成都パンダ繁殖研究基地 (2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 5)
成都は四川省の省都だ。
そして四川省と言えばパンダだ。四川省には二つのパンダ繁殖研究基地がある。
ひとつは成都から車で3時間強行ったところにある "臥龍パンダ繁殖研究基地" だ。
ここは中国最大のパンダ研究基地で、管理区域だけでも約70頭のパンダが暮らしている。ただ交通の便はあまり良くなく、道路工事などで日帰りが不可能になる場合もあるらしい。
もうひとつが成都郊外にある "成都パンダ繁殖研究基地"だ。
ここは交通の便が良く、成都市内からバスで行くこともできる。規模は臥龍にこそかなわないが、それでも赤ちゃんを含め30頭のパンダがいる。
----------------------------------------------------------------
成都パンダ繁殖研究基地
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 5)
成都は四川省の省都だ。
そして四川省と言えばパンダだ。四川省には二つのパンダ繁殖研究基地がある。
ひとつは成都から車で3時間強行ったところにある "臥龍パンダ繁殖研究基地" だ。
ここは中国最大のパンダ研究基地で、管理区域だけでも約70頭のパンダが暮らしている。ただ交通の便はあまり良くなく、道路工事などで日帰りが不可能になる場合もあるらしい。
もうひとつが成都郊外にある "成都パンダ繁殖研究基地"だ。
ここは交通の便が良く、成都市内からバスで行くこともできる。規模は臥龍にこそかなわないが、それでも赤ちゃんを含め30頭のパンダがいる。
いい年をしてパンダというのもなんだが、私には次回子どもたちを連れてきた時にここを案内するという役割もある。せっかくの四川省、ここはやっぱりきちんと押さえておきたい。臥龍は遠いので、とりあえず近場の成都繁殖基地に行くことにする。
ここでは朝の8:30から9:30までがパンダの食事時間になっている。
パンダなんて一日中ごろごろして笹を囓っているのだろうと思ったのだが、どうやらそうでもないらしい。市バスで行くと途中乗り換えもあるし、バスに迷う内に食事時間が終わってしまうかもしれないので、成都観華青年旅舎の旅行代理店でツアーを申し込む。朝食(ビスケットと牛乳)、ガイド、というより案内付きで70元。入場料が30元であることを考えると、決してそんなに高くはない。
パンダツアーは朝の8時頃宿を出発する。
この時期成都の夜明けは遅く、8時になってもまだ空が暗い。暗闇の中やってきたワゴン車にビスケットと牛乳を握りしめて乗り込む。どうやら今日の客は私だけのようだ。
車は30分弱走り、成都のパンダ繁殖基地に着く。
運転手は案内役を兼ねていて、一緒に園内に入る。
決して狭くはなく坂道の多い園内だが、ガイドはどんどん歩いていく。私も置いて行かれないように必死でついていく。案内ルートには定番があるらしく、園内地図をちらちら見ている私の意向は全く問題にされていない。
少し息が切れ始めた頃、最初のパンダ舎に着く。
餌の時間ということだが、どう見てもパンダはその辺に生えている笹を自分でもいで食べている。しかしこれが良い。大変良い食べっぷりなのだ。笹を器用にもいでは「ちくちょう、たまんねぇなぁ!」と言わんばかりの食べっぷりで、笹を噛み折る音や咀嚼する音が間近に聞こえる。
panda_eating.MOV
(↑ クリックすると動画を再生します)
か、かわいいじゃないか、コラ…。
私がパンダの食事に見入っていると、ガイドが次へ行こうと促す。
私としてはここで小一時間パンダの食事を見ていても良いのだが、毎日のようにここに来ている人間の指示を聞かないのはあまり利口ではないだろうと、素直に従う。
さっきより小振りのパンダだ。成年になる前のパンダらしい。
やっぱりここでも笹を食べている。
若者パンダも悪くないと見入っていると、ガイドは私をまたも促す。
坂道をぜいぜい登っていくと、いたっ!、子パンダだ!!
た、たまらんっ!!か、かわいいぞ!
ここに来てやっとガイドの意図が分かった。
彼は大きなパンダから順に私に見せようとしていたのだ。確かにパンダは小さいほどかわいい。赤ん坊パンダを見た後に成人パンダを見ても、正直あまり感動はしなかっただろう。さすがプロ、ツボを押さえている。
ここにはジャイアントパンダといっしょにレッサーパンダも飼われている。ガイドは「レッサーパンダを見るか」と初めて私の意向を確認する作業を行ったが、正直今レッサーパンダを見る気は起きない。「不要」と答えると「ああやっぱり」という感じでビデオ上映館に案内してくれた。どうやらレッサーはここではあまり人気がないようだ。
思う存分パンダを堪能したあと博物館を見る。見学時間おおよそ2時間のツアーだ。
成都には動物園もあるが、パンダが目的ならやはりここが良い。
臥龍には行ったことがないので比較はできないが、ここ成都の繁殖基地でもかなりパンダでお腹いっぱいになれるような気がする。
ちなみにここでも臥龍でもパンダを抱いて記念撮影ができる。成都では800元、臥龍では500元だと聞いたが、成都の抱っこ撮影代は5分で1200元とのことだった。臥龍は遠い分安く設定しているかもしれない。
もちろん私は抱っこも撮影もしなかったが、もし子どもたちが「抱っこしたい」と言ったら、それを遮ることができるかどうか分からない。1200元(約18000円!)はどう考えても暴利だが、悩んだあげく支払いかねない暴利だ。目の前にパンダの赤ちゃんを連れて来られたら、自己規制が効かなくなる可能性は高い。
臥龍では大人パンダとの記念撮影も可能なようで、こちらは赤ちゃんパンダ抱っこ撮影より安くなる(聞いていたやや古い情報では一人200元)。また10万程出せば、パンダに好きな名前をつけることもできるらしい。だれか円の力に物を言わせて、一匹くらい「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末…」なんて名前をつけないだろうか。
このブログはランキングに参加しています。よろしかったら是非クリックをお願いします。