世界、大人の社会科見学!

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2007夏 北海道ツーリング

ドラム館

タウシュベツ橋梁で廃線/廃墟気分を満喫した後、GN125を南に走らせる。
この国道273号線を北上すれば、北海道の国道で一番標高の高い地点を通る三国峠ルートなのだが、層雲峡・旭川方面は少し前に家族と出かけたのであまり食指が動かない。それに今回のツーリングは、ライダーハウスなど北の宿探訪が主な目的だった。私の泊まってみたい宿へは南ルートの方が何かと都合が良い。
旧糠平駅跡にある上士幌鉄道資料館で、更に廃線気分を再確認。
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入場料100円のこぢんまりした資料館だが、なかなか風情は良い。士幌線の運転シミュレータなど力を入れた展示もあるが、むしろ営業当時に使われていた雑多な品々や、錆びた線路、ホームの跡がなんとも良い味を出している。
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線路の脇に掲げられた「列車は通りません」の文字が寂しい。
GN125_railmuseun3.gif
今夜の目的地は新得にある旅人宿「ドラム館」だ。
糠平から直行してしまうとあっという間に到着してしまうので、無駄に十勝北部をぐるぐると走りまわる。
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池田町のワイン城とか然別湖とかそこそこの観光ポイントもあるのだが、どうもそういう場所に興味・関心が沸かない。ツーリングも5日目に入ったというのに走ることに飽きるどころか、むしろ観光より走ることが楽しくなってきている。全く北海道の道というのは油断も隙もない。
地球に優しくせずむやみやたらにガソリンを消費しているうち、そろそろオイルを交換しなければならなかったことに気がつく。今年の北海道は結構暑く、また無茶な走行を続けていたせいかチェーンもちょっと緩めになってきた。お盆の真っ最中で店が開いているかどうか心配だったが、新得ドラム館近くのバイク屋が開いていた。先代と思われる少し年を重ねられたご主人が、オイル交換のついでに丁寧にチェーンのテンションをチェックしてくれる。
さて、ドラム館だ。
私は旅先に出ると「楽器を鳴らしたい症候群」という発作が出る。
基本的にはベース弾きなのでそれがベストだが、1週間程何も弾いていないと「もうね、何でもいいから楽器で遊びたいのよ」的気分になってしまうのだ。こうなると「ベースが弾きたい」などと贅沢な事は言わない。ギターでもピアノでもドラムでもいい。といってスタイロフォンなど出されても1時間も遊べないが。新得にある旅人宿「ドラム館」には、軽くセッションができる程度の機材が置いてあり、そこでは夜な夜な怪しい音楽集会が開かれていると聞いていたのだ。家を出て5日目、わたしも混ぜて欲しい。
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タウシュベツ橋梁で廃線/廃墟気分を満喫した後、GN125を南に走らせる。
この国道273号線を北上すれば、北海道の国道で一番標高の高い地点を通る三国峠ルートなのだが、層雲峡・旭川方面は少し前に家族と出かけたのであまり食指が動かない。それに今回のツーリングは、ライダーハウスなど北の宿探訪が主な目的だった。私の泊まってみたい宿へは南ルートの方が何かと都合が良い。
旧糠平駅跡にある上士幌鉄道資料館で、更に廃線気分を再確認。
GN125_railmuseun1.gif
入場料100円のこぢんまりした資料館だが、なかなか風情は良い。士幌線の運転シミュレータなど力を入れた展示もあるが、むしろ営業当時に使われていた雑多な品々や、錆びた線路、ホームの跡がなんとも良い味を出している。
GN125_railmuseun2.gif
線路の脇に掲げられた「列車は通りません」の文字が寂しい。
GN125_railmuseun3.gif
今夜の目的地は新得にある旅人宿「ドラム館」だ。
糠平から直行してしまうとあっという間に到着してしまうので、無駄に十勝北部をぐるぐると走りまわる。
GN125_tokachi_guruguru.gif
