世界、大人の社会科見学!

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国内旅行2

猫神社と猫の島、田代島

 
佐渡に続いて島ネタだ。

宮城県石巻市に、特定の人たちにだけ有名な島がある。
田代島だ。

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石巻港から船で1時間半の場所にあるこの島は、ネコの島として特定の人に知られている。ついでに言えば、マンガの島でもあるらしい。

日本語版Wikipediaにはこうある。

田代島(たしろじま)は、三陸海岸南端を構成する牡鹿半島の先端近く、宮城県・仙台湾(石巻湾)に浮かぶ有人島の1つ。石巻市に属する。「ひょっこりひょうたん島」のモデルと言われている。近年は「ネコの島」として知られる。

島民の多くは漁師、あるいはその家族である。大泊港(第1種漁港)と仁斗田港(第2種漁港)の間、島のほぼ中央に猫神社があり、島の漁師にとって大漁の守護神である「猫神様」が祀られている。そのため、猫がとても大事にされ、島内で自然繁殖しており、既に島民よりも個体数が上回っている。
他方、島内では犬は猫の天敵とみなされており、島民で犬を飼っているものはいない。また、犬を島内に持ち込もうとすると島民から拒絶されることがある。イヌの島内移入を拒否できる法的根拠はないが、長年に及ぶ島内の風習・信仰を踏み躙る行為であることには違いない。

(日本語版Wikipedia「田代島」より)

映画「にゃんこ the ムービー3」の舞台として有名になった、人口100人に足らないこの島は、今では定員220人1日3往復の小さな船に、とりあえず猫を見たいと言う人を地味に受け入れている。

ここの見所は、えーと、とりあえず猫神社だ。

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田代島ではかつて養蚕が行われていたため、カイコの天敵であるネズミを駆除してくれるネコが飼われており、島民から大事にされて…

 


 
佐渡に続いて島ネタだ。

宮城県石巻市に、特定の人たちにだけ有名な島がある。
田代島だ。

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石巻港から船で1時間半の場所にあるこの島は、ネコの島として特定の人に知られている。ついでに言えば、マンガの島でもあるらしい。


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日本語版Wikipediaにはこうある。

田代島(たしろじま)は、三陸海岸南端を構成する牡鹿半島の先端近く、宮城県・仙台湾(石巻湾)に浮かぶ有人島の1つ。石巻市に属する。「ひょっこりひょうたん島」のモデルと言われている。近年は「ネコの島」として知られる。

島民の多くは漁師、あるいはその家族である。大泊港(第1種漁港)と仁斗田港(第2種漁港)の間、島のほぼ中央に猫神社があり、島の漁師にとって大漁の守護神である「猫神様」が祀られている。そのため、猫がとても大事にされ、島内で自然繁殖しており、既に島民よりも個体数が上回っている。
他方、島内では犬は猫の天敵とみなされており、島民で犬を飼っているものはいない。また、犬を島内に持ち込もうとすると島民から拒絶されることがある。イヌの島内移入を拒否できる法的根拠はないが、長年に及ぶ島内の風習・信仰を踏み躙る行為であることには違いない。

(日本語版Wikipedia「田代島」より)

映画「にゃんこ the ムービー3」の舞台として有名になった、人口100人に足らないこの島は、今では定員220人1日3往復の小さな船に、とりあえず猫を見たいと言う人を地味に受け入れている。

ここの見所は、えーと、とりあえず猫神社だ。

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田代島ではかつて養蚕が行われていたため、カイコの天敵であるネズミを駆除してくれるネコが飼われており、島民から大事にされていた。

定置網漁の一種である大謀網が江戸時代後期に三陸海岸中部(盛岡藩・船越村)で興ると、それが隣接する仙台藩・気仙郡(気仙沼)を経由して田代島にも伝わり、改良されて田代型マグロ大網となった。この経緯から、田代島沿岸での大謀網は気仙沼周辺から来る漁師と島民によって営まれ、島内にいくつもの番屋(作業小屋兼簡易宿泊所)が設置された。

すると、番屋に寝泊りする気仙沼漁師らの食べ残しを求めてネコが集まるようになり、漁師とネコとの関係が密になって、ネコの動作などから天候や漁模様などを予測する風習が生まれた。

ある日、大謀網を設置するための重しの岩を漁師が採取していたところ、崩れた岩がネコに当たり死んでしまった。これに心を痛めた網元がその死んだ猫を葬り、現在の猫神様となったとされる。

なお、宮城県には猫神社が10ヵ所ある。また、猫の石碑が他の都道府県と比べて特に多く、51基存在している。猫の石碑は特に県南部(仙南圏)に集中しており、江戸時代に養蚕が盛んだった地域と重なることから養蚕との直接的な関連が指摘されている。田代島の猫神は、養蚕と関連が間接的なものに留まっているようである。

(日本語版Wikipedia「田代島」より)

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田代島には大泊と仁斗田の2つの集落と港があるが、猫が多いのは仁斗田周辺だ。

多いと言っても、島中にうじゃうじゃしている訳ではない。
「まぁ多少はネコが多いかな」程度だ。

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ただこの島の猫たちは、都会の猫と違って人間を恐れていない。

都会の猫たちは人間の姿を見るとさっと逃げることが多いが、田代島の猫たちは「べっつにぃ~」という感じで気にしない。これは島の人たちが猫を大切にしてきたためだろう。

ちなみに港の近くでこんなネコ一家を見た。

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妊娠したネコがいると、段ボールの家を与える。
するとネコはそこを巣に子猫を産み育てる。

