2011熊本1泊2日、ラーメンと産業遺産の旅10「大牟田/石炭産業科学館2」
大牟田石炭産業科学館のウリは、この「坑道をシミュレートした展示」なのだそうだ。そこに行くにはこの入り口からエレベーターに乗らなければならない。
この演出、いわきの石炭・化石館「ほるる」でも見た。他でも見た気がする。単なる入り口より盛り上がることは事実だけれど、お子様向き、という気がしないでもない。でもまぁ気合いを入れて作ったのだろう。
「坑道」につくと、そこで展示を簡単に紹介するビデオを見ることになる。まぁ、多少もったいをつけている訳だ。こういうノウハウはディズニーランドあたりから強い影響を受けているような気も…
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大牟田石炭産業科学館のウリは、この「坑道をシミュレートした展示」なのだそうだ。そこに行くにはこの入り口からエレベーターに乗らなければならない。
この演出、いわきの石炭・化石館「ほるる」でも見た。他でも見た気がする。単なる入り口より盛り上がることは事実だけれど、お子様向き、という気がしないでもない。でもまぁ気合いを入れて作ったのだろう。
「坑道」につくと、そこで展示を簡単に紹介するビデオを見ることになる。まぁ、多少もったいをつけている訳だ。こういうノウハウはディズニーランドあたりから強い影響を受けているような気もする。
しかしアニメ声だなぁ…。「三井三池炭坑のくろべい(?)」とかいうご当地キャラクターも、多少食傷気味という気がしないでもない。
ともあれ、ここからが「大牟田石炭WORLD」こと石炭産業科学館のメインイベントだ。実際に採炭に使われていた巨大機器がいろいろ展示されている。
どの機械も採炭の現場で実際に使われていたもので、大規模だ。マネキンなども配置して、実際の作業現場を上手く再現している。各展示にはセンサーがあって、きちんと音声で展示内容について解説してくれる。一言で言えば「ちゃんとがんばっている」という感じだ。解説は相変わらずアニメ風の声だけれど。
で、私がこの施設にどの程度満足したかというと、正直100点満点で60点、くらいだった。
それなりに良い施設だとは思うのだ。仮想の坑道で実際に使われていた機械を展示しているのも悪くはない。でも、万田坑で本物を見た直後の目には「やっぱりどうしても作り物だよなぁ」と映ってしまうのだ。
もし万田坑を見る前にここに来ていたら「良くできた施設だな」と素直に感心出来たと思う。でも、あれだけ生々しい本物を見た後にここに来ると、「やっぱり博物館だし『展示』なんだよなぁ」と感じてしまうのだ。400円なら十分に満足できる施設なのだが。
展示の演出がこども向けであることも否めない。
前回紹介したネイブルランドの廃墟を見るまでもなく、あまりリピーターの望める施設ではない。となると今の主なお客さんは小中学校の遠足なだだろうから、これはある程度仕方がない。この辺が社会科見学好きのおぢさんにはやや弱いが、市立の施設なので、まぁ諦めるとしよう。
ということで、大牟田石炭産業科学館、私的には、機会があれば行ってみるのも悪くない、位の評価だ。家族つれには鼻息荒くお勧めできる。個人的には、もう少し「本物/現場っぽさ」がある万田坑の方がお勧めなのも本音ではあるが。
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