここでお勧めしたいのが120円のラッキーガラナだ。

函館でガラナと言えば、地理的にも近い七飯町に本社を置く小原商店のコアップガラナだが、このラッキーガラナも「昔ながらの函館ガラナ」的味が良い。何より店内でも120円という価格がよろしい。

更には缶に「販売者」(ラッキーピエロ)は書いてあっても「製造者」が書いてないのが、なんとも胡散臭くてまた良い。ラッキーピエロに炭酸飲料を作る工場があるとは思えないので、どこかの飲料メーカーがライセンス生産しているはずなのだが、消費者にそれを断固として教えようとしない姿勢は潔いと言って良い。

ガラナだけ飲みたい人は、店の前に自販機も置いてある。

 

さて、ここまで、空港シャトルバスを降りてからのルートはこうなる。

シャトルバスの終点から800mしか歩いていないし、1時間も経っていないし。


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