世界、大人の社会科見学!

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ミャンマー

2012ミャンマー19 「変な形」というだけで信仰の対象になったらしいポッパ山に向かってみたら、焼酎工場に連行された件

 
バガンからちょっと遠出をする観光地として、サレーポッパ山がある。

サレーはバガンから車で1時間半、「文化財保護エリア」とされていてヨーソー僧院を中心に寺院や竹で作られた仏像などを見ることになり、入域料が$3かかる。ポッパ山はバガンの南50km、文字通り標高1518mの死火山で、岩の塔のような奇妙な外観からミャンマーの精霊である「ナッ」信仰の対象となった場所だ。車をチャーターすれば1日で2ヶ所を廻ることも可能らしい。ブレディーでバガンを堪能しつくした身としては無理をして行くまでもない気もしたが、宿で「明日ポッパ山に行くんだけれど車シェアしない?」と3人組に声をかけられてその気になった。ポッパ山にはローカルバスで行くこともできるが、バガンで会った日本人旅行者が「途中やたらめったら止まるし荷物の積み卸しはするし、片道4時間近くかかりましたよ」などと言っていたので、正直迷っていたところだったのだ。しかもバスは往復6000チャット、車は1人10000チャットだという。これは「声をかけてくれてありがとう」だな。とりあえず「変な形」ということだけで長い間信仰の対象に山は、見て損はなさそうだ。

翌朝8時、ワゴン車が宿に到着する。ぴかぴかにしてるなぁ。

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これで1人10000チャットなら、あちこち止まって3時間以上かかるローカルバスで6000チャットは高いと思わないでも……


 

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バガンからちょっと遠出をする観光地として、サレーポッパ山がある。

サレーはバガンから車で1時間半、「文化財保護エリア」とされていてヨーソー僧院を中心に寺院や竹で作られた仏像などを見ることになり、入域料が$3かかる。ポッパ山はバガンの南50km、文字通り標高1518mの死火山で、岩の塔のような奇妙な外観からミャンマーの精霊である「ナッ」信仰の対象となった場所だ。車をチャーターすれば1日で2ヶ所を廻ることも可能らしい。

ブレディーでバガンを堪能しつくした身としては無理をして行くまでもない気もしたが、宿で「明日ポッパ山に行くんだけれど車シェアしない?」と3人組に声をかけられてその気になった。ポッパ山にはローカルバスで行くこともできるが、バガンで会った日本人旅行者が「途中やたらめったら止まるし荷物の積み卸しはするし、片道4時間近くかかりましたよ」などと言っていたので、正直迷っていたところだったのだ。しかもバスは往復6000チャット、車は1人10000チャットだという。これは「声をかけてくれてありがとう」だな。とりあえず「変な形」ということだけで長い間信仰の対象に山は、見て損はなさそうだ。

翌朝8時、ワゴン車が宿に到着する。ぴかぴかにしてるなぁ。

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これで1人10000チャットなら、あちこち止まって3時間以上かかるローカルバスで6000チャットは高いと思わないでもない。もっとも6000チャットはポッパ山行く乗り換え不要のバスだから、そんなものなのかな?それに差額の4000チャットは5ドル、ミャンマーの人にとってばかにはならない金額だろうし。

外国人がバガンでポッパ山行きの車をチャーターした場合、ほとんどの場合途中でヤシ酒工場に寄る。

これは観光用にでっちあげたのではなく、もともとこのあたりではヤシ酒造りが大事な仕事の一つだったらしい。ニャンウーからポッパ山までは約50km、道もそんなに悪くないので小一時間で着いてしまう。その間土産物屋に連行してキックバックを期待するという、日本でも観光バスなどでお馴染み連行商法だろう。この車もまずその工場に寄るとのこと。もちろん特に不満はない。どうせ何も買わないだろうけれど。

ヤシ酒工場。

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看板がわりであるかのように、牛が臼を回している。

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ヤシ酒は実の中のジュースを発酵させて作るはずなのにいったい何を挽いているのだろうと思ったら、これは単に油を絞っているらしい。なんだよ、ヤシ酒としか聞いていなかったのに紛らわしい。

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更にはタナカの木と加工道具も置いてある。なかなか多角的な経営だな。いや、俺はいいって、男だし、別に肌を守りたくもないし、きれいにならなくてもいいから…。

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塗られた。昔バリで髪に花をさされて以来の失態だ。

ヤシ酒は世界のあちこちで作られている。大体酒なんて糖分の多い液体を発酵させれば出来てしまうし、南国では椰子の木が迷惑なくらい生えている。しかも椰子の場合「殻の中にジュースが溜まる」というなんとも横取りする側に都合の良いシステムとなっていて、この二つが結びつかない方がおかしい。わざわざ踏みつぶしてジュースを絞るワインなんかより簡単に酒ができてしまう。店主はわたしたち4人のために、わざわざ椰子の木に登り始めた。別にそこまでしなくても良いと思うのだが。

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木の上で容器に液体を入れている。私は「ヤシ酒は椰子の実を割って中のジュースを取り出し発酵させる」と思っていたのだが、それは間違いだった。ヤシ酒造りでは、椰子の花を刈り取りその場所に容器を置くことで、そこから染み出す樹液(Toddyと言う)を集めるらしい。知らなかったぞ。

この樹液の全てが酒になるわけではない。朝採れた糖分の多い樹液は黒砂糖になり、その後採れる糖度の低いものがヤシ酒になる。気温の高い南国では発酵のペースも速く、1-2日で立派な醸造酒になる。朝採れた樹液が午後には酒になっているという話もあるくらいだ。

更にここではヤシ酒を蒸留して焼酎にしたり、よく分からない植物を漬け込んで売ってもいる。蒸留する道具があるからこそ、人様に売ることができるんだろうな。

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なんともシンプルというか単純な蒸留装置だが、ここで作られた物なら怪しい混ぜ物の心配もないだろう。私はそんなに酒飲みではないので味的な好奇心はわかなかったが、そんなに悪くない気もする。

車に戻ってガイドに「ミャンマーでは男も顔にタナカを塗るのか?」と尋ねたら「そうだな、子どもかゲイならあるな」と言われ、あわてて顔のタナカを拭き取ったことは結構秘密にしている。

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