世界、大人の社会科見学!

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国内旅行2

LCCで行くサッカー観戦、鳥栖アウェイとちょっと観光の旅2013

LCCによる成田国内線就航は、首都圏、特に私の住む千葉県の旅行事情を大きく変えた。

「片道100円」のような極端なバーゲン運賃こそあまり見られなくなったが、北海道や九州・沖縄まで片道2000-3000円台の「常識的」バーゲン価格なら、結構予約も入る。週末に空きがあることも珍しくはない。私はGW明けからも月に1-2回のペースでLCCに乗る予定だ。往復5000円で九州や四国、沖縄で週末を過ごせるのだから、これはありがたい。更にこれがサッカーのアウェイ観戦に使えると、もっとありがたくなる。

昨年の9月、エアアジアの100円チケット福岡線が片道だけ取れ、レイソルの鳥栖でのアウェイゲームを観戦に行った。観光を兼ねたアウェイ試合の観戦はなかなか楽しいものだが問題は費用だ。しかしLCCの福岡線が、鳥栖への往復を名古屋や新潟、いや、甲府より安上がりにしてくれた。ありがたやありがたやである。そういうわけで、今年も福岡/鳥栖へお出かけだ。

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エアアジア JW8541便は朝8:15に成田を出て10:15に福岡に到着する。福岡から鳥栖まではJRの普通列車で約30分、試合開始は14:00なので、ここは駅辺りで福岡らしいものを食べておき……


 

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LCCによる成田国内線就航は、首都圏、特に私の住む千葉県の旅行事情を大きく変えた。

「片道100円」のような極端なバーゲン運賃こそあまり見られなくなったが、北海道や九州・沖縄まで片道2000-3000円台の「常識的」バーゲン価格なら、結構予約も入る。週末に空きがあることも珍しくはない。私はGW明けからも月に1-2回のペースでLCCに乗る予定だ。往復5000円で九州や四国、沖縄で週末を過ごせるのだから、これはありがたい。更にこれがサッカーのアウェイ観戦に使えると、もっとありがたくなる。

昨年の9月、エアアジアの100円チケット福岡線が片道だけ取れ、レイソルの鳥栖でのアウェイゲームを観戦に行った。観光を兼ねたアウェイ試合の観戦はなかなか楽しいものだが問題は費用だ。しかしLCCの福岡線が、鳥栖への往復を名古屋や新潟、いや、甲府より安上がりにしてくれた。ありがたやありがたやである。そういうわけで、今年も福岡/鳥栖へお出かけだ。

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エアアジア JW8541便は朝8:15に成田を出て10:15に福岡に到着する。福岡から鳥栖まではJRの普通列車で約30分、試合開始は14:00なので、ここは駅辺りで福岡らしいものを食べておきたい。博多駅ビルであるデイトスの2階には「博多めん街道」という便利なフロアがあるので、11時開店のだるまで早めの昼食をとる。

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まずはひとつ福岡満喫。

博多駅から鳥栖駅まではJRの普通列車で約30分/540円。往復特急の自由席が利用できる「2枚切符」という1600円の切符も自販機でも買えるが、所要時間は10分程度しか違わないので、よほど急いでいているとき以外買う必要はあまりない。この路線は普通列車もクロスシート仕様なので、結構快適だし、ローカル線の風情も良い。

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サガン鳥栖のホームであるベストアメニティスタジアムは、Jリーグのスタジアムの中でもトップクラスの施設だ。観客席の傾斜が大きいので見やすいし、ゴール裏にも屋根のある部分がある。そして鳥栖はアウェイのゲストをとても大事にしてくれる。アウェイ入場口には地元鳥栖高校書道部の歓迎幕が掲げられ、佐賀ほのか(いちご)のプレゼントもあった。うれしいじゃないか。

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試合は3-1でレイソルの勝利。
昨年の26節は3-1で負けているのでリベンジ達成、J1同士でのベアスタ初勝利となる。うっれしいなぁ、だ。

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鳥栖アウェイの場合、地味に宿泊場所に迷う。

キックオフの時間や翌日の飛行機の出発時間などで事情が変わってくるところだが、個人的には福岡市内に宿を取った方が便利で安上がりな気がする。昨年は「プライベートスペースが少しあるカプセルホテル」トラストイン博多に3400円で泊まりかなり満足だったのだが、今年は更に安い宿を発見した。カオサン福岡だ。

ここは日本国内に9つのゲストハウスを持つカオサングループの福岡店で、ドミトリーの定価が2400円と、多分福岡では最も安い宿泊施設だ。福岡には他にも同じ価格帯のゲストハウスにゲストハウス界音タビコレバックパッカーズなどがあるのだが、まずは最大手を試してみた、という感じだ。

