南九州近・現代史の痕跡を辿る1泊2日の旅 5<BR>某匿名掲示板ラーメン板に敬意を表して食べてみたら、五十嵐ラーメンは本当においしかった。そしてそのランドマークとなる中学校のウェブサイトがすごすぎる件
心置きなく旧曽木発電所遺構をじろじろと眺めたら、少しお腹が空いてきた。
実は伊佐市大口地区には、曽木発電所と同じくらい楽しみにしていたスポットがあった。
五十嵐食堂というラーメン店だ。この九州は鹿児島と熊本の県境に近い山の中、しかも街中心部を離れた集落にあるこの地味なラーメン屋が、一部で熱烈に愛好されているらしいのだ。某匿名掲示板の鹿児島ラーメンスレッドでは、誰かが勝手に「鹿児島ラーメンナンバーワン」、ついでに「名店賞金賞,特別賞,県宝店」を授与していた。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/ramen/1272209515/l50
しかもこの店は次の目的地である水俣市へ行く途中といって良い。行かない手はない。
この店は旧曽木発電所遺構かおよそ10km、水俣への国道268号線の多分旧道、県道422号線沿いにある。
普通に国道を走っていては通過してしまうので、ナビには近くにある山野中学校(0995-22-0419)の位置を入力したのだが、この山野中学校のウェブサイトは妙に迫力がある。後悔しないと思うので、時間のある方にはぜひこちらのリンクから訪問して欲しいと思う。
http://www5.synapse.ne.jp/jh-ya/
私は最初中国かどこかのサイトに飛んだのかと思った。
話はラーメンに戻る。
旧道沿いでもあり、周囲は「かなり無理を言えば商店街と言えなくもない」といった感じだ。県道も細い。そんな中にこのラーメン専門・五十嵐食堂は…
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心置きなく旧曽木発電所遺構をじろじろと眺めたら、少しお腹が空いてきた。
実は伊佐市大口地区には、曽木発電所と同じくらい楽しみにしていたスポットがあった。
五十嵐食堂というラーメン店だ。この九州は鹿児島と熊本の県境に近い山の中、しかも街中心部を離れた集落にあるこの地味なラーメン屋が、一部で熱烈に愛好されているらしいのだ。某匿名掲示板の鹿児島ラーメンスレッドでは、誰かが勝手に「鹿児島ラーメンナンバーワン」、ついでに「名店賞金賞,特別賞,県宝店」を授与していた。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/ramen/1272209515/l50
しかもこの店は次の目的地である水俣市へ行く途中といって良い。行かない手はない。
この店は旧曽木発電所遺構かおよそ10km、水俣への国道268号線の多分旧道、県道422号線沿いにある。
普通に国道を走っていては通過してしまうので、ナビには近くにある山野中学校(0995-22-0419)の位置を入力したのだが、この山野中学校のウェブサイトは妙に迫力がある。後悔しないと思うので、時間のある方にはぜひこちらのリンクから訪問して欲しいと思う。
http://www5.synapse.ne.jp/jh-ya/
私は最初中国かどこかのサイトに飛んだのかと思った。
話はラーメンに戻る。
旧道沿いでもあり、周囲は「かなり無理を言えば商店街と言えなくもない」といった感じだ。県道も細い。そんな中にこのラーメン専門・五十嵐食堂はある。
決して広くはなく時代を感じさせる店内にはカウンターと小さな座敷があり、結構お客さんが入っている。会話の内容からして地元の方々のようだ。
ラーメン550円、大盛りが600円。
ラーメンのバリエーションとしてスタミナラーメン750円、マーボー豆腐ラーメン650円があるが、ここは素直にラーメンの大盛りを注文してみる。その他のメニューは焼き飯・餃子・程度で、五十嵐食堂がラーメン店であることがわかるが、問題はいなり寿司だ。どうして九州の人は麺を食べる時いなり寿司を食べたがるるのだろう?謎だ。
ラーメン登場。
たいへんにおいしい。
手作り感のある豚骨塩味、と言えばいいのだろうか。
たっぷり入ったチャーシューは、きっとバラ肉を店内で煮たのだろうと思わせる味だ。麺は博多ラーメンのような細麺ではなく中太ストレート。細麺がやや苦手な私としてはうれしい。最近のラーメンブームでなんとか特徴を出そうと刺激的な味になりがちなスープも、五十嵐食堂のそれは穏やかだ。
これ、幼少期から食べていたら脳にすり込まれそうな味だ。
九州のラーメン屋では結構あった気がするが、ここでもラーメンにお新香がついてくる。いなり寿司同様理由は謎だが、これは「おもてなしの一環」と理解し、おいしくいただく。
カウンターにこの食堂で作られた「うま味ラー油」なるものがあった。
店の女性にどう食べるのか尋ねたとこと、「ラーメンを食べていて少し味を変えたくなったら、自由に入れて下さい」とのこと。「結構辛いから気をつけて下さいね」の言葉通りだったが、私は辛い物が好きだ。
そういえば五十嵐食堂の数少ないメニューの一つにマーボー豆腐ラーメンがあった。うまみラー油やマーボー豆腐などの系統の辛さを中国語で麻辣という。五十嵐食堂は穏やかで優しいラーメンを提供しつつ、裏では麻辣にも手をだしている。いや、別に裏じゃないか。
伊佐市大口から水俣市に向かう国道の裏道にあるこの店、地元の人と「五十嵐食堂に行こう」と決心した人しかなかなか食べることができない。観光客はどうしても指宿やえびの、霧島、そして鹿児島市にむかってしまうからだ。
ちょっと得をした気分だ。
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