世界、大人の社会科見学!

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日記

絶滅危惧種的回転寿司、大漁寿し2 ー天王台店のランチ史-

 
ツーリングネタがやっと終わった。
GWの話を年末まで引っ張って申し訳ないが、私の体力だと粘着的にレポートするとどうしてもこのペースになってしまう。
実はこの後にも、一度は行きたい新潟・佐渡半分ツーリングやらSW東北リベンジ「見」ツーリングを行っている。これについてはまたおいおい紹介させていただくとして、今回のネタは食い物、寿司だ。
首都圏農村部である東葛地区には「大漁寿し」という回転寿司がある。柏界隈の住民なら一度は聞いたことがあるはずだ。とんでもなく良いネタを他の回転寿し店と変わらない価格で出し、行列ができる店だったのだ。
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「だった」と書いたのは、その後この大漁寿しが迷走をはじめたからだ。
「鰯ってこんなに大きくて美味しかったんだ」と客を感動させた大漁寿しだが、経営上の判断なのか、いつのまにかネタは「おいしいけれど普通サイズ」になって行き、行列も短くなったのだ。まぁありがちな話だ。それでも凡百の回転寿しとは一線を画するクオリティであったので、私は機会があれば利用し続けた。
大漁寿しは支店を増やし、一時は20店舗近くを東葛エリアに展開した。しかし、それらの店はじわじわと閉店を続け、店舗の数が減るのと連動するように、またネタのクオリオティが上がってきた。これも経営的判断……
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ツーリングネタがやっと終わった。
GWの話を年末まで引っ張って申し訳ないが、私の体力だと粘着的にレポートするとどうしてもこのペースになってしまう。
実はこの後にも、一度は行きたい新潟・佐渡半分ツーリングやらSW東北リベンジ「見」ツーリングを行っている。これについてはまたおいおい紹介させていただくとして、今回のネタは食い物、寿司だ。
首都圏農村部である東葛地区には「大漁寿し」という回転寿司がある。柏界隈の住民なら一度は聞いたことがあるはずだ。とんでもなく良いネタを他の回転寿し店と変わらない価格で出し、行列ができる店だったのだ。
GN125_tairyosushi_2.gif
「だった」と書いたのは、その後この大漁寿しが迷走をはじめたからだ。
「鰯ってこんなに大きくて美味しかったんだ」と客を感動させた大漁寿しだが、経営上の判断なのか、いつのまにかネタは「おいしいけれど普通サイズ」になって行き、行列も短くなったのだ。まぁありがちな話だ。それでも凡百の回転寿しとは一線を画するクオリティであったので、私は機会があれば利用し続けた。
大漁寿しは支店を増やし、一時は20店舗近くを東葛エリアに展開した。しかし、それらの店はじわじわと閉店を続け、店舗の数が減るのと連動するように、またネタのクオリオティが上がってきた。これも経営的判断だったのかもしれない。

