タイ/マレーシア/インドネシア/ブルネイ プライオリティパス・ラウンジ
2011 ボルネオ/ブルネイ21 ボルネオ再訪時のモデルコースを考えた後、エアアジアで帰国した件
2017/01/14
カレーを買い込み、Masada Backpackerで夕食にする。マトンを少し多めに、更にポテトフライと青野菜を乗せてもらう。カレーは羊が一番旨い。5RM(約125円)。
もともと「ぼられた」「ぼられそうになった」経験があまりないマレーシアだが、今回のボルネオ旅行では観光客価格を提示されることが全くなかった。基本的な衣食住や移動に関しては交渉の類なしで現地価格を提示してもらえた、ということだ。そりゃキナバル山のツアーなんかは当然観光客以外支払わない価格設定だが不当なものではなかったし。紳士の国だなぁ。定年後ロングステイをする日本人にマレーシアが一番人気なのもわかる。(別に犯罪がないわけじゃないから誤解はしないように)
夕飯を食べつつ、今回の旅行を振り返る。
私はとりあえずエアアジアで羽田-クアラルンプールの往復を16000円で確保し、その後何も考えずにコタキナバルまでの往復を買い足した。その結果がこのルートだった。
「コタキナバルベースの気ままな移動」と言えば聞こえが良いが、大変に非効率的なルートだ。「どうせボルネオなんて何もないし、適当に過ごせばいいや」とろくに計画を立てなかった報いだとしか言いようがない。もう少し賢い人なら、例えば次のようなルートを取ったと思…
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カレーを買い込み、Masada Backpackerで夕食にする。マトンを少し多めに、更にポテトフライと青野菜を乗せてもらう。カレーは羊が一番旨い。5RM(約125円)。
もともと「ぼられた」「ぼられそうになった」経験があまりないマレーシアだが、今回のボルネオ旅行では観光客価格を提示されることが全くなかった。基本的な衣食住や移動に関しては交渉の類なしで現地価格を提示してもらえた、ということだ。そりゃキナバル山のツアーなんかは当然観光客以外支払わない価格設定だが不当なものではなかったし。紳士の国だなぁ。定年後ロングステイをする日本人にマレーシアが一番人気なのもわかる。(別に犯罪がないわけじゃないから誤解はしないように)
夕飯を食べつつ、今回の旅行を振り返る。
私はとりあえずエアアジアで羽田-クアラルンプールの往復を16000円で確保し、その後何も考えずにコタキナバルまでの往復を買い足した。その結果がこのルートだった。
「コタキナバルベースの気ままな移動」と言えば聞こえが良いが、大変に非効率的なルートだ。「どうせボルネオなんて何もないし、適当に過ごせばいいや」とろくに計画を立てなかった報いだとしか言いようがない。もう少し賢い人なら、例えば次のようなルートを取ったと思う。
今回程度の日程でも、クアラルンプールからミリに飛んでおけば、ブルネイまでバスで移動し、ラブアン経由でコタキナバルへ、そしてキナバル山を眺めつつバスでサンダカンに移動できた。更にこのルートなら、タワウまで行き、北半分はマレーシア/南半分はインドネシアという超小型ボルネオ(カリマンタン)島のようなSebatik島に行き、島のいい加減な国境を超えることもできたはずだ。
もしもう少し時間があれば、サンダカンからフィリピンのサンボアンガまでの船に乗ることもできた。インドネシアに南下すれば東ティモールだって視野に入ってくる。どっちのルートも結構怖そうだけど。
まぁ今回の旅行は「せっかくエアアジアの安いチケットがとれたので、ここはひとつボルネオでも見てくるか」程度の考えだったので、さほど後悔はない。むしろフィリピンやインドネシアに抜けることができるボルネオ島がかなり快適に旅行出来るエリアであることを知っただけでも収穫だった。
また、コタキナバルがこぢんまりとした便利な都会であることも、今回の旅行を快適にした。
ダウンタウンなら端から端まであるいても30分かからないこの街は、適度に田舎で適度に都会で、更にはほとんどの所用を徒歩で済ませることができる、大変過ごしやすい街だった。
高めなチェーンホテルはダウンタウンには少なく、シャングリラなどは空港に近いタンジュン・アルにあるが、個人的にタンジュンアル程度の海ならばわざわざ郊外に宿泊する必要はないような気がする。透明な海と自然の中の滞在を楽しみたいなら、島に渡った方が良い。もっともラブアン島程度なら、沖縄の方が海はきれいだと思うけれど。