池田町のワイン城とか然別湖とかそこそこの観光ポイントもあるのだが、どうもそういう場所に興味・関心が沸かない。ツーリングも5日目に入ったというのに走ることに飽きるどころか、むしろ観光より走ることが楽しくなってきている。全く北海道の道というのは油断も隙もない。
GN125_tokachi_guru1.gif
地球に優しくせずむやみやたらにガソリンを消費しているうち、そろそろオイルを交換しなければならなかったことに気がつく。今年の北海道は結構暑く、また無茶な走行を続けていたせいかチェーンもちょっと緩めになってきた。お盆の真っ最中で店が開いているかどうか心配だったが、新得ドラム館近くのバイク屋が開いていた。先代と思われる少し年を重ねられたご主人が、オイル交換のついでに丁寧にチェーンのテンションをチェックしてくれる。
GN125_sintoku_oil.gif
GN125_sintoku_oil2.gif
さて、ドラム館だ。
私は旅先に出ると「楽器を鳴らしたい症候群」という発作が出る。
基本的にはベース弾きなのでそれがベストだが、1週間程何も弾いていないと「もうね、何でもいいから楽器で遊びたいのよ」的気分になってしまうのだ。こうなると「ベースが弾きたい」などと贅沢な事は言わない。ギターでもピアノでもドラムでもいい。といってスタイロフォンなど出されても1時間も遊べないが。新得にある旅人宿「ドラム館」には、軽くセッションができる程度の機材が置いてあり、そこでは夜な夜な怪しい音楽集会が開かれていると聞いていたのだ。家を出て5日目、わたしも混ぜて欲しい。
このドラム館は「旅人宿」ということになっている。
多くの場合宿に泊まる人は旅人なのにどうして旅人宿なのか、という気もしないではないが、これはどうも「とほ」「Free」と言ったガイドブックに掲載された、あるいは掲載されている宿が自称しはじめたような気がする。
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ふた昔かもう少し前、日本にはユースホステル全盛時代があった。
観光地の宿が6000円以上、民宿も4000円する中、ユースホステルは2000円前後で旅行者を迎え入れ、またその健全なイメージから多くの旅行者に人気があった。
しかし価値観の多様化による旅行者のニーズの変化に、多くのユースホステルは対応することができず、今やユースホステルという看板だけでは誰も寄りついて来ない。宿自体に魅力がなければ、わざわざ相部屋に3000円も支払う人はいない。あと1000-2000円出して安いビジネスホテルにでも泊まる。
ユースホステルを名乗るには、日本ユースホステル協会と契約する必要がある。
しかしこれがまた、広告費とか運営とかいろいろ面倒な話があるらしく、協会を脱退する宿もある。昔はユースホステルのガイドブックに載っているだけでそこそこの客が集まったようだが、最近ではそうもいかない。だいたい相部屋1泊2食で5-6000円、も支払うのに、一般的にあまり立地の良くないユースホステルにわざわざ泊まる必要が、旅行者にはもうないのだ。実際最近のユースホステルにユースな客は少ない。昔を懐かしむ常連がなんとか経営を支えている宿も少なくないと聞く。
そんな中、ユースホステルではないが相部屋で比較的安めの料金で部屋を提供する宿が共同で情報誌を発売した。とほネットワーク旅人宿の会だ。もしかしてユースホステル協会の方針と宿の経営方針が相容れなかったのかもしれないが、私は成立の経緯を詳しく知らない。
言っちゃ悪いが、ユースホステルになるメリットはユースホステルガイドブックに掲載されるかどうかだけだ。(今やメリットでもなんでもない、という気もするが)だったら、自分たちで宿のガイドブックを作ってしまえば良い。とほネットワーク旅人宿の会は「とほ」という宿の情報誌を作ってしまった。そしてこの「とほ」に掲載される宿を「とほ宿」と呼んだ。ドラム館もそんな「とほ宿」の一つだ。
ただ「とほ」にも毎年掲載される宿もあれば、宿は営業しているのにいつの間にか掲載されなくなる場所もある。「とほ」に載っていなければ「とほ宿」とは言えない。ではなんと言うかというと、古くはユース民宿であり、または旅人宿だ。この辺りの使い分けは微妙というかいいかげんというか、まぁあんまり細かいことを言うなよ的な感じであって、ドラム館はたまたま「旅人宿」という名称を使っているような気がする。
相部屋で比較的安上がりな、でもって宿主と宿泊客の距離が比較的近い、そんな宿を「旅人宿」と言うことが多い。どこも1泊2食で5000円前後から泊まれるので、価格的にはユースホステルと変わらないし、シーツがどうの、消灯時間がどうのなどのルールが緩い。ましてリビングでセッションし放題などという蛮行は、ユースホステルではなかなか考えられない。
