2012 スクートで行く週末台湾5 桃園の安ホテル・裕國賓館、ってか桃園駅前の安飯、更には「国民弁当」の件
桃園観光夜市で食べた嘉義順の蚵仔煎はとてもおいしかったが、実際のところ台湾の街ではどこでも安くておいしい安飯がいっぱいある。私が泊まった1泊2200円の駅前安ホテル裕國賓館の周辺にも、安い食堂はいっぱいあった。例えば、裕國賓館の目の前にある老宋永和豆漿。
「豆漿」とは豆乳のことで、中国文化圏ではよく朝食で飲む。そのため「豆漿」の看板を出している店は早朝から営業していることが多い。裕國賓館前のこの店も朝の4時台にはもう開いていた。といって別に朝食専門店と言うわけではなく、結構夜遅くまで営業している。メニューも豊富だ。
私の好きな豆漿屋朝食メニューは、なんと言っても蛋餅(ダンピン)。これも蚵仔煎同様粉物メニューだ。葱と卵をクレープ状の薄い生地で焼いた物で、台湾の人は甘くした豆乳(甜豆漿)と一緒に食べているのをよく見かける。私は甘い豆乳は苦手なので、冷蔵庫に並んでいるミルクティーでいただくことが多い。老宋永和豆漿の蛋餅は18元(≒50円)…
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桃園観光夜市で食べた嘉義順の蚵仔煎はとてもおいしかったが、実際のところ台湾の街ではどこでも安くておいしい安飯がいっぱいある。私が泊まった1泊2200円の駅前安ホテル裕國賓館の周辺にも、安い食堂はいっぱいあった。例えば、裕國賓館の目の前にある老宋永和豆漿。
「豆漿」とは豆乳のことで、中国文化圏ではよく朝食で飲む。そのため「豆漿」の看板を出している店は早朝から営業していることが多い。裕國賓館前のこの店も朝の4時台にはもう開いていた。といって別に朝食専門店と言うわけではなく、結構夜遅くまで営業している。メニューも豊富だ。
私の好きな豆漿屋朝食メニューは、なんと言っても蛋餅(ダンピン)。これも蚵仔煎同様粉物メニューだ。葱と卵をクレープ状の薄い生地で焼いた物で、台湾の人は甘くした豆乳(甜豆漿)と一緒に食べているのをよく見かける。私は甘い豆乳は苦手なので、冷蔵庫に並んでいるミルクティーでいただくことが多い。老宋永和豆漿の蛋餅は18元(≒50円)だった。
この店ではソース等はカウンターに置いてあって、客が自由に取る。台湾では良くあるスタイルだ。私はソースが何種類もあるとなんだか幸せになってしまう性格のため、つい1個6元(≒17円)の小籠包なども追加してしまった。ちなみに台北の鼎泰豊で小籠包を食べると10個セットで190元、日本の鼎泰豊だと6個で800円以上だ。それも値段なりにおいしいけれど、1つ20円以下の日常生活食としての小籠包も悪くない。
夜中に小腹が空いたときには、近くの麺飯屋で魯肉飯を買ってきた。細切れ、あるいは挽肉状の豚肉を煮込んでご飯の上にかけたこのメニューは、置いてある大抵の店で最安メニューだ。裕國客館近くのこの店では30元(≒85円)。持ち帰ると言えば紙箱に詰めてくれる。
そうそう、お持ち帰りと言えばこれを忘れてはいけない。新国民弁当、55元(≒160円)。
「国民」という一般名詞に違和感はないが、誰かに「国民」と呼ばれると、私はなんだか上から目線を感じてしまい、あまり愉快ではない。だいたい、日本に住んでいて「国民」などと呼ばれるのは国政選挙の時くらいじゃないだろうか。それも大抵「国民のみなさん」と「みなさん」がつく。「みなさん」なしで私たちを「国民」呼ばわりするのは国民宿舎くらいのものだ。しかし台湾では弁当レベルで「国民」と呼ばれる。この弁当で消費者を国民呼ばわりしている輩は、台湾のセブンイレブンだ。
台北のコンビニで初めて「国民弁当」を見た時、その名前のもの凄さに是非とも購入したかったのだがそれは叶わず、今回はそのリベンジだ。今回のは「『新』国民弁当」だけど。新国民弁当にはいくつかのラインアップがあったが、ここはやはり台湾の国民食(かもしれない)排骨と行こうじゃないか。
初めて台湾に来たとき、台南に向かう列車の中で食べた弁当を思い出す。台湾の弁当は、日本の様に多種多様で細やかではなく、と言ってメインランド中国のように「おらおら飯とおかず詰め込んでやったぞ」でもなく、なんていうか、地味だけれどメインのおかずの充実感が大きい。セブンイレブンの商品だけあって、駅弁よりは野菜で多少明るい色合いになっているけれど、確かにこれは台湾の「国民弁当」だ。55元という値段も単なる弁当の国民弁当化に一役買っているのかもしれない。街で売っている弁当は、60元から70元以上するものが多かったもんな。
ちなみにビールはブランドや店によって値段は違うけれど、缶入りで22元くらいからと、ペットボトルの非アルコールドリンクとあまり変わらない値段だ。500mlのものも、運が良ければ20元台で買うことができる。夜市や安い食堂にはビールを置いていないことも多いけれど、そういう時には店の人に断って近くのコンビニで買ってくることができる…、こともある。