世界、大人の社会科見学!

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2009GW お伊勢参り/善光寺ご開帳ツーリング

2009GW中日本ツーリング13 犬山・桃太郎神社

 
名古屋と言えば横井庄一記念館以外にも結構見所はある。
まずはなんと言っても産業技術記念館だ。
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ここはトヨタ発祥の地であり、その紡績工場の跡地に作られた博物館だ。歴代の巨大紡績機器、自動車館の懐かしい車などを本気で見ているとあっという間に半日は過ぎる。
名古屋市科学館も油断がならない。
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ある程度の規模の都市にならどこにでもある科学館なのだが、名古屋のそれは規模が大きい。生命館、理工館、天文館と三つのビルがあり、理工館に至っては9階建てなので、朝軽い気持ちで入場したらいつのまにか夕方だったりする。
子どもたちとの観光ならばそれでも良いのだが、今回は私が自由に時間を使えるツーリングだ。どうせ次の名古屋訪問でも産業技術記念館や科学館、ついでに明治村なんかも行ってしまうので、今回はもっと自分のための場所を選んでみた。
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桃太郎神社だ。
私は東海地方の脱力スポットとして有名なこの神社を1度訪れてみたかった。ちなみに桃太郎伝説の地を自称する場所は全国にいくつかあるが、ここ犬山のそれは最も説得力がない。
また桃太郎神社は高松にもあり(熊野権現桃太郎神社)神社本庁の承認を受けて愛称として桃太郎神社を名乗っているが、犬山の桃太郎神社は「なーんか良くわかんね」である。
ともかくバイクを犬山に……
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名古屋と言えば横井庄一記念館以外にも結構見所はある。
まずはなんと言っても産業技術記念館だ。
GN125_sangtoukinen.gif
ここはトヨタ発祥の地であり、その紡績工場の跡地に作られた博物館だ。歴代の巨大紡績機器、自動車館の懐かしい車などを本気で見ているとあっという間に半日は過ぎる。
名古屋市科学館も油断がならない。
Gn125_nagoyasikagakukan.gif
ある程度の規模の都市にならどこにでもある科学館なのだが、名古屋のそれは規模が大きい。生命館、理工館、天文館と三つのビルがあり、理工館に至っては9階建てなので、朝軽い気持ちで入場したらいつのまにか夕方だったりする。
子どもたちとの観光ならばそれでも良いのだが、今回は私が自由に時間を使えるツーリングだ。どうせ次の名古屋訪問でも産業技術記念館や科学館、ついでに明治村なんかも行ってしまうので、今回はもっと自分のための場所を選んでみた。
GN125_momotaroujinnja1.gif
桃太郎神社だ。
私は東海地方の脱力スポットとして有名なこの神社を1度訪れてみたかった。ちなみに桃太郎伝説の地を自称する場所は全国にいくつかあるが、ここ犬山のそれは最も説得力がない。
また桃太郎神社は高松にもあり(熊野権現桃太郎神社)神社本庁の承認を受けて愛称として桃太郎神社を名乗っているが、犬山の桃太郎神社は「なーんか良くわかんね」である。
ともかくバイクを犬山に走らせる。
駐車場は満車だ。
なかなか人気の施設かと思いきや、車を降りた人はみんな神社と逆方向の河原に向かう。栗栖園地というこの河原はデイキャンプにかなり良さげな場所で、家族連れなどがどんどんタープを張り炭火をおこしている。とりあえず人の道を挟んだ反対側の神社に向かってみる。
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お出迎えありがとうございます。
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お元気そうでなによりです。
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絶対にしませんから。というか嫌です。
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嘘はいかん、嘘は。
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全国的にも珍しい桃型の鳥居だそうだが、他に真似をする神社は今後もないだろうと思う。というか、これを鳥居と称して良いのか?鳥居には鳥居としての文化と歴史があるのではないか?
こんなもんただのゲートだ。御利益を露骨に宣伝してるたりも、味わい深い。
階段を上りきったところに宝物館がある。
こんなところ誰が入るのかと思ったが、気がついたら200円を箱に入れていた自分がいた。
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多分この三輪車には自由に乗って良いのだろうと思う。
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初めて好奇心を刺激する展示に出会った。
手にとって昔の絵本を眺めたいのだが、ガラスケースに入っていて読むことができない。ちょっと残念だ。
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このあたりも時代の世相を表す資料としての価値はあると思う。200円のうち30円分くらいを取り戻した気分だ。
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鬼の金棒、その他。
だっからなぁ、俺はこの手の嘘が一番嫌いだと言ってるんじゃ!