北海道はライダーハウスやゲストハウスなど破格系の宿が多いので、旅人宿も決して格安ではない。だからどの宿もそれぞれ個性を打ち出している。ドラム館は楽器があるのが売りだ。そして私は「旅先性楽器ならしたい症候群」の患者だ。利害は一致する。
ドラム館は新得駅から東に約5kmの場所にある。
地図を見て「なるほど、この辺なら音も出し放題なのだな」と勝手に納得していたのだが、実際に行ってみると民家が数軒固まっているこぢんまりとした住宅地だった。
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「本当にここでドラム叩いて平気なんですか?」
「いや、一晩中鳴らすわけでもないですし。ご近所にはちゃんとご挨拶もしてますし、苦情はないんですよ」
いいなぁ、である。
歩いて数分の場所にコンビニもある。
数本ビールを仕入れて宿のリビングで飲んでいるうち、だんだんお客さんが集まり始めた。常連さんが多いが、たまに見かける排他的な常連さんではなく、みなさん親切で気持ちの良い人ばかりだ。良い宿には常連さんが着くことが多いが、その客層は結構重要だ。
まずはみんなで温泉へ。
宿にはシャワーもあるが、希望者を毎晩くったり温泉まで連れて行ってくれる。この日は宿泊者全員が温泉に行った。
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この場所でも温泉は湧いているのだが、同じ新得町とは言え結構遠いトムラウシ温泉からわざわざ汲んできた湯船もある。施設もなかなか立派で、これで400円は悪くない。
宿に戻り夕食。
贅沢ではないが十分なものだ。常連さん差し入れの釣ったばかりのマスの刺身などもいただき、雑談で大いに盛り上がる。しかし私は歓談しながらもセッションの開始が気になってたまらない。「はやく演ろうよぉ」である。
宿にはドラムを始め、ストラトキャスター2、アコースティックギター2、エレアコ1、、ぞうさん1、シンセ1、ベースアンプ1、ギターアンプ2があることは、明るいうちに確認済みだ。
あのベースは私が弾くのだ。
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「じゃ、そろそろ」ご主人の沢村さんが言う。
おお、ついにご主人の登場かと思いきや、ギターを抱えたのはご主人のお兄さんだった。常連さんの一人がドラムを叩き、軽いブルースのセッションから入る。
沢村さんのお兄さんはドラムもお上手らしいのだが、ギターもなかなかだ。スタイルはベンチャーズ。私より少し上の世代の方は、やっぱりベンチャーズなのだ。ちなみに私の長男が親に隠れてこそこそ弾いていたのもベンチャーズだ。世代を超えた定番なのだ。
15分ほど遊んで小休止。
私はまだ物足りなく、未練がましくアンプを通さずベースを弄ぶ。指鳴らしで Misty Lady を弾いていた時、常連さんの一人が敏感に反応した。
「Misty Ladyですね。」
常連さんはドラマーだった。
比較的近い年齢で、インスト/ジャズロックの洗礼を受けた世代だ。今は本当に一部の人しか聞かないこの種の音楽、そのリズム隊がそれぞれ津軽海峡を越えてここ新得ドラム館で出会った。
「他にも行けます?」
「あ、カシオペアあたりなら大抵」
「ぼくもです」
常連さんが新婚の奥さんを放置しスツールに座る。
「じゃ Dazzling なんかどうです?」
「行きましょう」
私とドラマーさんは、他の客の迷惑も顧みず二人でインストリズム隊ごっこを始めた。
もう二人ともテーブルの方など見ていない。向かい合ってリフを流し、キメの直前には「いくよぉ、せいのぉ」と視線を合わせる。二人の世界に突入したのだ。誰にも邪魔はさせない。
大変迷惑な客だ。
他のお客さんはというと、このうるさい中平気で雑談をしている。私たちのような有害宿泊客にも慣れきっているようだ。
多分1時間以上、私たちは二人の世界にいた。
二人の世界にいた関係上、時間など知った事じゃなく時計も見ていなかったので、もしかしたらもっと長かったのかもしれない。
民宿 ドラム館
〒081-0153
住所 : 北海道上川郡新得町屈足南町20
電話番号 : 0156-65-3664
最寄駅 : JR新得駅
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