2012ミャンマー24 ボートでのインレー湖巡りは、五日市(Five Days Marcket)から始まった件
インレー湖に来たのだから、まずは湖とその周辺を巡ってみたい。
リメンバーインでも当然インレー湖巡りのボートツアーを扱っていて、4-5人乗れるボートをチャーターすると1日15000チャットにになる。当然シェアする人数が多いほど1人あたりの料金が割安になるわけだが、そこは45室とニャウンシェでも最大規模の宿であるここではシェアする相手も見つかりやすい。というか、フロントで「明日インレー湖を見たいんだけれど」と言うと、「今3人集まっているから、一緒に行くといいよ」と適当に船を割り振ってくれる感じだ。バックパッカーの集まる宿ではよくあることだな。街中で船を探すことも簡単だが、こういうローカル交通機関のチャーターは宿を通して申し込んだ方が安心なことが多い。あんまり悪質なドライバーは宿の信用に関わるため出入りさせないことが多いからだ。
約束の時間にフロントに降りると、今日の船頭さんが迎えに来てくれていた。他の乗客と一緒にニャウンシェの街、というより村をとことこ歩き、船着き場に向かう。これは今日一日を過ごす私の船だ。
船と書くより舟の方がぴったりくる。
もう少し正確に書けば「エンジンつきのちょっと大きな公園のボート」だな。
シャン高原に位置するインレー湖は……
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インレー湖に来たのだから、まずは湖とその周辺を巡ってみたい。
リメンバーインでも当然インレー湖巡りのボートツアーを扱っていて、4-5人乗れるボートをチャーターすると1日15000チャットにになる。当然シェアする人数が多いほど1人あたりの料金が割安になるわけだが、そこは45室とニャウンシェでも最大規模の宿であるここではシェアする相手も見つかりやすい。というか、フロントで「明日インレー湖を見たいんだけれど」と言うと、「今3人集まっているから、一緒に行くといいよ」と適当に船を割り振ってくれる感じだ。バックパッカーの集まる宿ではよくあることだな。街中で船を探すことも簡単だが、こういうローカル交通機関のチャーターは宿を通して申し込んだ方が安心なことが多い。あんまり悪質なドライバーは宿の信用に関わるため出入りさせないことが多いからだ。
約束の時間にフロントに降りると、今日の船頭さんが迎えに来てくれていた。他の乗客と一緒にニャウンシェの街、というより村をとことこ歩き、船着き場に向かう。これは今日一日を過ごす私の船だ。
船と書くより舟の方がぴったりくる。
もう少し正確に書けば「エンジンつきのちょっと大きな公園のボート」だな。
シャン高原に位置するインレー湖は、東西約10km、南北約20km、水深は2-5mの浅い湖だ。水深が浅いために水の上に家を建てる習慣があり、沿岸部には水上村が点在する。更には立ちながら舟を操る独特の漁法、カラフルな民族衣装で知られるシャン族の文化財などの見所があり、更には標高が高く涼しいための過ごしやすく、こんな事情が観光客を惹きつけている。
ニャウンシェの村からインレー湖の北岸であるInthaまではおよそ5km、ここまでは川下りだ。
インレー湖。
どう見ても「青く澄み切った湖水」からは程遠いのだが、風情はある。っていうか、私の実質4000円超安物デジカメでこんな写真が撮れてしまっていいのか、的絶景じゃないか!
小型ボートであれ大型客船であれ、船に乗ること自体が非日常である私にとって湖水の上を行くのはとても楽しい。漁をしている人たちが、私たちのためにわざわざ船を出してくれているような錯覚まで覚えてしまう。
船は湖から細い川に入っていく。インレー湖巡り、最初の見学地は "five days marcket"、五日市だ。
常設の市場を維持できるほどの経済活動が行われていないインレー湖周辺では、5日毎に定期市が開かれる。市が立つのは、Heho、Taung to, Loikaw、Kyoneなど22の村と湖上で、これらを5グループに分けそれぞれの場所で5日毎に市場が開かれる訳だ。運が良ければ湖上のフローティングマーケットを見ることもできるが、この日はどうしても名前を思い出せない湖東側の村だった。
予想以上に多くの人が来ている。そりゃそうだ、雑貨屋で買えないようなものが欲しいときには、地元で5日待つか近くの市場に出向くしかないもんな。
桟橋から歩いて10分、今日の市場のひとつに到着する。
五日市の立つ場所には、テントの他にちょっとした屋根もあったりして、予想より立派だ。地元の人にとっては大切な臨時ショッピングモールなのだから、この程度は当然なのかもしれない。
露店の中には薬屋もある。ミャンマーの薬事法がどうなっているのかは知らないが、交通手段の整っていないこの地域で、五日市で薬が売られるのは当然のことなのだろう。政府の影響力が小さい山間部この程度の薬も手に入らない地域が少なくないのだそうだ。
更にはどう考えても外国人をターゲットにしたとしか思えない品揃えの店もある。地元の人に野菜を売るより、外国人に土産物を売った方が利益は大きそうだもんな。どの程度売れるかは分からないけれど。それとも意外と地元の人が買うこともあるのかな?
そして市場のお楽しみと言えばこれ、食堂だ。
インレー湖周辺に限らず人口の少ないエリアでは、五日市は唯一外食を楽しめる機会であることも少なくない。この市場では唯一の食堂でメニューは麺だけだったが、結構地元の人で繁盛している。リメンバーインのおいしい朝食を食べて間もなかったが、味覚的好奇心をどうしても抑えることができず、私も食べてみた。キャベツと細い揚げせんべいを載せた麺(鶏のスープ付き)で700キップ。地元価格だなぁ。
ちゃんと一膳ずつ包装された割り箸が地味に贅沢だが、この食堂は交通手段を持たないひとが5日に1回だけ食べることができる店での食事だ。いや、5日に1回必ず食べられるなんて人は少数派なんだろうな。そんなハレの食事なのだから、箸くらい包装されていた方が良いのかもしれない。
市場には村の子どもたちも集まってくる。私は旅先で子どもを見るたびに「かわいい、かわいい」と喜べるほど純粋で善良ではなく、むしろ黒く汚れた心の持ち主なのだが、ま、その、なんだ、やっぱりこどもはかわいいよな。
あ、あんたたちがかわいいから撮ったんじゃないんだからねっ! ちょ、ちょっと、着ている服がカラフルで珍しいから撮っただけなんだからねっ!! ///
てか、言葉も分からないのにジェスチャーだけで写真を撮らせてもらって、ありがとうございました、お子様たち。