2011熊本1泊2日、ラーメンと産業遺産の旅12<br> 「吉野ヶ里遺跡(吉野ヶ里歴史公園)」
事前に存在すら知らなかった有明沿岸道路、更には大変にゆるくておおらかな、えっと、ありていに言えば、休日に人がいっぱいいればいくらでも昇降を見せてくれる筑後川昇開橋の運用方法のおかげで、心ゆくまで橋を見学した後も多少の時間ができた。
時刻は午後3時前。どうしよう。
実は万田坑と便所ラーメン、昇開橋以外はちゃんと下調べをしてこなかったので、私にはこの先見学場所のあてがなかった。もう結構今日の好奇心は満たされてしまっているのだが、せっかくの熊本エリア、このままホテルに向かうのはもったいない。レンタカーに積んであった観光地図を眺めてみる。
http://www.yoshinogari.jp/
おお、こんな伏兵があったか。
佐賀県なんて人は2万人くらいしか住んでなくって主な産業は化け猫だと思っていたのだが、こんなのがあったんだな。忘れていた方がおかしいですかそうですか。
「吉野ヶ里遺跡とは
紀元前3世紀から紀元後3世紀までの弥生時代は、日本で稲作の文化が始まり、定住文化が根付いた日本の文化の原点ともいえる時代です。弥生時代の遺跡の中でも吉野ヶ里遺跡は、佐賀県神埼郡の旧神埼(かんざき)町・旧三田川(みたがわ)町・旧東脊振(ひがしせふり)村の3つの町村にまたがった我が国最大の遺跡で、弥生時代における「クニ」の中心的な集落の全貌や、弥生時代600年間の移り変わりを知ることができ、日本の古代の歴史を解き明かす上で極めて貴重な資料や情報が集まっています。
これらは日本の様子を記した最古の記録である魏志倭人伝に出てくる「邪馬台国」の時代を彷彿とさせるもので国の特別史跡にも指定されています。また、有柄銅剣やガラス製管玉等の出土品は国の重要文化財に指定されるなど、高い学術的価値を有するものです。」
( http://www.yoshinogari.jp/ より引用 )
内心ここが邪馬台国だと思ってることが大変に良く伝わる文章だ。
もうさ、言っちゃえよ。「ここが多分邪馬台国です」って言っちゃえよ。w
以前三内丸山遺跡を見学したときには、子連れだったし火起こし体験などの企画にも参加したので半日以上を過ごしてしまったが、今から吉野ヶ里遺跡に向かっても、実滞在時間は一時間くらいだろう。多分遺跡を堪能するには時間は足りない。といってこの時間では他に行きたい場所も分からない。とりあえず吉野ヶ里に向かってレンタカーを走らせる。
うわぁ、広いじゃないか、ここ。全部を見るのは絶対無理だな。
400円の入場券を購入し、弥生コスプレをしていた案内スタッフと思われる女性に「1時間で効率的に見学するにはどう廻ればよいのか」を質問したら、「よろしかったら少し園内をご案内しますよ」と天使のようなお言葉をいただいた。私400円しか払っていないのに本当にいいんですか??
弥生コスプレおねえさんと歩きながら、短時間で見学するルートを教えてもらう。
「そうですね、やっぱり北墳丘墓だけは外さない方がいいと思いますよ。1時間ならまずこの道で北墳丘墓まで行って、それから北中郭、南中郭、ムラを見ながら戻ってくるのが良いのではないでしょうか?」…
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事前に存在すら知らなかった有明沿岸道路、更には大変にゆるくておおらかな、えっと、ありていに言えば、休日に人がいっぱいいればいくらでも昇降を見せてくれる筑後川昇開橋の運用方法のおかげで、心ゆくまで橋を見学した後も多少の時間ができた。
時刻は午後3時前。どうしよう。
実は万田坑と便所ラーメン、昇開橋以外はちゃんと下調べをしてこなかったので、私にはこの先見学場所のあてがなかった。もう結構今日の好奇心は満たされてしまっているのだが、せっかくの熊本エリア、このままホテルに向かうのはもったいない。レンタカーに積んであった観光地図を眺めてみる。
http://www.yoshinogari.jp/
おお、こんな伏兵があったか。
佐賀県なんて人は2万人くらいしか住んでなくって主な産業は化け猫だと思っていたのだが、こんなのがあったんだな。忘れていた方がおかしいですかそうですか。
「吉野ヶ里遺跡とは
紀元前3世紀から紀元後3世紀までの弥生時代は、日本で稲作の文化が始まり、定住文化が根付いた日本の文化の原点ともいえる時代です。弥生時代の遺跡の中でも吉野ヶ里遺跡は、佐賀県神埼郡の旧神埼(かんざき)町・旧三田川(みたがわ)町・旧東脊振(ひがしせふり)村の3つの町村にまたがった我が国最大の遺跡で、弥生時代における「クニ」の中心的な集落の全貌や、弥生時代600年間の移り変わりを知ることができ、日本の古代の歴史を解き明かす上で極めて貴重な資料や情報が集まっています。
これらは日本の様子を記した最古の記録である魏志倭人伝に出てくる「邪馬台国」の時代を彷彿とさせるもので国の特別史跡にも指定されています。また、有柄銅剣やガラス製管玉等の出土品は国の重要文化財に指定されるなど、高い学術的価値を有するものです。」
( http://www.yoshinogari.jp/ より引用 )
内心ここが邪馬台国だと思ってることが大変に良く伝わる文章だ。
もうさ、言っちゃえよ。「ここが多分邪馬台国です」って言っちゃえよ。w
以前三内丸山遺跡を見学したときには、子連れだったし火起こし体験などの企画にも参加したので半日以上を過ごしてしまったが、今から吉野ヶ里遺跡に向かっても、実滞在時間は一時間くらいだろう。多分遺跡を堪能するには時間は足りない。といってこの時間では他に行きたい場所も分からない。とりあえず吉野ヶ里に向かってレンタカーを走らせる。
うわぁ、広いじゃないか、ここ。全部を見るのは絶対無理だな。
400円の入場券を購入し、弥生コスプレをしていた案内スタッフと思われる女性に「1時間で効率的に見学するにはどう廻ればよいのか」を質問したら、「よろしかったら少し園内をご案内しますよ」と天使のようなお言葉をいただいた。私400円しか払っていないのに本当にいいんですか??
