2012釜山/光州4 光州バスターミナル近くの安宿、アジアジャンモーテル
韓国の都市では、安くてそこそこ快適な宿(荘旅館やモーテル)はバスターミナル近辺に固まっていることが少なくない。バスが最も安上がりで速い交通手段である韓国では、高速バスとこれらの宿を組み合わせると、大変効率的に旅行ができる。私は光州でも、バスターミナル近辺に宿泊するつもりでいた。ここならチェックアウト後に荷物を預かってもらうのにも何かと都合が良い。
安宿は、バスターミナル隣の新世界百貨店から横断歩道を渡ったエリアに数件が集まっていた。表通りにある韓国のコンビニGS25が目印になる。
(撮影は翌朝です)
私が泊まったのは路地の右側手前にある茶色いアジアジャン(荘)。宿泊時には知らなかったのだが、ここは地球の歩き方でも紹介されている宿だった。一泊30000ウォン。こういう宿の場合「カッカジュセヨ(まけてよ)」とひとこと言うと瞬時に5000ウォンくらい安くなることが……
-------------------------------(全文はここから)--------------------------
韓国の都市では、安くてそこそこ快適な宿(荘旅館やモーテル)はバスターミナル近辺に固まっていることが少なくない。バスが最も安上がりで速い交通手段である韓国では、高速バスとこれらの宿を組み合わせると、大変効率的に旅行ができる。私は光州でも、バスターミナル近辺に宿泊するつもりでいた。ここならチェックアウト後に荷物を預かってもらうのにも何かと都合が良い。
安宿は、バスターミナル隣の新世界百貨店から横断歩道を渡ったエリアに数件が集まっていた。表通りにある韓国のコンビニGS25が目印になる。
(撮影は翌朝です)
私が泊まったのは路地の右側手前にある茶色いアジアジャン(荘)。宿泊時には知らなかったのだが、ここは地球の歩き方でも紹介されている宿だった。一泊30000ウォン。こういう宿の場合「カッカジュセヨ(まけてよ)」とひとこと言うと瞬時に5000ウォンくらい安くなることが多いのだが、今回は「ネットのつなげる部屋ある?」という質問を先にしてしまったため、つい言いそびれてしまった。「PCを置いてる部屋あるよ」という返事に浮かれてしまったためだな。
これがその「PC付きの部屋」、広くはないが私には十分だ。ただ部屋の中が地味に寒い。冬はオンドルが暑いくらいの部屋も少なくない中、暖房が十分ではない部屋を韓国で生まれて初めて体験した気がする。バスとトイレは部屋の入口横にあったのだが、出てくるお湯もぬるめで、せっかくのバスタブを使う気が起きなかった。
救いはベッドに電気毛布が敷いてあったことだ。電気毛布の強力さは中国で知った。真冬の麗江やラサで、ろくに暖房もない部屋で安眠できたのは電気毛布のおかげだった。アジア荘モーテルも、ベッドに潜り込んでいればぽかぽかと温かい。
PCは日本語IMEどころかフォントもインストールされていないXPなので、LANケーブルを自分のネットブックにつなげて使う。ATOMのネットブックの方が速いって、どんだけ遅いデスクトップPCですか。
と欠点を先に書いてしまったが、結論から言えばバスターミナル至近距離のエアコン、バスタブ付きで30000ウォンなら、決して悪くはない宿だ。ただ厳寒期の場合私は再訪しないだろう。
光州・ユースクエア周辺には、魅力的な食堂があまり多くなかった。アメリカ風のダイナーやファストフード店などは多いのだが「安くて旨い飯屋」に見える店がない。試しに宿のお兄ちゃんに「この辺にデジカルビかサムギョプサルのお店ある?」と尋ねたら、「歩いて行けるエリアにはないんだよね」と残念そうな答えが返ってきた。もちろんバスターミナルの中にはたくさんの店やフードコートもあるのだが、この時の私には、どれもあまり魅力的には見えなかった。E-Martの食料品売り場にも、量的・価格的に私の希望する品物がなかったことにも期待を裏切られた。
(こちらはユースクエアの飲食店街。どこも結構混んでいた。)
そういう訳でこの日の夕飯はこうなった。GS25でお弁当3000ウォン、カップ麺650ウォン。この日はとても疲れていて、食事場所を探す気力が沸かなかったためでもある。
アジア荘モーテルのエリアで下町風情の安食堂は、川方向に200-300m程歩いた裏町にあった。ここにはチャンポンやジャジャ麺を食べられる中華料理屋をはじめ、いくつかの肉料理屋もあった。これは翌日地下鉄文化殿堂駅からバスターミナルまで歩いたとき知ることになるのだが、次回泊まるときには、ぜひこのあたりで夕飯にしたい。あるいは、518バスを途中下車して賑やかだった錦南路あたりで食べるのも悪くないかもしれない。わざわざ韓国まで来て、割高なアメリカ風おしゃれダイナーで食事をする気にだけはなれない。
また、アジア荘モーテルのある路地は、暗くなると大変にいかがわしい雰囲気となる。実際いかがわしい需要も業務の一部なので仕方がないのだが、あまりいかがわしくない旅行者は、この空気に負けることなく部屋を探して欲しい。