12/15から大阪-熊本片道8000円。<br>値段の安さよりむしろ天草エアラインの39人乗り機材"DASH8-100"に乗る体験の価値を評価したい。
2016/07/22
天草エアラインをご存じだろうか。
長崎県は天草から熊本/福岡/そして(熊本経由で)神戸を、ボンバルディア社のDHC8-103という座席数僅か39の飛行機1機だけで結ぶ超弱小航空会社だ。就航開始が天草空港(正式には天草飛行場)開業と同じ2000年なので、知っている人は多くはないかもしれない。「天草エラライン」であって「天草エアラインズ」ではないところが地味に切ない。
この天草航空が、大阪(伊丹)と熊本路線を8000円で売り出す。
(天草航空ウェブサイトより)
天草航空はプレス向けには表向き「来年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開業を控え、競争力がある料金を 提案した。インパクトを与えるため、思い切った数字を出した」(ソースはこちら)などと言っているが、事情はもっと切実な気がする。実際のところ、天草航空の大阪乗り入れには、少しばかり悲しい歴史があるのだ。
悲しい歴史は後ほどひもとくとして、とりあえず記事を引用全文をこちらのソースすると、こうある。
熊本県などが出資する第三セクター「天草エアライン」(同県天草市)は15日、12月15日に就航する熊本-大阪線の事前購入時の割引運賃について、最大で当初予定より4500円の値下げを実施すると発表した。普通運賃1万9千円(片道)に対し、7日前までに予約・購入した際の割引運賃を当初設定の1万2500円から8千円に下げる。
同社は「来年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開業を控え、競争力がある料金を提案した。インパクトを与えるため、思い切った数字を出した」としている。予約は10月15日から受け付けており、変更前の運賃で既に購入した人には差額を払い戻す。JR九州は、鹿児島ルートの熊本-新大阪の運賃(普通車指定席)について、1万円台後半を軸に検討している。
そしてこれが、所有する唯一の機材であるDHC8-103だ。
この天草エアライン、地方のコミューターとして天草飛行場の開業に合わせ九州の熊本と福岡間に就航したがあまり収益が上がらず、打開策として2004年に松山空港に乗り入れ…
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天草エアラインをご存じだろうか。
長崎県は天草から熊本/福岡/そして(熊本経由で)神戸を、ボンバルディア社のDHC8-103という座席数僅か39の飛行機1機だけで結ぶ超弱小航空会社だ。就航開始が天草空港(正式には天草飛行場)開業と同じ2000年なので、知っている人は多くはないかもしれない。「天草エラライン」であって「天草エアラインズ」ではないところが地味に切ない。
この天草航空が、大阪(伊丹)と熊本路線を8000円で売り出す。
(天草航空ウェブサイトより)
天草航空はプレス向けには表向き「来年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開業を控え、競争力がある料金を 提案した。インパクトを与えるため、思い切った数字を出した」(ソースはこちら)などと言っているが、事情はもっと切実な気がする。実際のところ、天草航空の大阪乗り入れには、少しばかり悲しい歴史があるのだ。
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熊本県などが出資する第三セクター「天草エアライン」(同県天草市)は15日、12月15日に就航する熊本-大阪線の事前購入時の割引運賃について、最大で当初予定より4500円の値下げを実施すると発表した。普通運賃1万9千円(片道)に対し、7日前までに予約・購入した際の割引運賃を当初設定の1万2500円から8千円に下げる。
同社は「来年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開業を控え、競争力がある料金を提案した。インパクトを与えるため、思い切った数字を出した」としている。予約は10月15日から受け付けており、変更前の運賃で既に購入した人には差額を払い戻す。JR九州は、鹿児島ルートの熊本-新大阪の運賃(普通車指定席)について、1万円台後半を軸に検討している。
そしてこれが、所有する唯一の機材であるDHC8-103だ。
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この飛行機、私はものすごく乗りたい。
この天草エアライン、地方のコミューターとして天草飛行場の開業に合わせ九州の熊本と福岡間に就航したがあまり収益が上がらず、打開策として2004年に松山空港に乗り入れした。
しかし一時収益はあがったもののその後は振るわず、2006年神戸空港に開業の年に熊本からの路線を変更。本州乗り入れだと喜んでいたら同路線にスカイマークエアライン"ズ"が就航、競合を避けるために12月15日から大阪・伊丹空港に乗り入れるのだ。
なにしろ機材が1機しかないので複数路線に乗り入れることも難しい。
それどころか、機材の整備や乗務員の訓練がある時には運休する。累積赤字は3億を超すらしい。
大阪-熊本片道8000円という数字の裏には、こういう事情もある。
応援したいではないか。
このdash-8、国内では他に日本エアコミューター(JAC)がDHC-8-Q400というシリーズを飛ばしているが、これは座席数を70席台に延長したもので、天草エアラインQ100に比べ、あのちまちました感じが弱い。どうせ双発プロペラ機に乗るのだから、ここはぜひちまちました飛行機を楽しみたいではないか。
「8000円でもまだ高い」という人は、熊本-天草間を利用するという手もある。
28日前までの予約なら、なんと片道4000円だ。
(天草エアラインホームページより)
九州はスカイマークの初就航地であるだけに留まらず、スカイネットアジア、スターフライヤーズ、オリエンタルエアブリッジ(旧長崎航空)など、比較的新しい航空会社がいろいろある。今週鹿児島から帰るときも、スカイマーク、スカイネットアジア、フジドリームエアラインズがほぼ同じ時刻に出発していた。もしかしたら、新しモノ好きで飛行機好きな地域性があるのかもしれないなぁ。
多分生き残りをかけ、画期的な運賃を設定した天草エアラインの健闘を願わずにはいられない。
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