弥生コスプレおねえさんと歩きながら、短時間で見学するルートを教えてもらう。
「そうですね、やっぱり北墳丘墓だけは外さない方がいいと思いますよ。1時間ならまずこの道で北墳丘墓まで行って、それから北中郭、南中郭、ムラを見ながら戻ってくるのが良いのではないでしょうか?」
弥生コスプレおねえさんありがとう!!
すごい。私は正直古代史にはあまり興味がないし、その知識量もご近所の勉強のできない中学生と手に汗握る勝負が出来る程度のテイタラクだが、この展示のすごさはさすがに理解できる。なにより展示方法が秀逸だ。
どうもこの甕棺、埋葬時にはこんな感じだったらしい。
この北墳丘墓はかなり身分の高い人のものだったようで、副葬品もゴージャスだ。
私の妻は学生時代、夏休みには暑い中遺跡発掘のボランティアをしていた。炎天下、軽土木工事を無償でやるなんてどこかおかしいんじゃないかと思っていたが、たま~にでもこんなモノが出てくることもあるのなら、地べたを掘りたくなるのもわからなくもない。未だに「どこかおかしいんじゃないか」という感想は変わらないが。
北墳丘墓だけも400円の価値はあったが、まだまだ園内には見所がたくさんある。
どうもさほど偉くなかった人の物っぽい甕棺。
身分が低いと2000年経っても野ざらしなんだなぁ…(´・ω・`)
北内郭。神聖な場所とのことで警備も厳重だ。
南内郭。ここもやっぱり身分の高い人の生活エリアだったらしい。なーんか酷い身分社会だって気もする。弥生時代にtwitterがあったら、あなたたちきっと地位を追われていましたから。
おおお、王の家??
「なーんか貧乏くさい王様でやんな」と思わないでもない。生活水準も、そんなに豊かではない私より低そうじゃん。おれもっと良い部屋に住んでるもんねと、2000年前の人とガチの勝負をした自分がちょっといじらしい。まぁ、考えようによっては清貧、なのかもしれないけど。同じ頃地中海沿岸の王様たちは、もっといい暮らしをしてたと思うぞ。
なんだか他の展示と空気が違うなと思ったら、ここは佐賀県教育委員会による運営だった。これだけすごい場所の広くはない建物で、吉野ヶ里遺跡全般について展示しようとしているので、どうしてもインパクトが弱くなってしまう。北墳丘墓のテーマを絞った秀逸な展示を見た後だけに、この印象は免れない。でもまぁ、それなりにおもしろいものもある。
(レプリカですけど)
(レプリカですけど)
教育委員会の人は、もうちょっとだけ何かを考えて良いかもしれない。
南のムラ。やっと庶民のエリアだ。
ここには発掘された土器などを復元作業している部屋があり、発掘や復元に関する展示もある。
ここで時間切れ。終了。
恐ろしく早足で歩き廻ったのだが、1時間ではこれだけをちらちら眺めるだけで精一杯だった。やっぱり吉野ヶ里遺跡を1時間で見て回るのは無理がある。不可能ではないしコスプレおねえさんの助言でかなり効率よく見ることはできたが、やっぱり最低でも2時間は欲しい場所だった。子連れで遊具エリアなんかも行ったら丸1日かかる。古代史には強い興味はない私だけれど、ここにはもう少し余裕を持ってもう一度行く必要があると感じた。はい、また来ますよ、ひみかちゃん。
「ひみか」ちゃんかぁ。
やっぱり吉野ヶ里遺跡公園は、ここが邪馬台国だって思ってるな、絶対。
もうさ、「十中八九ここが邪馬台国の吉野ヶ里」とか言っちゃえばいいのに。w
それにマスコットは悪いとは思わないけれど、こういうアニメキャラ的ネーミングは時代遅れだな。ひこにゃんみないな所謂「ゆるキャラ」も、もうそろそろ終わっている気がしないでもない。
ひみかちゃんは2000年前の人だから分からないのかもしれないけれど、今の時代にはこういうネーミングセンスが必要なのだ。
http://bit.ly/nu6hnz
高知「カツオ人間」。目から鱗が落ちた。
このネーミングをした人は天才だと思う。
私はこの記事を見た瞬間、高知への航空券を買いそうになった。高知カツオ人間に会いたい。どうしても会いたい。高知カツオ人間にあるなら数万円まで支出しても良い気持ちだ。
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