2012香港7 深水埗の電脳街で、怪しげな中華ガジェットを必死で探した件
香港で電脳街といえば、湾仔の電脳城、旺角の電脳中心、そして深水埗(シャムシュイポ)の黄金電脳商場と高登/新高登電脳商場だろう。このうち最も規模が大きいのが、高登などがある深水埗だ。香港に行くたびにのぞいているのだが、今回も現在のトレンドを確認しようと、MTRで移動する。
深水埗駅構内には無料のネットPCがあった。
深水埗という土地柄もあるのだろうが、日本の地下鉄じゃあまり見ないよなぁ。今回使ったバンコクや香港の空港には当然の様に無料ネットPCがあちこちに置かれてあったけれど、日本じゃやたら割高のコイン式PCしか置いてないし。香港に至っては空港バスの中だってネットが使えるのに。
ま、ネット事情は置いといて深水埗だ。ここは昔の秋葉原のように街全体が電脳街という訳ではなく、地下鉄深水埗駅のすぐ側に3軒の電脳雑居ビルがあるだけだ。D出口を出てすぐなので、迷うことはな…
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香港で電脳街といえば、湾仔の電脳城、旺角の電脳中心、そして深水埗(シャムシュイポ)の黄金電脳商場と高登/新高登電脳商場だろう。このうち最も規模が大きいのが、高登などがある深水埗だ。香港に行くたびにのぞいているのだが、今回も現在のトレンドを確認しようと、MTRで移動する。
深水埗駅構内には無料のネットPCがあった。
深水埗という土地柄もあるのだろうが、日本の地下鉄じゃあまり見ないよなぁ。今回使ったバンコクや香港の空港には当然の様に無料ネットPCがあちこちに置かれてあったけれど、日本じゃやたら割高のコイン式PCしか置いてないし。香港に至っては空港バスの中だってネットが使えるのに。
ま、ネット事情は置いといて深水埗だ。ここは昔の秋葉原のように街全体が電脳街という訳ではなく、地下鉄深水埗駅のすぐ側に3軒の電脳雑居ビルがあるだけだ。D出口を出てすぐなので、迷うことはない。
一昔とちょっと前、この界隈は極めて怪しいブツを売っていた。
ビルの中で売らなくなってからも、駅前の客引きに手を引かれて近所の小さな雑居ビル2階の小部屋に連行されると、海賊版のソフトウェアがCDレンタルショップの様にぎっしりと置いてあって、内容に関わらずどれでも1枚HK10、なんて時代もあったのだ。さすがに今はそういうことはないけれど。
まずはD出口前の黄金電脳商場。
週末ということもあって、かなりの混雑だ。ビルの中にはラジオ会館程度の狭い店がぎっしりと詰まっていて、それぞれ様々な電脳ガジェットを売っている。一時期のような非合法臭のする怪しいアイテムは置いておらず、その時その時によって流行ものをあちこちで売っている。もちろんパーツやマザーボード、モニタやスピーカーの専門店などもあり、電脳関係のものなら、まぁおおよそのものが手に入る。
Windows3.1の時代、ここでPCを組めば同性能で日本の半額程度だった。もちろん電源ユニットの問題があるので電源だけは100Vにしてもらわなければならなかったが、それでも激安だった。PCを買うためだけに香港に行く価値もあった。
しかし日本でAT互換機の価格が下がると、今度はPCより怪しい中華電子ガジェットが面白くなってきた。恐ろしく安くて恐ろしく簡単に壊れるMP3プレーヤーや、*.mtv/*.amvなどという中国国内では定番らしい等のコーデックを使った謎の極小動画プレーヤーなど、時代によって妙にわくわくするものを売っていたのだ。多分中国・深センあたりの工場から持ち込んだのだろう。
(昔のブログ、http://familytravel.sblo.jp/article/3150890.html より)
ところがここ数年、深水埗に怪しいガジェットはほとんどない。
黄金商場2階のゲーム店では、違法ソフトと思われるリストを置いてあったりもするが、ほとんどは真っ当な電子雑貨店ばかりだ。別に違法のものは欲しくはないが、怪しい中華ガジェットがないのも寂しい。
お隣の高登電脳商場も覗いてみる。
こ、こぎれいじゃねーか…
やっぱり深水埗は、ごちゃごちゃしていて怪しいガジェットがあってこそ楽しい。
最近の流行はiPhoneがらみのアクセサリのようで、これに関してだけは多少怪しくて面白そうなものも売っている。というか、他に面白そうなものはあまりなかった。
今回の収穫。
iPad1/iPhone/iPod兼用マルチアダプタ。HK$198(約1960円)。
SDカードの他マイクロSD、MS DUO、M2、T-Flash、USB2.0の他コンポジットAV出力ができるという中華ならではの万能製品だ。他にもHDVI出力ができるものもあったが、こういうものを使うであろう出先にHDVI端子がある可能性は少ないので、これで十分だ。これはまだ日本で見たことがない。
と思ったら、HDVI版のマルチアダプタは通販で売っていた。日本人ってめざといなぁ…。
ここ5年くらい深水埗に通い続けたが、その魅力は、少なくとも「怪しくておもしろいモノを探す」という意味では、ちょっと力不足になってきている気がしないでもない。消耗品やアクセサリのバリエーションや安さという意味ではまだまだ使えるのだが、高級品は日本の量販店で見る国産ブランドだったりもして、その割合が増えてきている。
やっぱり本当に怪しげなモノは、国境を越えて中国深センの華強北路あたりに行かなければならないのかもしれない。
じゃぁ、深セン、行ってやろうじゃないの!
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