2010中東旅行20 モーゼが約束の地を見たネボ山(Mount Nebo)に立ってみた件
モーゼ(モーセ)と言えば旧約聖書の最初の五書、創世記、出エジプト記、民数記、レビ記、申命記のモーゼ五書を残した人物として知られている。
「旧約」聖書はキリスト教だけの聖典ではない。キリスト教とユダヤ教の正典であり、モーセ五書と詩編はイスラム教の経典もある。つまりこの三つの宗教に共通する聖者であり使徒であり預言者なのだ。ちなみにイエス(イーサー)もイスラム教の預言者だ。
その三つの宗教の超重要人物であるモーゼが「約束の地」を見たのが、このネボ山(Mount Nebo)だと言われている。
しかしイスラム教では、モーゼの墓はネボ山から死海を超えたイェリコ (Jericho)近郊の"Nabi Musa(=Prophet Moses・預言者モーゼ)"とされており、ここを聖地として訪れるのはキリスト教徒とユダヤ教徒ということになる。山には「キリスト教の聖地である」と書かれた石碑が…
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モーゼ(モーセ)と言えば旧約聖書の最初の五書、創世記、出エジプト記、民数記、レビ記、申命記のモーゼ五書を残した人物として知られている。
「旧約」聖書はキリスト教だけの聖典ではない。キリスト教とユダヤ教の正典であり、モーセ五書と詩編はイスラム教の経典もある。つまりこの三つの宗教に共通する聖者であり使徒であり預言者なのだ。ちなみにイエス(イーサー)もイスラム教の預言者だ。
その三つの宗教の超重要人物であるモーゼが「約束の地」を眺めたとされるのが、このネボ山(Mount Nebo)だ。
しかしイスラム教では、モーゼの墓はネボ山から死海を超えたイェリコ (Jericho)近郊の"Nabi Musa(=Prophet Moses・預言者モーゼ)"とされており、ここを聖地として訪れるのはキリスト教徒とユダヤ教徒ということになる。山には「キリスト教の聖地である」と書かれた石碑があった。
更に入り口には「フランシスコ会の保護地」と書かれた石碑もある。どうやらネボ山はローマカトリック教会系の管理下にあるようだ。
かつてこの地にあった修道院のドアとして使われていた石。"The Abu BADD"と言うらしい。いや、"The"とか言われても…、極東の魚喰い民族の私、なんのことかわかりませんから。
私が訪問したときには新しい教会が建築中で、出土品の一部は仮設小屋の中に展示されていた。この地教会が作られたのは4世紀頃だということで、マダバ同様モザイクなども出土している。少し前に見事なモザイクの絵地図をみたばかりなので今ひとつ感銘の度合いは薄かったが、貴重な資料なのだ。
工事中ということで有名な蛇と杖のモニュメントを見ることはできなかったが、特に不満は残らなかった。やはりここは聖地、深い信仰を持ってこそ感銘を受けることが出来る場所なのだろう。宗教的に重要な地だからこそ、ここには2000年にローマ法王もしている。しかし正直私は次の訪問地であるバプティズムサイトの方が気になっていた。
モーゼはネボ山(旧約聖書ではピスガとされる)で、「乳と蜜の流れる地・約束の地」を見ながら最期を迎えたとされている。そんなことを考えながら山からの光景を眺める。山とは言っても標高は800メートル程度だ。
個人でネボ山を訪問するには、マダバからタクシーを使うことになる。
距離は約8km。
片道1JDのservice taxiがあるという話もあるが、アンマン-マダバの場合と違ってここを訪問するのはほぼ100%観光客になる。辛抱強い交渉が必要になるような気がする。ネボ山の教会の入場料は1JDだ。
*以前「モーゼ終焉の地」と書いたのは謝りでした。2015年5月に記事を訂正しました。
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