2012ミャンマー15 バガンで最も美しいと言われるアーナンダー寺院はさすがだったけれど参道のネオンサインはどうかと思った件
ティーロー・ミンロー寺院を後にした私たちは、バガンで最も美しいと言われるアーナンダー寺院に向かう。
バガンの遺跡群についてはいくつかの解説サイトがあるが、ネブラスカ/コンコルディア大学のRobert D. Fiala によるAsian Historical Architectureというサイトがなかなか良い。ここによるとアーナンダー寺院(Ananda Pahto Temple)は「バガン王朝最初の大寺院」だったのだそうだ。しかも "remains one of the finest, most beautiful and perhaps most photographed, of all of Bagan's architectural complexes" とある。更にはバガン建築研究の第一人者 Paul Strachan の “none can rival the Ananda as an experience that enriches. ” などと言う言葉も引用していて、もうお前らどれだけアーナンダー寺院に惚れ込んでいるんだよ、である。ティーロー・ミンローでつい「これからこんなのばっかり見せられるのか?」と思ってしまった私ですら多少の期待を感じる。
本堂の一辺は63メートル…
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ティーロー・ミンロー寺院を後にした私たちは、バガンで最も美しいと言われるアーナンダー寺院に向かう。
バガンの遺跡群についてはいくつかの解説サイトがあるが、ネブラスカ/コンコルディア大学のRobert D. Fiala によるAsian Historical Architectureというサイトがなかなか良い。ここによるとアーナンダー寺院(Ananda Pahto Temple)は「バガン王朝最初の大寺院」だったのだそうだ。しかも "remains one of the finest, most beautiful and perhaps most photographed, of all of Bagan's architectural complexes" とある。更にはバガン建築研究の第一人者 Paul Strachan の “none can rival the Ananda as an experience that enriches. ” などと言う言葉も引用していて、もうお前らどれだけアーナンダー寺院に惚れ込んでいるんだよ、である。ティーロー・ミンローでつい「これからこんなのばっかり見せられるのか?」と思ってしまった私ですら多少の期待を感じる。
本堂の一辺は63メートル、塔の高さは50メートル。確かに美しいし規模も大きい。
まずは参道を見物する。
これは市場の入口ではない。アーナンダー寺院の参道だ。せっかくの美しい寺院の参道にネオンサインはどうなんだろうと思うのだが、ミャンマーの人たちが選んだことなのだから外国人としては黙って見ているしかない。でも、こういう感覚がバガンの世界遺産登録を阻む要因のひとつなんじゃないかと思うぞ。実際露店街のようだし。
売られているものは様々だが、最近のトレンドはアウンサンスーチー女史の肖像画や本の様だ。これから数日後、女史は選挙に備え政党登録をするためマスコミの前に姿を現すことになる。少し昔ならこんなもの売ることはできなかったはずだ。
アーナンダー寺院はKyanzittha(チャンスィッタと発音するらしい)王により1084年から1113の間に建立された。日本の有名ガイドブックには1091年とある。白河上皇の院政の時代だな。1975年の地震で大きな被害を受けたが、ここはユネスコや研究者にケチをつけられない程度の丁寧さで修復されたようだ。ミャンマーの人にもその人気は絶大で、中学生が「はなたび北海道2007」のバスで遠足にやってきたり、
拝んだり金箔を貼ったりして熱心に拝んだりしている。
人気の観光地だから、こんなことも出来てしまうぞ!無料じゃなさそうだけど。
ちなみにミャンーマーでの参拝マナーは、靴など履き物を脱ぐ、仏像に匂いをつけない、短パンやミニスカートなど肌を露出させない、の3つだ。靴を脱ぐことや肌を露出させないことは分かるけれど、中には仏像に香水を振りかけようとする奴もいるんだなぁ。この界隈の仏教寺院として当然金箔を張り付けることは禁止されていないが、大きな立像ではなくその足元にある小さな仏像だけが対象のようだ。
奨励している人
アーナンダー寺院には高さ9.5メートルの仏像が4体祀られている。座像ではなく立像だ。ガイドブックの写真には「4体ある仏像は過去四仏を表す」とあったが、「過去四仏」がなんのことなのかさっぱり分からない。検索してみたら「クラックッチャンダ仏(カクトサンダ仏)、カナカムニ仏、カーシャパ仏、シャーキヤムニ仏の、釈迦以前に出現した4人の仏」とあったがますますよく分からない。更には「過去七仏=釈迦仏までに登場した7人の仏陀」とか「過去24仏」まで登場してきて訳の分からないことになってきた。宗教って難しいなぁ。とりあえず仏像を見てみよう。
回廊を廻って東西南北の仏像を拝観する。ちなみにアーナンダー寺院には内外2つの回廊があり、内側は王族専用だったのだそうだ。当然ここぞとばかり内側を廻る私は絵に描いたような庶民だ。
王族用の回廊には、壁にも小さな仏像が安置されている。世が世なら庶民の私になんか見ることもできないんだろうなぁ。
4体の仏像のうち、南北の2体は建立当時のものなのだそうだ。さっきの仏像は西側だから後世に復元されたものなのだな。じゃ、じゃじゃじゃじゃじゃじゃぁ、建立当時の姿である南の仏像を見てみよう。
うーむ…。じゃぁ東。
建立当時の姿である北…。
ああ、手の位置以外の違いが分からない。(ノД`)