2012ミャンマー9 「私はバガンの凄さを鼻息荒く訴えたい!」件と、ちょっとしたアドバイス
バガン遺跡は、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並んで「世界3大仏教遺跡」と言われているが世界遺産ではない。その理由は日本語版wikipediaにうまくまとめられている。曰く、
「ミャンマー政府の、バガンをユネスコの世界遺産として登録しようとする試みは失敗に終わった。これは国家平和発展評議会 (SPDC) が、元来の建築様式を無視し、元のものとは似つかない近代的な建材を使用し、無計画に遺跡のストゥーパ、寺院、建造物を修復してしまい、また軍事政権がゴルフコース、舗装された高速道路を建設したり、南西のMinnanthu近郊には高さ61mの展望台を建ててしまったためである」
ごもっともな話だ。だいたい東南アジア最貧国で軍事政権独裁の国に先進国のような保護復旧なんか出来るわけがない。しかしだからバガンの遺跡群が魅力的ではないのかというと、全く持ってそんなことはない。むしろ「旅先の光景」として、バガンの遺跡群は世界のトップクラスだ。私は今回バガンの遺跡群を見るためにミャンマーに来たと言っても良い。
バガンの何がすごいのかというと、「視野の中がパゴダだらけ」という光景を体験できることだ。例えば、
こんな光景や、
こんな光景…
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バガン遺跡は、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並んで「世界3大仏教遺跡」と言われているが世界遺産ではない。その理由は日本語版wikipediaにうまくまとめられている。曰く、
「ミャンマー政府の、バガンをユネスコの世界遺産として登録しようとする試みは失敗に終わった。これは国家平和発展評議会 (SPDC) が、元来の建築様式を無視し、元のものとは似つかない近代的な建材を使用し、無計画に遺跡のストゥーパ、寺院、建造物を修復してしまい、また軍事政権がゴルフコース、舗装された高速道路を建設したり、南西のMinnanthu近郊には高さ61mの展望台を建ててしまったためである」
ごもっともな話だ。だいたい東南アジア最貧国で軍事政権独裁の国に先進国のような保護復旧なんか出来るわけがない。しかしだからバガンの遺跡群が魅力的ではないのかというと、全く持ってそんなことはない。むしろ「旅先の光景」として、バガンの遺跡群は世界のトップクラスだ。私は今回バガンの遺跡群を見るためにミャンマーに来たと言っても良い。
バガンの何がすごいのかというと、「視野の中がパゴダだらけ」という光景を体験できることだ。例えば、
こんな光景や、
こんな光景や、
こんな光景が、
当たり前のように見られるのだ。
バガンの概略を知るため、もう少し日本語版wikipediaから引用しよう。
「バガンはミャンマー・マンダレー管区にある地名で、旧名はパガン。カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールとともに、世界三大仏教遺跡のひとつと称されており、イラワジ川中流域の東岸の平野部一帯に、大小さまざまな仏教遺跡が林立している。バガンとは広くこの遺跡群の存在する地域を指し、ミャンマー屈指の仏教聖地である。その一部の城壁に囲まれたオールドバガンは考古学保護区に指定されている。点在するパゴダや寺院のほとんどは11世紀から13世紀に建てられたもので、大きいものや小さいもの、鮮やかな白色をしたものや赤茶色をしたものがある。仏塔の数は3000を超えるといわれている。」
この3000という数字も多少怪しい。ある人は2000と言ったし、ある人は5000と言った。大体パゴダとは「仏塔(ストゥーパ)」を意味する英語であり、単純に「仏塔」というだけなら、こんなのから、
こんなの、
更にはこんなのもあったりして、
どの程度大きなモノから「パゴダ」と呼んでいいのかよく分からない。本来の意味なら仏塔は全て「パゴダ」だし、それなら5000以上というのもあながち嘘じゃない。ミャンマー政府はこのエリアのパゴダを一応ナンバリングしているがそれだけで約2000ある。小さなパゴダには名前もつけられていないし、もっと小さなパゴダや崩壊した小型パゴダに至ってはカウントされていない可能性も高い。英語版wikipediaによると、ここには1万以上の寺院が建造されたのだそうだ。
この光景の迫力は写真や動画ではなかなか伝わらないだろう。私も静止画だけでは収まらないと動画も記録したが、それでもこんなもんだ。
例えばグランドキャニオンに行ったことがある人なら、「どうあがいても手持ちのカメラやビデオなんかではその迫力が伝わらない」と感じたことがあるだろう。ここの視野いっぱいにパゴダが広がる風景も、その同類と思ってもらえば良い。アンコールワットなんかは誰が撮っても絵になる映像になるけれど、バガンのパゴダ群を私のような素人がなんとかするのは無理だ。
ニャンウー(一般にオールドバガンと呼ばれる市場のある街)から遺跡群の中心までは、3-5km程だ。パゴダを巡るにはレンタサイクルを借りるか馬車をチャーターするか、あるいは車をチャーターするかなのだが、「自転車だけは止めてほいた方が良い」と忠告したい。どんなに地図を読むのが得意な人だって、オールドバガンの狭くて細い道と地図上の線を脳内で結びつけるのは至難の業だし、未舗装で砂の多い道を自転車で漕ぐのには大変な体力がいる。
「最初の日はレンタサイクルを借りたんだけれど、暑いは道に迷うはタイヤは砂に埋まるわでへとへとで、もう翌日馬車に乗っちゃいましたよ、あははは」という人に、私は5人くらい会った。
ちなみにまだ雨の少ない3月の春休み、ヤンゴン往復航空券は20000円以下で売っていたりもする。多分売り上げ確保キックバック確保目的の年度末バーゲンで、結構安いと思うのだけれど。
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