2010中東旅行24<Br>ツアーの最後は死海体験なのだが、7JDと15JD、二つの選択肢があった件
社会科見学の後は、最期の訪問地である死海に向かう。
バプティズムサイトから死海の北端までは約10km、ファラホテルのツアーで訪問する"Amman Beach Tourist Resort"までは更に5km。それほど遠い距離ではない。右手に死海や湖畔に建つ高級リゾートホテルを見ながら30分程走ると、その「ツーリストビーチ」が見えてくる。
ここが「ツーリストビーチ」ならツーリストが行かないビーチがあるのかというと、これがある。ここから更に10km程南下すると"Hot Spring(温泉)"なる場所があり、そこでは無料で死海で泳ぐことができる。死海に入ると体が塩まみれになってしまうが、ここには温泉の流れ込む川があり塩を流すことができることから、地元の人やバックパッカーには人気らし…
-----------------------------------(全文はここから)
社会科見学の後は、最期の訪問地である死海に向かう。
バプティズムサイトから死海の北端までは約10km、ファラホテルのツアーで訪問する"Amman Beach Tourist Resort"までは更に5km。それほど遠い距離ではない。右手に死海や湖畔に建つ高級リゾートホテルを見ながら30分程走ると、その「ツーリストビーチ」が見えてくる。
ここが「ツーリストビーチ」ならツーリストが行かないビーチがあるのかというと、これがある。ここから更に10km程南下すると"Hot Spring(温泉)"なる場所があり、そこでは無料で死海で泳ぐことができる。死海に入ると体が塩まみれになってしまうが、ここには温泉の流れ込む川があり塩を流すことができることから、地元の人やバックパッカーには人気らしい。
Amman Beach Tourist Resort、入場料15JD。
「ここで2時間滞在な。中にはレストランもプールも売店もロッカーもシャワーも、もうなんでもありますから。で時間になったら入り口横のお土産屋に集合。」と運転手が言う。
入場料を知った他の客が「15JDですかそうですか」とつぶやくと、
「高くて嫌ならここを左側に行けば別の入り口があるぞ。プールやレストランはないけど7JD、どっちも死海だ」と笑う。
(テキスト間違えました。2010年8月の時点で豪華コース15JDです。)
2時間かぁ。
お腹も空いてきたし、暑い中乾燥した遺跡を眺めてきたからプールも魅力だ。ビーチでのんびりと言うには死海エリアは暑すぎる。あ、暑いから死海ができたのか。
結局全員15JD コースを選択する。
しっかりしたロッカーやシャワーは無料だが、タオルはレンタルで有料だ。私が得意気にカバンからタオルを取り出したら、みんな持っていた。そりゃそうだよな、死海に行くって初めから知っていたわけだし。とにかく水着に着替えて死海だ。
死海遊泳のご案内。
・潜水禁止。
・岸から遠く離れること禁止。
・塩水から目と口を守るように。
・背泳ぎ推奨。
こういうことですね。
おそるおそる水に入ると、確かに体が浮く。
海水の塩分濃度約3%に対し、死海の濃度は約30%。
浮かない方がおかしいのだが、液体の中で体が浮いた経験がないためかなり新鮮な感覚だ。体幹が浮くだけではなく浮力が強いので手足も結構自由に動かすことができる。
死海を紹介した写真では浮いている人物が新聞を広げているのがお約束だが、あれは浮力の強さを表現するためであってここで本気で新聞を読む奴などいるわけがない。と思う。まぁいいところ記念写真だな。
奇妙な感覚ではあるが、3分も浮いていると多少飽きる。
飽きてビーチに上がるのだが、「そんなに頻繁にできる体験ではない」と思うとこれで終わらせるのはもったいない気がしてまた入る。でも、やっぱり3分もすると飽きる。上がってシャワーを浴びようとするが、再度考えなおして「もう1回だけ」と入る。これを5セット20分ほど繰り返して、私の死海体験は終了した。
女性のみなさんが熱心に泥を肌にすり込んでいるので、少し真似してみたら、確かに私の肌も少しすべすべになった。ただ私の場合、肌がすべすべになっても何の意味もない。
ビーチのシャワーで真水を浴び、プールに入る。
暑いのでプールで泳ぐのは気持ち良いが、ここで泳ぐのはむしろシャワーでは落としきれない塩分を落とすためでもある。プールで泳ぐと「真水っていいなぁ」と死海の存在価値を否定するような気分になってくる。
少しお腹が空いたのでレストランをのぞくと、結構高級そうな雰囲気でビュッフェだけ。値段を聞くと「ひとり20JD」と泣きたくなるような返事が返ってきた。
死海を快適に体験するためなら15JD支払うけれど、1食に20JD支払う気にはなれない。
しかたがないので、売店で1JD(街なら0.25くらい)のスナック菓子を買い、マダバの店で買った水で流し込む。私はいつもこういうところで自分の貧乏性を思い知る。ファラホテルの死海ツアーに参加する人は、内緒で水とビスケットくらいカバンに隠し持って行くと良いかもしれない。この時にはまだ旅行記なんぞ書くつもりはなかったので写真はない。申し訳ない。
アンマンのファラホテルに戻ってきたのは午後4時過ぎだった。
帰路ダウンタウンからそう遠くないローマ劇場が見えたので、ここの観光もこれで終了、ということにする。これで見学地5ヵ所、にはならないか。
さてこのツアー、17JD(約2000円)の価値があったかというと、私には十分あった様に思う。
より大きな地図で ファラホテルの死海ツアー を表示
wikitravelによると死海までローカルバスとタクシーを使っても片道で約5JD。マダバは大きな街なのでローカルバスで行くことができるが、ネボ山やバプティズムサイトまでのタクシー代交渉は、旅行者には結構厳しい気もする。
この4ヵ所にホテルの目の前から連れ出してくれる相乗りツアーは、長期旅行者にとってもかなりありがたい存在だと思うのだ。
ところで水嶋ヒロ先生の「KAGEROU」、大変な評判ですね。(`・ω・´)
↑↑ ランクアップを楽しみに書いています。投票していただけるとうれしいです ^^ ↑↑