世界、大人の社会科見学!

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旅のリアルタイムメモ 今朝ラマダンが明け、サバサンド屋がただ事ではなく繁盛していた件

 
昨日からイスタンブールにいる。

昨日というのは2012年8月18日であって、この日はラマダンの最終日だ。翌日、つまり今日の朝ラマダンは明け、シェケルバイラムと呼ばれる3日間の祭りに入る。休暇が与えられる場合にはラマダン最終日の午後からであることが多いらしい。ラマダンの断食は日中のことだから、前日の日没になれば一ヶ月の日中断食生活ともさようならだ。そりゃうれしいだろう。私だったら涙が出るほどうれしい。ブルーモスク前の公園では、たくさんの人が芝生の上にシートを広げながら、もうすぐやってくる日没を待っていた。

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ラマダンの本気度、というか、「外国人だからといって大丈夫だと思うなよ度」は国によって結構違う。がちがちのイスラム教国であっても外国人には寛容で専用の食事スペースを用意している場合もあれば、ホテルの部屋を除いて現地の人と同様に振る舞わなければ何かとまずい場合もある。トルコは前者と言って良く、特に困ることや飢えることはない。

ただシェケルバイラムの期間は、観光地や博物館などが臨時休業になることがある。私は「月曜・火曜がや休み」と聞いていた新市街の軍事博物館にでかけ、「今日はラマダン明けだからお休みだよ」と追い返されて帰ってきた。バスを乗り過ごしてそれなりに厳しい日差しの中を1-2km歩いた後にこれは効いた。どれくらい効いたかというと、やけを起こして、そのまま旧市街ブルーモスク裏のホテルまで、グランドバザール経由(遠回り)で帰ってきた位効いた。

途中旧市街と新市街を結ぶ橋近くのエミノニュという場所で、たいそうご立派になったサバサンド屋と再会した。どうもこのサバサンド、衛生上の理由から一時期販売が禁止されていたようなのだが、やたらめったら派手な姿になって復活したらしい。しかも同じデザインの船が3隻も並んでいる。もうおまえら陸地で焼いちゃえよ、である。私だったらあんなに揺れる小舟の上で鯖を焼き続けたら、1時間で海に飛び込みたくなる。

このサバサンド、まずいとは言わないが、世間で騒がれるほどおいしい物じゃないと思う。本当にただ焼いただけの鯖を少しの野菜とパンに挟んで食べる、それだけだ。日本人的には醤油と大根おろしがあればかなり幸せな味なのだが、バゲットに挟むと「ごはんがないから緊急避難措置的にパンで食べている」的感覚から逃げられない。これがベトナムあたりならニョクマムやら香辛料やら脂やらでそれなりにおいしいものに仕立て上げるのだろうが、ここのはただ挟んだだけだもん。小さなテーブルに置いてあるレモンと塩で、なんとか緊急避難を日常に変えようと試みる。まずいということはない。こういう味には多少飢えていたから、多少はおいしい。って、うまいんじゃないか>俺。

シェケルバイラム初日の今日、サバサンド屋は異常な混みようだった。

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まぁ久しぶりに真っ昼間に食べるごはんはおいしいよね。


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