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韓国

2012釜山/光州7 地下で拷問が行われた505保安部隊跡は、まだ廃墟のままだった件

 
 518自由公園から505保安部隊までは決して歩けない距離ではないのだが、絶対に好意から私を505保安部隊に行かせたがっていなかったボランティアさんが地下鉄改札まで見送ってくれたので、行きがかり上地下鉄に乗る。518自由公園の最寄り駅は金大中コンベンションセンターで、505保安部隊跡の最寄り駅は3駅目の双村(サンチョン)駅だ。

ロケーションはもう昨夜のうちに確認済みだ。双村駅を2番出口から出て、左にビザハットを眺めながら200m程歩き、SK Energy というガソリンスタンドの角を左に折れれば505保安部隊跡はすぐのはずだ。

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 この施設の存在は別に隠されているわけではなく、光州事件に関わる史跡(26号)にも指定されている。自由公園のボランティアさんは「もう火事で焼けてしまってない」「夜に若い人が勇気を見せるような場所」と、矛盾することを言った。日本語がネイティブではないことを差し引いて考えても、これは私を505保安部隊跡に行かせたくなくて言ったとしか思えない。退職後518自由公園で日本語ボランティアをするような方なのだから、当時の記録を隠したいと考えているとは思えない。ここから推測すると、やはり……

 

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 518自由公園から505保安部隊までは決して歩けない距離ではないのだが、絶対に好意から私を505保安部隊に行かせたがっていなかったボランティアさんが地下鉄改札まで見送ってくれたので、行きがかり上地下鉄に乗る。518自由公園の最寄り駅は金大中コンベンションセンターで、505保安部隊跡の最寄り駅は3駅目の双村(サンチョン)駅だ。

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ロケーションはもう昨夜のうちに確認済みだ。双村駅を2番出口から出て、左にビザハットを眺めながら200m程歩き、SK Energy というガソリンスタンドの角を左に折れれば505保安部隊跡はすぐのはずだ。

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505 camp 04.gif

 この施設の存在は別に隠されているわけではなく、光州事件に関わる史跡(26号)にも指定されている。自由公園のボランティアさんは「もう火事で焼けてしまってない」「夜に若い人が勇気を見せるような場所」と、矛盾することを言った。日本語がネイティブではないことを差し引いて考えても、これは私を505保安部隊跡に行かせたくなくて言ったとしか思えない。退職後518自由公園で日本語ボランティアをするような方なのだから、当時の記録を隠したいと考えているとは思えない。ここから推測すると、やはり、ここでは「何かが出る」的なことを考えておいた方が良さそうだ。

505保安部隊は、地下室で拷問が行われた場所であり、「最も残忍な場所」だった。国軍病院に収容された市民は、ここに送られることを最も恐れていたのだと言う。
 

GS横の坂道を少し登ると、右手に有刺鉄線が見える。ここはもう505保安部隊の跡地だ。少し行くと光州民主化運動の遺構であることを示すオブジェもある。

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韓国の「保安部隊」がどういう組織なのかはよく分からない。1991年に改組された現在の国軍機務司令部がそれにあたるという推測もできるが、組織としての違いまではよく分からない。

例のボランティアさんによると、韓国の保安部隊は大変なエリート集団だったのだそうだ。多分大学の成績なのだろうが、「スポーツもできて成績は全部Aプラスじゃないと入れないエリート」だったのだそうだ。ちなみに、全斗煥は光州事件の前年である1979年に「保安司令官」という役職についている。どうしてそんなエリートさん達が拷問なんて暴挙に出たのだろうかとも思うが、その時この土地はそういう場所だったのかもしれない。

前回も書いたが、この時期民主化運動は韓国の各都市で起きていたし、5月18日のデモまでは、光州のものも警察で十分に対応できる規模のものだった。しかしこの日の午後光州に投入された第7空輸旅団は強圧的な鎮圧を開始し、この日の午後6時に「戒厳通告第4号」が発せられた。第7空輸旅団は政府による「無差別に光州を鎮圧せよ」という内容の「華麗な休暇作戦」を受けていた。ちなみにこの「華麗な休暇」という言葉は、映画光州5.18の原題でもある。

現在この建物は放置されていて、廃墟と化している。入口にはなんだか人の侵入を拒んでいそうな張り紙があったから、一応軍のどこかが管理はしているのだろう。しかし2009年に火災があったが解体もされていない。当時は人の出入りを厳しく管理したであろう守衛所も、今では無人だ。

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505保安部隊跡。

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手前に白い建物、写真では分かりにくいが奥には煉瓦色の建物があり、白い建物に入口上には「忠誠」の2文字が緑色で描かれている。建物前にはスチール製の柵が建ててあり、内部への侵入を拒む。

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なるほど、ここで軍部の超エリート集団による光州で最も残忍な拷問が行われたのか、としみじみ思う。それも大昔ではない、1980年の出来事だ。建物に描かれた「忠誠」の2文字が、軍隊では個人は上官の命令を聞くしかないということを、改めて確認させているようにも見えた。こんなに原型をとどめたこの施設の内部公開をしないのも、いろいろ事情があるのだろう。できれば、私もこの建物の中を見てみたかった。

などと感慨にふけっていたら、柵の奥でこんな場所を見つけた。

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せっかくここまで来たのだから、中も見ておけ、ってことか??

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