2012 スクートで行く週末台湾13 慈湖旅遊中心では充実の蒋介石親子グッズが売られていた件
後慈湖から慈湖陵寝の裏に抜け、蒋介石の棺と衛兵交代式を見終えた頃には、時刻は1時半を過ぎていた。私が予約した見学開始時間(バスの出発時間)は11時だったから、見学グループを抜け出して先行しても2時間半かかったことになる。中国語のガイドさんについて最後までグループ行動をしていたら、予約サイトにあるように最長3時間半はかかってしまうだろう。「先のグループに合流する」と言って離脱したのは正解だった。問題はどの時点で離脱するかだけれど、後慈湖統制エリアのゲートを通ってから20-30分程度はグループ行動をしたほうが良い気がする。一応団体行動が原則だし。
慈湖陵寝から本来の参道である慈湖沿いの歩道を通って駐車場エリアに向かと、慈湖旅遊中心の横に出る。入口では、戒厳令を敷いて白色テロによる支配を行ったとはとても想像できない蒋介石とその息子さんが、笑顔で迎えてくれる。ここまでやると、むしろ蒋介石の意志には反しないのかと、そんな心配すらしてしまうじゃないか!
(以前にも書いたが、私は「中国と台湾のどちらかだけを支持して、どちらかだけを支持しない」という立場は取らないのでこの辺は誤解しないで欲しい。国民党と民主党、歴代の総統についても同様だ。私はあくまで一介の旅行者であり、ただの「見る人」だ。)
例によって内部には蒋介石親子についての展示がある。お二方に関する展示は後慈湖にもあるが、入域許可証がない人にとってはここが大事な解説スポットになる。2009年の後慈湖統制区域解放までは、ここで解説を見てから慈湖陵寝に向かうのが基本、というより他に見学ルートはなかった…
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後慈湖から慈湖陵寝の裏に抜け、蒋介石の棺と衛兵交代式を見終えた頃には、時刻は1時半を過ぎていた。私が予約した見学開始時間(バスの出発時間)は11時だったから、見学グループを抜け出して先行しても2時間半かかったことになる。中国語のガイドさんについて最後までグループ行動をしていたら、予約サイトにあるように最長3時間半はかかってしまうだろう。「先のグループに合流する」と言って離脱したのは正解だった。問題はどの時点で離脱するかだけれど、後慈湖統制エリアのゲートを通ってから20-30分程度はグループ行動をしたほうが良い気がする。一応団体行動が原則だし。
慈湖陵寝から本来の参道である慈湖沿いの歩道を通って駐車場エリアに向かと、慈湖旅遊中心の横に出る。入口では、戒厳令を敷いて白色テロによる支配を行ったとはとても想像できない蒋介石とその息子さんが、笑顔で迎えてくれる。ここまでやると、むしろ蒋介石の意志には反しないのかと、そんな心配すらしてしまうじゃないか!
(以前にも書いたが、私は「中国と台湾のどちらかだけを支持して、どちらかだけを支持しない」という立場は取らないのでこの辺は誤解しないで欲しい。国民党と民主党、歴代の総統についても同様だ。私はあくまで一介の旅行者であり、ただの「見る人」だ。)
例によって内部には蒋介石親子についての展示がある。お二方に関する展示は後慈湖にもあるが、入域許可証がない人にとってはここが大事な解説スポットになる。2009年の後慈湖統制区域解放までは、ここで解説を見てから慈湖陵寝に向かうのが基本、というより他に見学ルートはなかったもんな。
1975年、蒋介石の棺が慈湖に運び込まれる時の様子や、「道端に集まった民衆」の写真もある。戒厳令下の時代だし「無理矢理動員されたんじゃねーの?」的疑問を持つ思考回路は健全だとも思うが、「何か珍しいことがあるらしいぞ?」という話を聞くとつい見に行ってしまうのもまた人間だ。まぁ幟なんかも立ってるし、写真を見る限り組織的に動員されていることは間違いないけれど。
両蒋文化園区の他の施設同様、ここにも蒋介石親子関連の土産物屋がある。多分エリアの中ではここが最大の規模だ。
例によっての台湾グッズや蒋介石・蒋経国グッズがいっぱいで、まぁ、なんていうか、その……、他の地域ではなかなか手に入らないレアな商品、ではある。
商品のラインナップを見る限り、ネームバリューの高い蒋介石より、どうしても大橋巨泉に見える蒋経国グッズの方が人気があるようだった。台湾人にとって、蒋介石が「中国からやってきて暴政を敷いた張本人」であるのに対し、蒋経国は「世襲とは言え台湾民主化と近代化の基礎を作った人物」なのでこれは仕方がない。歴代の総統の中で一番人気のあるのは蒋経国という説もある。李登輝も人気のようだ。ちなみに脱蒋介石路線を推し進めた民主党の陳水扁は家族などのスキャンダルと失政のせいかあまり人気はない。国民党政権を復活させた馬英九は現職だし、評価が安定するまではもう少し時間がかかるだろうな。
(蒋介石親子の人形、1体で680元のところ抱き合わせで680元の50%OFF!)
あくまで個人的な感想なのだが、現代史の人物である蒋介石や蒋経国をここまでキャラクター化して商品にしてしまうことには、若干の違和感がある。228事変から66年とは言え、当時を記憶している人たちだってまだたくさん台湾で生活しているだろう。そんな人たちの目に、このかわいらしい「蒋介石くん」はどう映るのか、少しだけ心配になる。