旅のリアルタイムメモ チェルノブイリ4号炉の前で、私のガイガーカウンターは新記録をうち立てた件
バイクに安物のガイガーカウンターをくっつけては柏・松戸エリアから東日本の結構広いエリアの放射線を測定して、その動画をyoutubeに上げまくっていた時期があった。
世の中には様々な問題が山積みなわけで、殊更放射線だけに関心が強かった訳ではない。しかし3月11日の震災以来ネットで手に入る情報に可能な限りアクセスしていた私は、震災の数日後から子どもたちの学校を休ませたり、安定化ヨード剤を急いで個人輸入したり、家の通風口に目張りをしたりと、かなりナーバスになっていた。何があろうと子どもたちは守らなくてはならないし、同居人は子どもたちの学校を休ませることに理解を示さず、ちびの学校の先生からは「そろそろ学校に出てきてはいかがですか」的電話があったりと、周囲の「大人」たちは「みーんな普通に暮らしてるんだから平気でしょ?」的スタンスで、地味にいらついた記憶もある。この人たちはみのもんたあたりが「***が体にいい」とかいうと、脊髄反射でその***に飛びつくような人たちなんだろうな、くらいのことまで考えてしまったものだ。
そんな経緯もあって…、いや、あまり関係なくいつかここには来ていただろう、こんな場所に社会科見学に来てみた。
チェルノブイリ原子力発電所、4号炉。
一番昔から使っていた安物の中華ガイガーでは、13.8μsv/hという新記録が出た。1.38μsv/hではない。13.8μsv/hだ。
ガイガーミュラー管が小さく瞬間最大風速的に高い数字が出る機械だが、これにはびびった。地表ではなく地上高1m程度の場所でこれはいただけない。4号炉が目の前なんだから、良くこの程度で、という発想もある。現地緊急事態省の案内スタッフによると、鉄道の敷石の上は100μsv/hを超えると言うし、石棺ではない構造物の中でも300μsv/hを超える場所もあるらしい。
いろいろな場所に子どもたちを連れ出した私だが、ここに連れてこようとは思わない。見学者の安全はそれなりにコントロールされているし興味深い場所ではあるが、あんまり若い人の来るべき場所じゃないと思う。