世界、大人の社会科見学!

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2009秋 東北リベンジ「見」ツーリング

2009秋東北リベンジ11 カッパ淵でカッパ釣り

オシラサマのお姿を堪能し次の目的地に向かおうとしたところ、こんな張り紙が目に入った。
「カッパ淵情報 -今日はカッパが出そうです-」
「ウワサのカッパ捕獲許可証、これをもってカッパ淵へ。1枚200円で販売中」

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はっきり言おう。これは偽物だ。
確かに地元の漁業協同組合は入漁券を発行することができるが、それはあくまで漁業権対象魚種を釣ろうとした場合の話だ。ここに同地区の漁業権についての資料があるが、対象魚種は「アユ、ヤマメ、サクラマス、イワナ、ウナギ、ウグイ、鯉、フナ、ワカサギ、かじか」以上。カッパは対象魚種ではない。
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観光客がここでカッパを釣ろうとした場合、入漁券を買う必要はないのだ。
不法行為の行われている様子を見ようと、カッパ淵まで行ってみた。伝承園からは徒歩でも5分程度の距離…


  
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オシラサマのお姿を堪能し次の目的地に向かおうとしたところ、こんな張り紙が目に入った。
「カッパ淵情報 -今日はカッパが出そうです-」
「ウワサのカッパ捕獲許可証、これをもってカッパ淵へ。1枚200円で販売中」

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gn125_kappa_02.gif
はっきり言おう。これは偽物だ。
確かに地元の漁業協同組合は入漁券を発行することができるが、それはあくまで漁業権対象魚種を釣ろうとした場合の話だ。ここに同地区の漁業権についての資料があるが、対象魚種は「アユ、ヤマメ、サクラマス、イワナ、ウナギ、ウグイ、鯉、フナ、ワカサギ、かじか」以上。カッパは対象魚種ではない。
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観光客がここでカッパを釣ろうとした場合、入漁券を買う必要はないのだ。
不法行為の行われている様子を見ようと、カッパ淵まで行ってみた。伝承園からは徒歩でも5分程度の距離だ。
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ここには常堅寺というお寺がある。
建立は延徳2年(1490年)というかなり歴史の古いお寺だ。500年もお寺をやっていればいろいろなことがあるだろうが、昔このお寺が火事になったときに、前のカッパ淵に住むカッパが消火に協力したらしい。頭の皿の水で消火したという話さえある。果たしてカッパの皿の水程度で火事を消すことができるのかは疑問だが、まぁそんなこんなで当時の住職が「カッパ狛犬」なるものを建立した、ということになっている。このカッパ狛犬は観光用に最近作られた物ではない。
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よく見ると確かに頭の上が窪んでいる。
窪んでいるからカッパというのは多少強引な気もするし、水をためたりろうそくを立てたりなどの使い方もあるのではないかと思ったのだが、おもしろい話があった。dostoevさんの不思議空間「遠野」というブログだ。ここにはカッパ狛犬についてのいくつかの仮説が紹介されているのでが、一部を引用させていただく。
「(略)形代流しは、簡単に言うと川を使っての穢れ払いの行事だ。当然、水神との関わりが出てくる筈なので、この八幡神社も、他に水神系の神を祀っていた公算が強いと思われる。こうなれば、頭の窪んだ狛犬は水神の神を祀った神社に設置されていたものと考えるしかないのかもしれない。(略)」
「(略)狛犬を作る時、頭の上に角や宝珠を載せて彫ると小さくなるので角や宝珠を後付けにする為に窪みをつけておくという技法があるという。窪みを付けておくので、修繕などもしやすいとの事。狛犬の製作過程に、上記の技法があるという事は、俗に云う河童狛犬は、まさに宝珠(ギボシ)や角が取れたものと想像させられる。ただこれに伴い確認したいのは、宝珠や角の付いた狛犬から外せば、全て窪みがあるのかどうか?この製作技法が流行った年代と、それがいつまで続けられたのかがわかり、また遠野の河童狛犬とされるものの制作年代を照らし合わせれば、ある程度答えは出るものとは思うが…。(略)」

http://dostoev.exblog.jp/i203/
なるほどなぁ、である。
ちなみにこちらからは観光用にそんなに遠くない昔に作られた感がたっぷりと漂う。
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さて、カッパ淵。
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浅い川だ。水が透き通っていて川底まで見える。どうみてもカッパが体を隠せる深さではない。ここに、細い竹にヒモを括り先にキュウリを結びつけた仕掛けを垂らしてる人たちがいる。カッパ釣りの観光客だ。
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顧客の平均年齢は9才程度だろうか。一見した印象ではもっと低いのだが、中にはひとりで平均年齢をどっと押し上げている釣り人もいるので、計算するともっと上の数字になるかもしれない。
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小さなこどもが、カッパを釣っている姿は愛らしい。
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しかし、こんな浅瀬で本当にカッパがつれるのだろうか。
万一釣れたとして、子どもでは何かと危険ではないのだろうか。なにしろカッパは人間の尻子玉を抜くと聞く。幼くして尻子玉を抜かれてしまったら成長に影響を与えないかも心配だ。ちなみに21世紀の今でも人工尻子玉は開発されていない。人工心臓やペースメーカーがこれだけ発展しているのに。それだけ尻子玉に関する研究は遅れているのだ。更に言えばカッパ淵には万一に備えたAEDさえ設置されていなかった。カッパの反撃で襲われた場合について全く考慮されてないと言って良い。
しかしそれだけのリスクを冒してカッパをつり上げると、なんと1000万円の賞金を手に入れることができる。これは伝承園や観光協会ではなく、遠野テレビによる懸賞金だ。釣り人のためにライブカメラまで用意している。
「かっぱを生け捕りしたら1,000万円!!
遠野のかっぱ淵に棲むかっぱを生け捕りにした人は遠野テレビにつれて来てください。
謝礼として1,000万円差し上げます。 なお、河童は遠野テレビの帰属となります。
※注意事項
霞網、釣り針等のわなで捕獲しないでください(傷つきます)
捕まえたらすぐに「生のキュウリ」を与えてください
頭の皿の水は絶やさないでください
優しく扱ってください
くれぐれも「希少生物」であるということを考えてください」

http://www.tonotv.com/html/livecamera/kappabuchi.html
でも捕獲許可証を買って釣れたカッパなら、よそのテレビ局にもっと高く売れると思う。
カッパ淵には、釣りの仕掛けを貸し出す人がいた。
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この方は「カッパ捕獲指導員認定証」を持っている。このあたりではカッパについて何かと口やかましい。
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しかし調べてみたところ、この認定証も文部科学省や地方公共団体に登録されていない。
漁業権の対象ではない生物の捕獲に入漁券を発行し、公的な裏付けのない指導員による解説・仕掛けの貸し出しをするのは、いろいろグレーなビジネスなのではないだろうか。
これは当局に告発しなければならない。
と思いつつ捕獲指導員の様子を観察していると、捕獲許可証を持っていない小さな子どもがやってきた。
小さな子ども:「おじちゃん、釣り竿貸して」
捕獲指導員:「はい、釣れるといいね」
どうやらこの捕獲指導員は、伝承園で販売されていた捕獲許可証の有無に関わらず、どんどん釣りセットを貸し出している。カッパ釣りについての解説もユーモラスで楽しい。竿の先には結構新鮮なキュウリなどが付いていて多少の資本も必要だと思われるのだが、あまり商売っ気はない。むしろ訪れる人を楽しませてやろうという気持ちが伝わってくる。
こ、今回だけは告発を見送ってやるっ!!
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