世界、大人の社会科見学!

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東南アジア周遊

シンガポールから逃げ出せ! (2006.9-10 父一人旅アジア周遊 4)

 ホテルを6時間たっぶり使い、その後入国審査を受ける。
私の場合は荷物をチェックインしていなかったので受け取る必要はないが、もし預けていたのならこの辺で受け取る。管理区域でもあり、盗難は基本的にそれほど心配する必要はない。バッゲージのタグ(半券)を持っている限り、荷物の引き渡しは航空会社が責任を持って行ってくれる。事実、ロストバッゲージや行き先ミスは未だ日常茶飯事であって、バッゲージクラムに流れっぱなしの荷物は少なくないのだ。

Sin_MRT.jpg

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シンガポールから逃げ出せ!
(2006.9-10 父一人旅アジア周遊4)

 ホテルを6時間たっぶり使い、その後入国審査を受ける。
私の場合は荷物をチェックインしていなかったので受け取る必要はないが、もし預けていたのならこの辺で受け取る。管理区域でもあり、盗難は基本的にそれほど心配する必要はない。バッゲージのタグ(半券)を持っている限り、荷物の引き渡しは航空会社が責任を持って行ってくれる。事実、ロストバッゲージや行き先ミスは未だ日常茶飯事であって、バッゲージクラムに流れっぱなしの荷物は少なくないのだ。

 あるSNSで「入国前にで寝るなんて旅行初心者ですね。もし荷物がなくなったらいったいどうするんですか?」と言っていた自称「旅のベテラン」がいたが、この「旅のベテラン」はどんなにイミグレが混んでいても、飛行機から走ってバッゲージクラムに行くのだろう。イミグレで1時間以上並ぶことも珍しくないアメリカやイギリス、イスラエルなんかには行かないということかな?

 まぁ想像通りタイのカオサンや島にリピートしている「旅のベテラン」だった訳で、こういう人たちの比率が高いのが、私がカオサンやフォングーラオが苦手な理由の一つだ。もちろん日本人宿も安宿街も、必要ならどんどん利用するけれど。

 税関もするっと抜ける、はずだった。

係員「申告するものはありますか?」
私 「ありません」
係員「はい、どーぞ。あ、タバコは?」
私 「はーい、あります」
係員 (困った顔で)「こちらにどうぞ」

 私は税関の個室に連れて行かれた。初めての経験だ。ここの責任者らしい人が説明を始める。

職員「シンガポールではタバコの持ち込みに課税しています」
私 「知りませんでした。で、いかほど?」
職員「1箱7S$、10箱で70S$です。」

 冗談ではない。タバコ一箱に500円も税金を払う気はない!

 せめてガイドブックくらい読んでおけば良かったと思いつつ職員の指示に従い、手数料4S$を支払い空港でポンド扱い(保税扱い)にしてもらう。ここでカートンごとあずけて、シンガポール出国時にまた受け取るのだ。キャビンマイルド1カートン2000円也を放棄するのもくやしいし、280円の手数料なら引き合う。

 このタバコのカートンは既に開封してあって、吸いかけの一箱もある。職員は「これは持って行っても良いですよ」と渡してくれた。正直者への報酬と言ったところだろうか。何かと融通の利かないシンガポールの税関官吏としては、かなり上出来だ。さっきの係員の困った顔も「ないと言えば済むのに」といったところだったのだろう。

 空港から地下鉄に乗り街にでる。

 地下鉄は冷房が効いて快適だ。外気は蒸し暑いが、あちこちにあるショッピングセンターに入れば涼しく快適に過ごすことが出来る。物価は高いが、清潔で快適な街だ。

Sin_MRT.jpg

 あー、おもしろくない。

 立派な国だよ、ここは。都市国家としての経営も大成功だね。
でもさ、わしらこういう物を求めて旅行に出たんじゃないんだよ。住むのには良いのかもしれないけれど、旅行者には面白みがない。家族連れで来た時すらそう思ったものだ。もしかしてと思いなんどか来ては同じ感想を持つ。今回は一人旅なだけに、その想いもひとしおだ。

 日本発のノースウェスト機内で隣席したのは、シンガポールから船で1時間のビンタン島でホテルを経営しているインドネシア人だった。

 いろいろ話をして、シンガポールは物価が高いこと、ビンタン島は安上がりなリゾートであること、やはりシンガポールから船で1時間ほどのバタム島は見所もなく治安が良くないこと、インドネシアでは今日ラマダンに入ったこと、ラマダンは初めと終わりの頃が辛いこと、そのため気が立ち喧嘩なども多いこと、また旅行中は断食しなくても良いことなどを教わった。

 私の手元には18本のタバコしかない。シンガポールでタバコを買うと600円もする。冗談ではない。チューインガムを撤廃した国だ。世界的な禁煙活動には、もう当然積極的なのだ。しかも物価が高くつまらない。

  こ ん な 国 逃 げ 出 し ち ゃ る わ い !

 すぐに逃げられる先はマレーシアかインドネシアしかない。そこで飛行機の中で教わったシンガポール近辺インドネシア事情を思い出した。家族連れならともかく一人でビーチリゾートに行っても仕方がない。

 私はボートに乗り、治安の悪いバタム島にラマダン見物に向かった。
小綺麗で清潔、治安も良くタバコの高いシンガポール、さようなら。2時間も入国・滞在させてくれてありがとう。^^

batam_boat.jpg

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