翌朝、毎晩宿主さんがドリアンのアイスクリームを強制的に食べさせてくれた Masada Backpacker に別れを告げ空港に向かう。今回のボルネオ旅行が安くて楽しかったのは、半分はここのおかげだ。
早朝出発便のため、宿から空港まではタクシーを使う。公定価格で30RMのタクシーだが、深夜早朝は50%の割増運賃がかかる。空港に着いたとき人の良さそうな運転手は「申し訳ないんだけれど、早朝なので40リンギットになるんだ」と言った。Masadaの客なので45リンギットは可哀想と思ったのだろうか、観光案内所で聞いた金額より5リンギットだけ安い。私の脳内には「これがボルネオなんだよなぁ」いう想いがわき上がる。(繰り返すが、もちろんボルネオにも犯罪もぼったくりもある、はずだ。)
今回の旅行で5フライト目になるエアアジア。
コタキナバルのエアアジア専用第2ターミナルもWifiは完備している。
クアラルンプールで乗り換え。
(LCCTが貨物ターミナルだったことがよくわかる)
(航空会社なのにWindowsですか、そうですか)
チェックイン後は、出国前・出国後の両方にある Plaza Premium Lounge でシャワーを浴び、2食程いただき、ビールを飲み、のんべんだらりと過ごす。
ここクアラルンプールLCCT(事実上エアアジア専用ターミナル)のプラザ・プレミアム・ラウンジについては既にここで詳細をレポートしているが、今回ほど楽天プレミアムカードに無料でついてくるプライオリティパスをありがたく思ったことはない。ビジネスクラスで飛ぶときには航空会社のラウンジもあるしありがたみは少ないのだが、エアアジアの安航空券で飛ぶ時には「たかが年会費10500円の敷居の低いゴールドカードでここまでしてもらっては申し訳ない」とすら思う。
私は今上級カードは2枚しか持っていない。
1枚はマイル目当てのもので、もう一枚が楽天プレミアムカードだ。更には会費無料で海外旅行保険がついてくるレギュラーカードも数枚あるが、これは日常的にはまず使わない。義理で仕方なく入ったものがほとんどなのだがなぜ解約しないのかというと、海外で何かあった時、死亡保障以外の傷害、賠償責任、携行品、救援費用などの保険金額は、持っているクレジットカードの限度額が全て合算されるからだ。おかしなゴールドカードを1枚作るより、カードを数枚持っていた方が保険は強力なのだ。カードを数枚持っている人は、海外でトラブルにあった際にはサービスデスクにそのことを告げると良い。
クアラルンプールLCCTのトイレには、ビデが設置されていた。
結構画期的だとは思うが、水圧が皆無に近く日本でウォシュレットを使い慣れている身には正直快適ではない。こういうのって、手を使わずに洗い流せてなんぼだと思うのだ。これならタイや中東でよく見る小型シャワーの方が100倍使い勝手がよい。
私は「ウォシュレットなしではトイレに行けない病」なので、国内だろうと海外だろうと携帯用ウォシュレットを手放せない。以前も書いたが、持ち歩くのは電池が必要でいざというとき使えない可能性のあるものではなく、数分の1の値段の電池を使わないものだ。
痔の治療で有名な東葛辻中病院の売店で一番売れていたこの手動式ウォシュレットは、他の手動式と比べても破格に性能が良く耐久性も高い。普通に使っていれば軽く2~3年は使える。それ以上だって十分使えるとも思うのだが、私は3年もあれば必ずどこかに置き忘れてしまうのだ。ここ10年以上常時持ち歩いているが「どこでも洗える」という安心感は他に得難い。
結局せっかくビデをつけた画期的なLCCTのトイレも、シュピューラーの前にはただの水垂れ流し機に過ぎなかった。
帰路のエアアジアも、キャビンの中は冷蔵庫の様に寒かった。
画期的な値段で旅に連れ出してくれるLCCを、私は支持する。安いチケットを売ってくれるのなら、機内食や飲み物が有料だろうが、座席が多少狭かろうが、カウンターでチェックインすると手数料を取られるとか、そんなことは全く問題ではない。
しかしこの寒さはちょっと堪える。往路で羽田線の寒さを知った私は、帰路の予約にコンフォートキットの予約を入れてしまった。コタキナバルからクアラルンプールへの機内で受け取ったのだが、この便はさほど寒くはなく、想像通り羽田線だけで活躍することになった。
# でも毛布被っても寒いんですけれど、機内。
コンフォートキットは小振りな袋に入っていて持ち帰りもできるし、小型持ち歩き毛布とアイマスク、エアピローのセットとして35リンギット(事前予約で割引される)は極端に高くはないと思うけれど、もし羽田線の異常な寒さが売り上げアップのためだとしたらいただけない。次回エアアジアの羽田線に乗るときには、たとえ夏であってももう少し防寒対策をしなければならない気がする。