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ゲストハウスの魅力は、他の旅行者との情報交換ができるところ、だろう。サッカーの試合を見に1泊2日で鳥栖/福岡にやってきた私に情報交換もなにもあったもんじゃないのだが、キッチンでカップ麺の夕食を食べていたら、なんとなく飲み会が始まって、気がついたら数時間盛り上がってしまった。宿泊客の国籍は日本、台湾、フランス、イスラエルなど様々なため公用語は英語になってしまい、旅先感がぐっと高まる。

カオサン福岡3階建てで、キッチンやリビング、PCスペースは3階にある。ゲストハウスは寝室スペースが貧弱な分リビングやキッチンを充実させる傾向があり、ここカオサンも同様だ。寝室スペースは広くはないが清潔だ。利用者の声に「シャワーにシャンプーやボディソープがない」とあったので小さな石けんを持って行ったのだが、ちゃんと用意されていた。相部屋が嫌なら個室もあるし、なかなか快適だった。wifiの回線がかなり高速だったのも良い。福岡に泊まるときの選択肢がまた一つ増えた、という感じだ。

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2日目の飛行機は午後2:10の出発で半日時間がある。

まずは博多駅1番街のたんやHAKAYAで牛タン麦とろろの朝食だ。

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「何も福岡でわざわざ牛タンを」と言う声もあるだろうが、この朝私は福岡駅のバスターミナルに向かう必要があり、福岡駅での朝食としてはここの牛タン朝食はベストの選択肢の一つなのだ。どうせ牛タンなんかほとんどが輸入品なわけでその意味ではどこで食べても原材料は同じだし、ごはんおかわり無料、コーヒー付き390円は説得力がある。今回は100円のとろろセットをつけてみた。

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ここの牛タン定食は普通の時間帯なら980円。タンは多少薄くなり量も減るのだろうが、朝食に限っての390円はかなりお値打ち感がある。これは、博多駅1番街が朝7時からの営業であり、各店舗がいろいろな朝食メニューで顧客獲得合戦を展開したが故の数字なのだろう。朝食の時間帯に博多駅にいる可能性がある場合、覚えておいて損はない。

福岡界隈で半日観光となれば、天神界隈の散策や博物館、ちょっと足を伸ばして太宰府と九州国立博物館あたりが定番になるのだろうが、今回は以前から興味があった旧志免鉱業所竪坑櫓を見に行く。

旧志免鉱業所竪坑櫓のある志免町は、博多駅バスターミナルから約30分の距離だ。32番か33番のバスで「下志免」というバス停まで行き、そこから10分程歩くことになる。(32番でも「ダイヤモンドシティー行き」は下志免を透らないので注意)

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国の重要文化財でもある志免鉱業所竪坑櫓は、志免鉱業所(炭鉱)の遺構であり、ケージと呼ばれるエレベータを昇降させるための高さ47メートルのビルだ。エレベーターと言っても深さ400メートル以上の竪坑の中を降ろすのだから、これだけの規模になる。っていうか、これほどの規模の竪坑櫓は、日本にはここにしかない。志免町のサイトにはこうある。

「竪坑櫓」は、ケージと呼ばれる籠を昇降させるために造られた巨大なビルディングです。この櫓の真下にまっすぐ掘られた深さ430mの「竪坑」という穴を使い、地下から石炭を上げたり、坑員を地下の石炭層まで移動させていました。まるで金づちを立てたような形の櫓に、巻き上げる機械が組み込まれた、エレベーターのような仕組みとなっています。さまざまな形の竪坑櫓の中で最も発達した形式で、地上8階、地下1階のうち、地上1階から5階までを柱のみで構成し、6階以上には壁をつけています。8階部分には吹き抜けの大空間があり、ケージの巻き上げに使われた1000馬力のモーターが、休みなく稼動していました。

 志免と類似する形式で、終戦(1945年)の前に建設された竪坑櫓は、これまで九州で造られたおよそ100の竪坑のなかでも、四山第一竪坑(三井三池炭鉱、荒尾市)にあっただけです。また世界中をみても、現在まで残っているものは、志免のほかにベルギーのブレニーと中国撫順の2か所だけだといわれています。その姿は、機能的で無駄のない造形美をもつ近代建造物であり、世界の産業技術史を語る上でも大切な遺産であるといえるでしょう。

 1957(昭和32)年には、21万トン以上も出炭していた竪坑も、1964年の閉山とともに稼動を停止します。現在、日本に現存する最大規模の竪坑櫓は、日本で唯一、開坑から閉山まで国営でありつづけた志免鉱業所の歴史を物語っています。」
http://www.town.shime.lg.jp/site/bunkazai/tatekou-yagura.html

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志免鉱業所竪坑櫓に隣接して、シーメイトという町立総合福祉施設があり、ここでは志免鉱業所竪坑櫓についてのビデオや資料を見ることができる。更には250円で入れるお風呂や休憩室もあるので、シャワーしかないカオサン福岡で湯船に飢えている人は、ここで体をお湯につける手もある。

