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台湾

2012 スクートで行く週末台湾16 大渓に戻り、まずは中山路老街を散策した件

 
 前回の記事を読み直して今気がついたのだが、大渓陵寝前のローカルバス停の名前は「頭寮賓館」だった。これは昔からの呼び名なのだろう。大渓市街へのバスは10分程でやってきた。大渓陵寝から市街中心部までは慈慶路を歩けば約4.5kmと歩けない距離じゃないけれど、ここはやっぱりローカルバスだ。外国で乗るローカルバスは風情があって良い。

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って、このバス、いったいどこを通ってるんだ??どう見ても北部縦貫公路でも慈慶路でも瑞安路でもない、路地みたいな道を延々と走る。去年同じ台湾の金門島でツーリングをした時だって、これだけの細さの道に入ったら絶対道に迷っていた証拠だったぞ?バスには間違いなく「大渓」と書いてあったから良いけれど、これが漢字が読めない国の人だったらかなり不安だろう。好行台湾のバスでは絶対に見ることができない風景だ。

 大渓は木材の集積地として清朝時代から栄えた街だ。それなりに歴史がある割には山間部にあるためここ数十年の開発が遅れ、その結果古い町並みを残す「大渓老街」として観光地となった。まずはバスターミナルに近い中山路老街を……


 

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 前回の記事を読み直して今気がついたのだが、大渓陵寝前のローカルバス停の名前は「頭寮賓館」だった。これは昔からの呼び名なのだろう。大渓市街へのバスは10分程でやってきた。大渓陵寝から市街中心部までは慈慶路を歩けば約4.5kmと歩けない距離じゃないけれど、ここはやっぱりローカルバスだ。外国で乗るローカルバスは風情があって良い。

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って、このバス、いったいどこを通ってるんだ??どう見ても北部縦貫公路でも慈慶路でも瑞安路でもない、路地みたいな道を延々と走る。去年同じ台湾の金門島でツーリングをした時だって、これだけの細さの道に入ったら絶対道に迷っていた証拠だったぞ?バスには間違いなく「大渓」と書いてあったから良いけれど、これが漢字が読めない国の人だったらかなり不安だろう。好行台湾のバスでは絶対に見ることができない風景だ。

 大渓は木材の集積地として清朝時代から栄えた街だ。それなりに歴史がある割には山間部にあるためここ数十年の開発が遅れ、その結果古い町並みを残す「大渓老街」として観光地となった。まずはバスターミナルに近い中山路老街を行く。ここは日本統治時代に豪族、豪商、文人が住んだ高級住宅区だった場所だ。

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中山路老街にある牌楼(中国伝統形式の門、っていうか東西文化混合風軒先)は、そのほとんどが1910-20年頃に建てられたものだ。多少の補修はされているけれど、このあたりには「明らかに新しく作った」ものはない。夜市もないし人通りも少ないし、新しい物を作るメリットはあまりないのだろう。

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中山路老街で一番由緒大きな牌楼が、1920年(18年説もある)に建てられた35号の建成商行だ。"KENSEI SHOCO" と日本式の発音での彫刻があるが、ここの主は簡阿牛というこの地の名士だったらしい。当時は300坪もの豪邸だったが、他の建物と違い今残っているのはこの牌楼だけだ。お隣のように、他の建物は牌楼だけを残してその後ろに立派なビルを建てたりもしている。

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中山路老街を突き当たり左に折れると、大渓公会堂、蒋公行館(蒋公紀年堂)、大渓芸文之家などの建物が続く。

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大渓公会堂は昭和天皇が皇太子時代に派遣した侍従官が食事と休憩をした場所であり、その後蒋介石別邸の一つとなった。芸文之家は事実上売店兼カフェで、その中に一部屋だけ蒋介石の執務室が残されている。でも、後慈湖で彼の戦時用避難所や実物の棺を見た後、正直この程度では特に感慨はない。仕方ないよね?(´・ω・`)

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公会堂の壁には、あんまり目に付かない場所に、蒋介石を描いたレリーフがあった。なんていうか独裁時代に喜んで作ったような空々しくていかがわしいシロモノで、場所が場所なだけに一応撤去はされていないけれど、他所なら直ちに慈湖紀念雕像公園行きだな、これ。個人崇拝なんてろくなもんじゃない。

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芸文之家から、その昔木材の集積で賑わった大漢渓を眺める。水量の少ないのは上流にダムができたせいもあるだろう。河原に見える平行に削られた岩肌が、木材の集積が行われた痕跡らしい。

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更にこの隣には小さなお寺(鋸南宮、だったかな?)もあって、お祈りをしていたご婦人から「この500元札をなんとか両替出来ない?」とかなり必死にお願いされるなどのイベントもあったのだけれど、

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大渓のお楽しみは、やっぱり夜市だ。夕暮れを待ちながら中山公園沿いをゆっくり歩き、日が暮れるのを待つ。道端でたばこに火をつけようとしたら、目の前にこんな看板があった。

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うわあごめんなさいごめんなさい、吸いませんすみません吸いません。

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