世界、大人の社会科見学!

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ミャンマー

2012ミャンマー26 インレー湖の筏祭りで村々を巡る五つのご本尊は、金箔の貼りすぎでもう原型をとどめていなかった件

 
ミャンマーの観光ポイントと言えば、そのほとんどが寺やパゴダだ。

インレー湖ボートツアーもその例外ではなく、市場や土産物店などをのぞくと、寺やその遺跡を回ることになる。そして現地感覚的に最大の見所なのが、ファウンドーウーパゴダ(Phaung Daw Oo Pagod)だ。なにしろここミャンマー国内でもなかなか有名な寺なのだ。

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まずは、ボートに連行された寺近くのレストランで、観光客向けのぱっとしない昼食を取る。現地人の客はひとりもいない。味は、まぁ、ものすごくおいしくもなければものすごくまずくもない、というところ。市場で麺を食べておいて良かったな、だ。みんなでぶつぶつ言いながら、安めのものをお腹に入れ、ファウンドーウーパゴダに向かう。

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寺に向かう途中、船、というより筏が停留されている場所に出る。インレー湖の筏祭りはこのエリア最大のイベントで、毎年秋に行われる。この祭りはここに住む人たちの無病息災を願うと同時に、ファウンドーウーパゴダまでくることができない湖周辺の人たちのために、この筏に寺の五つのご本尊のうち四つを乗せ、湖周辺200の村を18日間かけて巡…


 

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ミャンマーの観光ポイントと言えば、そのほとんどが寺やパゴダだ。

インレー湖ボートツアーもその例外ではなく、市場や土産物店などをのぞくと、寺やその遺跡を回ることになる。そして現地感覚的に最大の見所なのが、ファウンドーウーパゴダ(Phaung Daw Oo Pagod)だ。なにしろここミャンマー国内でもなかなか有名な寺なのだ。

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まずは、ボートに連行された寺近くのレストランで、観光客向けのぱっとしない昼食を取る。現地人の客はひとりもいない。味は、まぁ、ものすごくおいしくもなければものすごくまずくもない、というところ。市場で麺を食べておいて良かったな、だ。みんなでぶつぶつ言いながら、安めのものをお腹に入れ、ファウンドーウーパゴダに向かう。

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寺に向かう途中、船、というより筏が停留されている場所に出る。インレー湖の筏祭りはこのエリア最大のイベントで、毎年秋に行われる。この祭りはここに住む人たちの無病息災を願うと同時に、ファウンドーウーパゴダまでくることができない湖周辺の人たちのために、この筏に寺の五つのご本尊のうち四つを乗せ、湖周辺200の村を18日間かけて巡るのだ。

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筏祭り以外の時期、五つのご本尊はファウンドーウーパゴダに安置されている。

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この5体の仏像は、11世紀のバガン王朝時代にスリランカから送られた香木で作られたらしい。3体は仏像で2体は比丘像なのだそうだが、「あんまりありがたいから、もう金箔貼って拝んじゃうもんね」という東南アジア的な信仰心のため、どれがどれだかわからない金の塊と化してしまっている。

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パゴダの中に貼られていた写真によると、1934年の時点では五つの仏像は、まだ原型をとどめていたようだ。11世紀に作られてから20世紀までは普通の仏像だったということで、それがなぜ20世紀に入ってからこのような金のお団子状態になってしまったのかというと、そこは「御利益がああるから」ということになるのだろうな。

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ちなみにこの台座は女人禁制ということになっていて、直接金箔を貼ることができるのは男性だけだ。女性は台座の下から仏像を拝むことになる。

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ついうっかり女性が台座にあがってしまうと、

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このように、警備員が小声で注意する仕組みだ。「なんてこったい、てーへんだ!」的な騒ぎや威圧的な注意ではないのが、穏やかで良い。

上の写真からもわかるように、ファウンドーウーパゴダは20世紀に入ってから建て替えられている。「せっかくの古刹、どうして建て替えなんか」と考えるのは私が日本人だからであって、仏教が生活の一部として定着しているミャンマーの人にとっては、「私たちのお寺が、立て替えで立派になって!」的感覚だ。私だって地元の学校や公民館、商店街が立て替えで立派になればうれしいけれど、そういう感覚なんだろうな、と思う。そしてご期待通り、寺の1階はショッピングモール、というか、小さな市場だ。

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記念品や土産物もないではないが、商品のほとんどは衣服など日用生活用品だ。インレー湖畔でこの場所はもっとも賑やかなエリアの一つなので、お参りのついでにこういう物を求めにやってくる人も少なくないのだろう。生活感があっていいなぁ、だ。


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