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シーメイト(東公園台2丁目)から福岡空港へは、便数は少ないが直行バスがある。

福岡駅からのバスが着く下志免と違ってシーメイトの目の前に発着するので便利なのだが、1時間に1本程度と便数が少ない。事前に出発時間を確認してから竪坑櫓を見学する方が賢明だ。バスは20分程で福岡空港の国内線ターミナルに到着するが、もし1時間程時間に余裕があって食欲があるのなら、途中、空港の滑走路が見え始めるバス停、東平尾で途中下車してみて欲しい。


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東平尾バス停から南に500メートル程歩いたところに、牧のうどん空港店があるからだ。

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福岡ではうどんをよく食べる。それは讃岐うどんのように腰の強い麺ではなくどちらかというと柔らかいもので、正直福岡のうどんはあまり好きではなかった。どちらかというと讃岐うどん万歳、だったのだ。

しかし牧のうどんで私の福岡うどんについての認識が変わった。「讃岐より好き」とまでは言わないが、「こういう腰のないうどんも悪くない」と思うようになったのだ。異例の事態だと言って良い。牧のうどんの特徴に関しては、日本語版wikipediaの文章が良くまとまっている。

「牧のうどんの「牧(まき)」とは、福岡県糸島郡前原町(現在の糸島市)加布里にある地名である。牧のうどんの前身となる店舗が開店した際、地元の人間から「牧にあるうどん屋」と言うことで牧のうどんと呼ばれるようになり、それがそのまま店舗名となって現在に至っている。

博多のうどんは、麺にコシがなく柔らかい。牧のうどんはさらに製法が特殊なため、麺が出汁をどんどん吸い込んで伸び、ゆっくり食べていると見かけの麺の量が増えてしまう。したがって「食べても食べてもなくならない魔法のうどん」とも言われ、牧のうどんではスープ(この店ではかけ出汁を「スープ」と呼ぶ)のお代わりは自由である。店員にかけ出汁のお代わりを頼むと、「スープ」の入ったやかんが出される。
一般的なうどん店とは異なり、牧のうどんは製麺所に併設されたうどん店である。カウンターの中の調理場では、自動麺切り機と茹で釜がベルトコンベアーでつながれ、どんどん麺が送り込まれている。 さらに、一般的なうどんの「麺切り→茹で→(冷水での)ぬめり取りと絞め→ざるに上げ→再加熱→出汁かけ」の工程のうち、「ぬめり取りと絞め→ざるに上げ→再加熱」を省いていることが、同店の一番の特徴である。つまり、牧のうどんのかけうどんは、「釜かけうどん」(釜揚げうどんの麺に熱いかけ出汁をかけたもの)と同じである。これが元で省力化・時短化に基づくコスト圧縮が図られているのだが、一度も水で絞められていない麺は時間とともにどんどんふやけてくるため「食べても食べてもなくならない」原因ともなっている。
注文時には、各テーブルに置いてある伝票に店員か、客自らが赤鉛筆で正の字を書くが、このときに麺の固さは固麺・中麺・柔麺から選べる。「食べても食べてもなくならない」のを嫌う方は固麺を注文すると比較的上記の現象を防ぐことが出来る。

スープ(かけ出汁)は少し塩気が効いたかつおと昆布ベース。各テーブルに置いてあるネギは入れ放題で、博多ラーメンのような替え玉システムも存在する。肉うどんの牛肉は、九州独特のすき焼き風の甘い味付けなのも特徴。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A7%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93

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丸天うどん、400円。私は福岡でうどんを食べるときには、謎の義務感で練り物を載せてしまう。

うどんの発祥地は福岡という説がある。中国から帰った円爾という僧が製粉技術を持ち帰ったため、との説で、その円爾が開いた福岡市の承天寺境内には「饂飩蕎麦発祥之地」と記された石碑が建っている。正直、その割にはぱっとしないと思っていた福岡のうどんなのだが、牧のうどんに限っておいしく思えるのは、ここが製麺所併設のうどん店であるからかもしれないし、多少も思い込みもあるのかもしれない。

志免シーメイトから空港行きのバスで途中下車しない場合、福岡空港から牧のうどん空港店まで歩くと、およそ1.5km、20分程度の距離だ。歩くのが嫌なら、福岡空港から席田会館まで5分程バスに乗る手もある。もっと時間と食欲のある人なら、ここの隣にある天ぷらのひらおで、600円台からおいしい天ぷら定食を食べることもできる。

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LCCにゲストハウス利用、B級グルメだけの貧乏福岡/鳥栖アウェイツアーだったが、予算に対しての満足感は極めて高かった。あ、そうそう、1日目の夕飯はコンビニで買ったカップ麺でしたから。


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