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この地図にも既に閉店となった店は多い。
確実に味は良いのだ。客もそれなりに入っている。
それなのにまだ大漁寿しは閉店してしまう。今月、大漁寿しの北柏店が閉店した。ここは多分東葛エリアの住民にとって大漁寿しの1号店みたいなものだ。あの大羽鰯の感動を教えてくれたこの店の閉店は、それなりにショックな出来事だった。
回転寿司は利益率の低い業界らしい。
海外からネタを、しかもクオリティの低いネタを直接大量に買い付けるチェーン店と、国内でネタを買い付ける大漁寿しでは、どう考えても原価率が違う。不景気のご時世には客は少しでも安い店に流れる。大漁寿しは決して高価な店ではないが、100円均一と比較にはならない。
どうやら大漁寿しのビジネススタイルは、かなり多くの客が来ないと成り立たないようなのだ。
現在生き残っている4店舗のうち、私が頻繁に利用するのは大漁寿し天王台店だ。ここは他の店に比べてもロケーションが大変に良くない。そのためか昔から極端に安い平日ランチを実施している。本マグロの中トロを1貫178円で出すなんて時期もあった。大漁寿しの平日ランチは、店によって微妙にメニューが違ったりするのだ。天王台店は斬り込み隊長みたいなものだ。
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ここでここ数年の天王台店平日ランチの歴史を紐解いてみる。
まずここの平日ランチは「ランチタイムは50円-100円値引き」の皿が大量に回ることから始まったと思う。
北海道産の本物の活きつぶ貝220円が170円であったり、この店の名物でもある大変においしい青魚が120円であったり、先にも書いた本マグロの中トロ1貫が170円(ただし数量限定)であったり、それはかなり魅力的な価格だった。もともと大漁寿しは夜の価格でも十分に魅力的なのだ。
しかしこれだと利益率が低かったのか、今度は「平日ランチタイムは会計総額から15%引き」となった。皿単位で30%ー40%のディスカウントを知ってしまった客にこれはインパクトはなく、ランチタイムの混雑は緩和された。私はそれでも通ったが。
そしてその後、あの劇的な平日ランチ盛りが登場した。
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10貫+ぶり大根+あら汁(昔からランチタイムには必ずあるがめちゃくちゃ旨い)食べ放題で580円。だいたいこの店はやることが極端なのだ。
他にもメニューはあったが、この580円ランチは衝撃だった。ネタと貫数だけを見れば「ありがちなセット」にも見えるが、ここは大漁寿し、青魚も旨いしネタに外れはない。私は日々これを食べ続けた。
当然のごとくこの580円ランチは半年も保たない短命で終わった。
そしてその端境期に多少の紆余曲折を経て別のランチセットが登場した。多少価格帯は上がったが、その中でも劇的だったのは海鮮丼の登場だった。
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撮り方が下手で「半分卵焼き丼」のようにも見えるが、実は大葉の下にもネタが隠れていたりして、これは恐ろしくボリュームのあるメニューだった。大食いの私だがご飯を残したことすらある。
この海鮮丼が登場してから数ヶ月後、大漁寿し天王台店は突然「大ネタ宣言」を敢行した。「もう今まで見たいな極端な安ランチは出せないけれど、その分ネタを大きくするからね」という趣旨だったと思う。実際大ネタ宣言の直後は、ネタが大きすぎて寿司として大変にバランスが悪い、という状態ですらあった。
そして今大漁寿し天王台店では、780円の10貫盛り、980円の中トロなどの入った10貫盛り、780円の海鮮ちらし丼、ウニ・いくら系が強化された980円の海鮮丼が、平日ランチのメインメニューになっている。
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写真は現行780円ランチ。
繰り返しになるが、ここのネタは良い。
第1回北海道ツーリングの時にも書いたが、北海道の有名回転寿し店に行っても「この値段なら大漁寿しの方が旨い」「この味なら大漁寿しの方が安い」と思い続けたくらいだ。
またあら汁も旨い。
こでランチの持ち帰りをしていたご婦人が、持参のタッパウェアにあら汁をよそった時にはかなり度肝を抜かれたが、確かにこのあら汁はランチの特権でもある。昔から「金を払ってもいいから夜も欲しい」と思っている。この食べ放題は大きい。味は中身は日によってかなり違う。本来あら汁とはそういうものだと思う。
ネタにも神経質な店だ。
数年前、大漁寿しはエンガワの提供を止めた。
原材料がカレイであることは書いてあったが、どうもオーナーさんはネタに漂白材を使っていることが気に入らなかったらしい。ちなみに12月のネタはこんな感じだ。
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多分大漁寿しは経営が下手なのだと思う。
かなり良質な寿司を安値で提供して客もそこそこ来るのに、店を維持できていない。客が少なくなったからと言って極端な安値をつけたり、客が安値覚えをした頃に「やっぱり無理でした」と値上げをしたりと、やることに落ち着きがなさ過ぎる。
などと思っていたら、またやってくれたのだ、この店。
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「生ネタはよほど手が回らないとき以外流しません宣言」だ。
もともと単品は注文で受けることが多い店だったが、ついに居直った。ランチタイムに50-100円引きの皿がいっぱい回っていた時代がなんだか嘘の用だ。
この画像はオフタイムではない。ランチタイムまっただ中のものだ。
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ほんとに、極端なんだから、ここ ^^;
大漁寿し天王台店のランチタイムは、職人さんが3人、ホールにひとり、そして多分見えないスペースにひとりの5人で店を回している。ホールの女性は長年この店にいる方で、多分この方以外ではひとりで切り盛りはできないはずだ。運が悪いと職人さんがふたりだったりして、この場合定番のランチですら15分待たされたりもする。
それでもこの価格でこの質の寿司を食べさせてくれる大漁寿しは、私にとって貴重な存在だ。なくなるのは本気で困る
今や天王台、守谷、流山、野田の4店舗となってしまった大漁寿しだが、野田店が閉店するという噂もある。そうなったらついに3店。仕入れにも影響するだろう。
ともかく、天王台で寿司を食べるなら、大漁寿しだ。
特に平日11:00-14:00のランチは、その内容を考えると破格と言って良い。店がこれ以上閉店しないように、バイク乗りの皆様をはじめ全ての日本国民の皆様、いやいや、海外からの観光客の皆様にもお願いする。私のランチの楽しみがなくならないために。
ついでに天王台店の皆様には、そろそろ海鮮丼と海鮮ちらし丼の丼を買い足すこともお勧めしたい。
「海鮮丼の丼まだありますか?」の物まねは、大漁寿しファンの間では、既にネタと化している。

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