ここには以前桃太郎が生まれたと伝えられた桃が展示してあったそうだ。放火によって現在はないのだが、犯人の胸中には察するところがある。ちなみに日本語版wikipediaに桃太郎神社の項目があるが、あまりに恣意的な記述にwikipediaの限界を感じるほどだ。
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はいはい、きびだんご作りですね、はいはい。
上にリンクを張ったwikipediaには「涙を目から出して、常に泣き続けているが、わき水を目に通しているようで、高い技術が用いられている」とあるが、目に穴を開けただけだ。どこが高い技術なのか悩む。
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昔話だと、桃太郎は鬼が住んでいる島に自分から乗り込んで、動物たちにたかが吉備団子一つで命がけの戦闘を強要した。今の派遣会社よりタチが悪い。少し前のルワンダ並だ。
一応鬼は常時悪事を働いていたとの話もあるが、確認作業は行われていない。もしかしたら外見の異形による偏見、あるいは無責任なうわさ話で、鬼たちは潔白だったのかもしれないのだ。
しかしこの権勢欲にとりつかれた桃少年は、自分の一方的な正義をふりかざし鬼たちの生活エリアを荒らし、しかも鬼たちの私有財産を一方的に強奪した。
もし桃太郎が本当に、考えの足りない若気の至りだったとしても、一種の正義感があるのなら、こんな盗賊まがいのことはできなかったはずだ。中世から10世紀初頭の軍は、まさにこんな感じだったとも聞く。強奪が可能であるが故に兵士の士気が高まった側面があるらしい。
結論:桃太郎は、単なる強盗団でる可能性が高い。
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この盗人が!!せめて手ぶらで帰れ!
だいたい日本の昔はなしには、人間の裏側に潜む汚い欲をうかがわせるものが少なくない。
傘地蔵だって、お地蔵さんに傘をあげた老夫婦は、満足な暖かい気持ちで眠ればそれでいいのに、余計な金品を受け取る。花咲じいさんの優しい気持ちも、殿様の金品で評価される。鶴を助けた日には、無賃金労働が提供される。
なんというかこう「他者などに親切でいれば、結果的にお得ですよ」的ないやらしさが漂うのだ。そこに無償の精神や、善行に対する自己の満足感による完結はない。こんな話を聞いて育った子どもは、善意のふりをしてどこかで見返りを要求する嫌な大人になりそうだ。
勢いで昔話にケチをつけるのはこれくらいにして、これらの人形は最近妙に人気の浅野祥雲の作品だ。確かに「リアルでありながら稚拙でユーモラスな作風(日本語版wikipedia)より」は、評価されて良いと思う。
しかし私が「作品」としてある程度の感銘を受けたのは、以下程度だった。
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なんかいい。
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この目はいい。
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いきなりやってきた侵略者に生活を破壊された悲しみが伝わってくるようだ。
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表情の卑しさが味わい深い。

大きな地図で見る
いわゆるB級スポット、脱力スポットが大好きな私だが、ここ桃太郎神社には正直満足しきれなかった。なんというか、まだえぐさと浅ましさが現役で漂っている。
これが、名前を出してしまって申し訳ないが、例えば筑波のガマ公園くらいに露骨ならまだ良いのだ。ある意味いっそ潔い。しかし桃太郎神社の場合、枯れきることもできず、露骨さも弱く、こう中途半端なのだ。
正直この辺りは個人の嗜好や感性の問題なのだと思う。
桃太郎神社がツボにはまって、面白くてしかたないと言う人も少なくないらしいし、それもありだと思う。
ただ個人的に、ここは私のツボではなかった。それだけの話ではある。
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