なんともすっきりした関係だ。
ちなみに、後の建物は港の漁業施設であり民家ではない。

更にはこの島にやってくる観光客も、異常に猫マナーが良い

抱き上げるなど誰もしない。とりあえず近くに寄って写真を撮って、それで満足しているようだ。気持ちが高揚すると、そっと手を出して首をなでたり、猫じゃらしを目の前に差し出したりする程度だ。

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島内には猫観光客のために「猫マップ」なるものもある。

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ついでに普通の観光マップもある。

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サイボーグ009の看板なのは、ここがマンガアイランドも名乗っているからだ。宮城県出身で石巻に大きな萬画館もある石ノ森章太郎のご縁らしい。

島内にはマンガロッジなる建物もあり、宿泊も可能だ。
管理棟の2階には、漫画家のイラストと6つのマンガ本棚があり、誰でも無料で自由に利用できる。

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島内の見所は、マンガロッジ、猫神社、その辺の猫程度だ。

田代島への船は石巻との間を1日3往復している。

石巻発が、 09:00、12:30、15:00の3便、
仁斗田発は 07:40、14:12、15:33の3便。

基本的に、島に住む小中学生が石巻の学校に通える時間であり、島民が出かけるのに便利な時間だ。石巻発の都合はあまり考慮されていない。

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日帰りの観光客は、石巻を朝9時に出発し、仁斗田を14:12、あるいは15:33発の船で戻るのが基本だろう。

時間はないが島を一目見たいと言う人には、現地滞在約50分の、石巻12:30発/仁斗田発14:12発コース、現地滞在約2時間の石巻12:30発/仁斗田発15:33のコースもある。

また夏などは増便されるので、他のバリエーションも可能だ。

「ネコは夜行性だ。夕方から夜のネコを見たい」という場合には、島内に宿泊するしかない。

島内には8軒の民宿がある。

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前述のマンガロッジでは自炊するしかなく、島内には機能している飲食店はない。食事は民宿以外では取れないし、昼食や宿泊客以外の朝食・夕食は事前に予約しないと無理だろう。

自動販売機は、仁斗田港に2台、マンガロッジに1台ある。島内の飲食環境はその程度だ。

ついでに言うと、猫神社を見てマンガロッジでだれて猫を見る以外、この島ではあまりすることはない。さっと見るなら、2時間の散歩でも堪能できてしまう。言い換えれば、のんびり海と猫を眺めるには最高の島でもある。

また、猫に餌をあげたい人は、直接猫に与えるのではなく、仁斗田港にある「餌ボックス」に入れるのが、この島でのマナーだ。

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日帰りで田代島観光をしたい人は、石巻に前泊するのがお勧めだ。

一押しは以前も紹介した、Futaba Innだ。駅からは少し歩くが、同価格帯の宿の中でも内容は突出している。

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300円で朝食がつくが、この朝食はかなり内容が充実しているので、絶対につけた方が良い。ビュッフェ形式のアメリカンブレックファストだ。

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せっかくの漁港、海の幸をいっぱい食べたいという人には水澤屋旅館を強くお勧めする。作りはビジネス旅館だが、食事の充実度で評判が高い。

ビジネス旅館なので一人で泊まっても高くつかないし、1泊2食5500円~10500円まで様々なプランの食事は、価格以上の内容だ。10500円のプランは、季節にもよるがウニ・鮑などのだめ押しつきで、見ただけで驚く。私は食べたことがなく見ただけだが。

この宿は当日予約だと一人でも2650円で泊まれるのだが、この宿で素泊まりをすると、他の宿泊客の食事を見て、部屋で泣くことになる。

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その他石巻には一人でも一人でも3000円以内で泊まれる宿が5軒ある。

松島あたりの豪華ホテルに泊まるのも良いが、少し足を伸ばせば中々良い宿があるのが石巻なのだ。

ETC割引を利用して車で行くのも良いが、足のない人には東京発の高速バスが片道3700円、直前なら3000円だ。夜10:20に新宿を出て石巻駅前には朝7:20に着くので、十分船に間に合う。

ただ石巻駅から田代島に向かう網地島ラインの船乗り場までは多少距離がある。徒歩で30分、タクシーで7分、約700円、バスで10分だ。

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日本語版Wikipediaには

旧北上川に面した船着場まで、JR石巻駅前からミヤコーバスの下記路線バスを利用。

2番のりば:「市立病院前」経由女川日水前・雄勝・鮎川港行きで約10分、網地島ライン前下車。
3番のりば:「門脇(かどのわき)先回り」の市内循環線で約10分、網地島ライン前下車。

(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B6%B2%E5%9C%B0%E5%B3%B6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3より引用)

とあるが、最新の時刻表は前日までに確認しておきたい。

田代島でゆっくりするには、島内に泊まるにせよ石巻に泊まるにせよ、どうしても丸1日欲しい。3連休は、田代島で猫見をするのに、絶好のチャンスだ。

私のお薦めは、1泊目Futaba Inn、9時の船で田代島、午後の船で石巻に戻って周辺観光、そして2泊目水澤屋旅館の「猫見海鮮ゴールデンコース」だ。

そうそう、田代島で一日過ごしたい人は、昼食を忘れずに持っていこう。島では飲み物は手に入るが、昼食を取れる場所はない。運が良ければ、仁斗田に売店がでることもあるが、あてにはできない。

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